ツルッとしてモチモチした食感のトムソンガゼル
会社に傘がある。
六五センチメートルの傘なので、そこそこシッカリした傘だ。
雨が降れば家に持ち帰ったり、会社に置き傘をしたりする。
基本的には置き傘として機能している。
さて。
夕立などが降って「今こそ置き傘が役に立つ時!」と思った日に限って、傘がなくなっているのですよ。
で。
日が経って、気付くと傘立てに戻ってたりするのです。
ミステリー。
単純に「勝手に借りられたんじゃないの?」と思いますか?
それだったら、俺ならビニール傘を借ります。
「いや、それでも勝手に使われてるんだって」と思われるかも知れませんが、俺はそうは思いません。
仮説A:
傘立ての事情通がいる。
いつまで経っても使われずに、会社の傘立てに置いてある傘。
「きっと持ち主も使ってないんだな」と判断。
急な雨には、俺の傘で対応。
仮説B:
俺と彼が、お互いに自分の傘だと思っている。
無くなると、お互い「勝手に『俺の傘』を使う奴がいる」と思ってる。
意外と「仮説B」が正解なんじゃないかと思っている。
段々、自信がなくなってくる。
そう考えてみると。
傘立てで、自分が買った(はずの)傘が他人行儀に鎮座ましましている。
今日は雨。
傘立てを横目で一瞥(いちべつ)しつつ、濡れて帰る覚悟を決めたキタナカさんなのでした…。
(FO)
――まともな日記づいてますね。
「そんなのキタナカさんじゃないぃっっ!」と言ってくれる女子高生(サブカル系で、目の下にクマがある陰のある美少女)募集。
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