
失敗から学ぶ!AAVE借り入れには要注意!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
Nottiでございます。
本日は私が行っている仮想通貨投資の失敗談について自戒を込めて共有します。かなりマニアックな話もありますが、Defiで投資を行っている方には参考になる話になっています。ぜひ最後までお付き合いください。
AAVE
私はAAVEというレンディングプラットフォームを利用して、仮想通貨を保持しつつ利息を得ています。
簡単にいうと、一般の個人同士でお金の貸し借りができるシステムという感じです。日本では銀行やサラ金しかお金を貸せないことになっていますが、ふつうの個人でも借りる側ではなく、貸せる側に回れることが大きな革命といえます。
分散型金融(Defi)の中では他にもTHORやVENUS、ALPACAなど様々なプラットフォームがありますが、AAVEはかなり老舗でこれまで事故を起こしていない比較的安心なプラットフォームです。
対応しているブロックチェーンもEthreum,Base,Arbitrum,BNB,Polygonなど多く、利便性も高いです。
私は手持ちの仮想通貨をAAVEに預けると同時に、CAKEというトークンを借り入れました。各仮想通貨にはMax LTV(最大借入対価値比率)というものが定められていて、借入上限が決められています。仮想通貨によって、Max LTVは違いますが、概ね70%程度になっています。つまり、100万円の仮想通貨を預け入れると、70万円まで借入ができます。
ただし、借入金額がMax LTVを超えると担保に入れた資産が目減りするシステムになっているため、借りすぎには注意が必要です。
失敗の概要
私はこのCAKEというトークンを9000借り入れたのですが、このCAKE価格が暴騰してしまいました。
11/2時点の価格は1.7ドルだったのが、12/4時点で3.6までほぼ2倍の価格に跳ね上がってしまいました。
11/2時点の借入総額:9000cake×1.7ドル×150円=2,295,000円
12/4時点の借入総額:9000×3.6ドル×150円=4,860,000円

これによって、預け入れ資産が清算されてしまう可能性が高くなってしまっています。
どう対処すべきだったか?
ここからは今回の失敗を踏まえてどう対処すべきだったか、解説していきます。
借入はステーブルコインで行うべきだった
大きなポイントして、借入を行う際にはアルトコインではなく、ステーブルコインで行うべきでした。これによって、借入金額が固定され、利息は高くつきますが、元本自体の値上がりはほぼ起こらないと考えて良いです。ステーブルコインでの借入は利息が高いですが、元本の暴騰というリスクがほぼなくなれば、担保資産の清算は起こらなかったでしょう。ステーブルコインを借り入れた際のリスクとしては、ステーブルコインをアルトコインにswapした場合にアルトコインが暴落すると、暴落分がそのまま持ち出しになってしまうという点です。そのため、草コインなどにswapするのはかなりリスキーといえます。
もしくは預け入れていた担保の仮想通貨と同じ銘柄で、Max LTVの範囲内で借入すべきでした。こうすれば借り入れた元本よりも少ない数の借入数になるため、清算するリスクも低くなるでしょう。私はCAKEは担保資産に入れていなかったので、CAKE暴騰に担保資産が耐えきれませんでした。
CAKE下落時にステーブルコインにSwitchしなかった
AAVEでは借入資産をいつでも別の仮想通貨に変えることができます(Switchする)。
11/2に借入を行ってから、11/5に底値1.5ドルをつけました。このタイミングで借入たCAKEをswitchすることが頭をよぎったのですが、結局switchしませんでした。ここでswitchすれば借入金額が20万ほど下がるだけでなく、今後の暴騰によるリスクもなくなるため、switchするなら絶好のタイミングでした。しかし、私はSwitchしませんでした。理由としてはまだ下がるかもしれないと期待したからです。
暴騰時にCAKEをステーブルコインにSwitchしなかった
11/23にCAKEの値上がりがあり、2.2ドルまで価格が上昇しました。このときステーブルコインにSwitchしておけば負債は今よりもずっと小さくできたでしょう。でもできませんでした。結局損切りする勇気がなかったのです。結局何も対処せずにまた自分が借り入れたタイミングに戻るだろうと楽観視していました。
以上をまとめると、反省点は
借入はCAKEではなく、元本の暴騰リスクがないステーブルコインで実施すべきだった
CAKE下落もしくは暴騰時にステーブルコインにSwitchすべきだった
これからどう対処すべきか?
12/4現在の負債として486万円近い負債がある状況です。
借り入れたCAKEはCAKE PIEというファーミングに60日間ロックされており、返済することができません。しかもCAKEをmCAKEに変換している関係でロック解除されたとしても元本割れしています。
ここで自分が取れる行動をいくつかリストアップしてみます。
CAKE価格が今後も上昇する方向に賭ける場合
この場合に取るべき最適戦略は以下の通り。
すぐに担保資産を使って全額or半額返済する
暴騰が収まるまで静観し、価格が落ち着いたタイミングでステーブルにswitchする
長期的に価格が上昇するのであればどちらでも大差はなさそうです。ポイントはCAKEが値上がりするまで待てるかどうかです。
この場合借入利息が比較的低いFDUSDが第一候補になるかなと思います。
2.の暴騰が収まるまでというのは少なくとも2-3日は静観したほうがよいでしょう。価格でいうと、フィボナッチリトレースメントを引いた3.177あたりがターゲットになるかなと思っています。

CAKE価格が今後下落するほうに賭ける場合
この場合、一番よいのは何もしないことでしょう。
このタイミングでステーブルコインにswapすると下落分がそのまま損失となってしまいます。
ただ、今の相場環境から見て下落に大きく賭けるのは得策ではない気がします。こっちでかける場合でも少なくとも負債の半分程度は現状の担保資産で補填しておいたほうが懸命な気がします。
以上を踏まえて、自分は以下の方針で行こうと思います。
暴騰が収まるまで静観し、価格が落ち着いたタイミングでステーブルにswitchする
ポイントしては、switchしたときのCAKE価格を超えるまでCAKEを持ち続けることができれば少なくともマイナスにはならないということです。CAKEの週足は以下の通り、2023年の4月以前は現在の価格よりも概ね高い水準でした。そのため、少なくとも1-2年は長期保有する覚悟があれば、負債は取り戻せるのではと楽観視しています。

CAKE価格よりも個人的にはmCAKEがCAKEに乖離してしまっていることのほうが心配材料かなと思っています。皆さん仮想通貨投資は面白いですが、借入はくれぐれも慎重にやりましょう。