ジュークボックスに話しかけている老紳士に「5セント…入れないとかかりませんよ?」と言ってみる
今朝は雨が降っているので、コロンボの散歩は休み。
「うちのかみさんがね~散歩は毎日行けって…」とか言ってるけど、無視。
ってか。
なんで、うちは訳の分からないオッサンを飼ってるんだよ?
レンタルDVDでも借りに行こうと思ったら、昨日の飲み会での自分の言動を思い出す。
「俺は、友達いませんからね!」(自慢げに)
「そもそも、面白いってのはだねぇ」(したり顔で)
「俺以外の人間はクズだよクズ!」
「時代が時代だったら、俺が天下を取ってた」
「ビッグマグナム(隠喩)が乾く暇がない」
「女なんてなぁ、しょせん穴っぽこなんだよ!」
若者(大学生もいた)相手に、いい年こいたオッサンが説教…。
しかも「俺が俺が」節炸裂。
死ねる。
普通に死ねる。
割れたガラスを頚動脈に突き立てて、「おいどんは! シナプスが、人の半分しかないんじゃ~!」とか叫びながら死ぬ。
そして伝説になる。
「うちのかみさんが…、散歩…」
コロンボうるさい!
「まぁ、友達が居ないのは元からだから、別にいっか」と変に納得。
自分に都合の悪いことは忘れることにして、と。
「かみさん…ぽ…」
無視。
しとしとと降り続く雨音を聞きながら、作詞にいそしむ。
「フランス人の会話は~♪なんで愛の囁きに聞こえるの~ハンフフーン♪」
才能に限界を感じて、放棄。
後に、日本の国歌になる予定の歌が、打ち捨てられた瞬間である。
コロンボは、部屋の隅に行って一人でジェンガで遊び始めた。
90,000ドルの賞金首ブラスマンジョンとの、ありもしない決闘を思い出す。
あの時。
胸ポケットに入っていたボールペンが、顔料インクだったら。
朝に食べた目玉焼きが、ターンオーバーだったら。
血の海に沈んでいたのは、俺の方だったかもしれない。
それほどまでに、彼我の実力は逼迫していた。
宿(ふつか)酔いに任せて適当に打っていたが、なんか悪い病気の人の日記みたいだ。
ある意味、悪い病気な訳だが。
コロンボは、ストレスからか壁をガリガリ引っかいてる。
しようがない、コロンボを散歩に連れてくかな…。
――痛飲して「翌日、真っ青」なパターンは卒業したいのです。