応用微生物学研究室の酢酸菌研究
東京大学応用微生物学研究室では、初代教授の朝井勇宣(在任期間:1944-1958年)の時代から酢酸菌の研究を行っています。朝井の著した下の書籍は、今でも多くの論文に引用されています。
現在、研究室では以下のような研究を行っています。詳細については最近の総説をご覧下さい。
1.H. Arai, K. Sakurai and M. Ishii. Metabolic features of Acetobacter aceti. In “Acetic acid Bacteria: Ecology and physiology” pp. 225-271. Springer (2016) doi: 10.1007/978-4-431-55933-7_12
https://link.springer.com/chapter/10.1007%2F978-4-431-55933-7_12
2.桜井健太、石井正治、新井博之、古くて新しい酢酸菌の酸化発酵、
バイオサイエンスとインダストリー、75 (1), 17-21 (2017)
■ 酢酸菌のゲノム解析とトランスクリプトーム解析
酢酸菌の比較ゲノム解析と、網羅的遺伝子発現解析(トランスクリプトーム解析)から、食酢醸造に使用されている酢酸菌に特徴的な性質を明らかにしています。
■ 酢酸菌特有のエネルギー代謝と炭素代謝制御機構の解析
酢酸生産時に特有のエネルギー代謝や炭素代謝の制御機構について解析しています。
■ 黒酢醸造に関わる微生物の解析
伝統的壺造り純米黒酢醸造に関わる微生物について、坂元醸造株式会社と共同で解析しています。