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HAPPY捕獲!(中編)〜Come back HAPPY㉛
注:今さらですが、2年前に書いていた標記のHAPPY捕獲記録に、一番大事なHAPPYを捕獲できた一番大事な部分が抜けていたことに気がつきました(^◇^;)
もうさすがに記憶が定かでない部分が多いので、本文は、アメブロからの転記になります。
なので
ここからの続きです。
黒猫が走って行った方向は、HAPPYがいつも現れる前に待機している方面です。
さっき姿が見えなくなったのも、その方向に行ったように見えたため、
2匹が鉢合わせして、ケンカになったら困ると、
思い切って車から出て懐中電灯で照らしてみても、もちろん姿は見えません。
その間に、カズさんもシャッターから顔を出して仕掛けの扉の開き具合を再度調整します。
大林さんが
「黒猫はびっくりしてので何かきっかけあったんだと思います。
時間時間に来るので又来ます」
と、皆を励まします。
毎晩毎晩ほとんど2~3分の誤差で我が家の前を通っていた、
もうすっかり見慣れた23時のトラックがこの日も定時に通り過ぎていきました。
大林さんも、
「これが例のトラックなんですね」
と、すっかり覚えてしまっていました(笑)
23時14分「来た」
大林さんが、玄関に向かい座り込むHAPPYを見つけました。
再び、玄関に入りそうです。
「入ったか」
「入ったんじゃないですか?」
「ドア裏にいた」
「足が見えてます」
「入ったけど出た」
それぞれの監視場所から連絡が飛び交います。
家の近くに赤色灯を灯したままのパトカーが止まり、それがちょっと気になるところ。
今日のHAPPYが坂の方に向かわないのは、車が2台あるせいでしょうか。
HAPPYが姿を消したその間に、カズさんは、仕掛けの不具合を見つけ直しておきます。
2023年7月12日(水)
そして日付が変わった0時12分。
大林さんと私がほぼ同時に
「車庫」
とHAPPYを見つけて連絡を入れます。
いったん道路を渡って、坂を上がろうとしますが、
尻尾をタヌキのように太くして車庫前に戻ってきます。
どうも、坂の上にぱっつんが姿を見せていたようです。
車庫の横に止めてあるお隣のお宅の車の陰に隠れて、
ぱっつんやや黒猫の動きを探っている様子。
しばらくHAPPYはそこから動きません。
もう、すぐ横にいるのですが。。。。
「さっき仕掛けに入ったのは体半分?全部?」
「(ご飯を)食べてたので全部です」
そんな状況確認をしていた頃、
0時49分。
車の陰から動いたハッピーは、車庫の仕掛けに無造作に近づきます。
あまりにも素直に全身が仕掛けに入ったために扉を閉める反応が遅れ、
ゆっくりといったん外の様子をうかがいに出るHAPPY。
「車庫いけ」
「惜しい」
そしてまた、当たり前のように車庫の仕掛けの中へ入っていくHAPPY。
![](https://assets.st-note.com/img/1737850159-n4jON9aoXHSQugDVAzedZyJ5.png?width=1200)
仕掛けの扉が勢いよく閉まる音と同時に、
真横で見ていた私は車から飛び出して仕掛けを押さえに入ります。
いくら仕掛けの半分のところをシャッターの重みで押さえているとはいえ
不自然さがなく入って行けるようにと、仕掛けには底をつけていません。
土の部分から穴を掘って出て行くことも
シャッターを支点にした両端を下から押し上げて隙間をつくり
そこから逃げ出す可能性もあります。
「しっかり押さえて、とんでもない力出すから」
中からカズさんの動揺した声がします。
それもそうでしょう。
この瞬間をこの1ヶ月ずっと夢観てきたのです。
ここで取り逃がすわけにはいきません。
なので、カズさんも仕掛けのシャッターの向こう側を押さえるのに必死です。
それもそのはず。
こんなハッピーの姿は見たことがありません。
本当にHAPPYか?と思うような恐ろしい形相で仕掛けのあちこちを飛び回り、
仕掛けを押さえた手に噛みつこうと中から飛びかかってきます。
シャッターから外側の部分を一人で押さえるのは無理。
「お願いします!」
深夜にも関わらず大声で助けを呼びます。
実は、すでに、すぐに大林さんもわーこさんも妻もみんな車から出て仕掛けに向かって走っているところだったのです。
ただ、緊張で時間がたつのが、おそろしくゆっくり感じていたようです。
ほどなく、大林さんが駆けつけ、力強く押さえに入ります。
それぞれ待機していた場所から仕掛け前にそろったところで、
HAPPYが逃げ出さないよう、仕掛けと地面に隙間ができないようにブロックで囲みながら、
仕掛けが持ち上がらないように少しずつ仕掛けを車庫の中に引き込みます。
![](https://assets.st-note.com/img/1737850227-1rVwRI2GtuQfjHevPnWLmd4K.png?width=1200)
シャッターを閉め、
大林さんとわーこさん、カズさんがシャッターの中に残り、
残るは仕掛けから捕獲器にHAPPYを移す作業だけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1737850265-P2MBAecF6KIVQE4kamSbifJX.png?width=1200)
これで「終わった」
と、誰もが思いました。
に続く。