クライングフリーマンは振り向かない

五月病です。
でも、心配には及びません。
典型的な症状です。
全身からどす黒くて臭い粘液は分泌するわ、瞳は金色になり縦に割れ、周りの人(特に乙女)の首筋に尖った犬歯を突き立てたくなりますが。
まぁ慣れたモノです。
どうも。
五月病を勘違いしているスジを否めないキタナカです。

職場に、溢れんばかりのエロ本が転がってるんですけどね。
普通のエロ写真は仕事で見慣れているので、俺のペンギン(暗喩)は反応いたしません。
むしろ。
雑誌の表四(裏表紙)にR18アニメDVDの広告が載ってると、「ピクリ」と反応します。
もう引き返せないところまでキちゃってるんでしょうか?

昔。
どこぞの真面目なホームページで「恋愛偏差値」みたいな性格診断がありました。
俺だって別にね。
「毎日、タダでセックスしたい」とかさ。
「んもう。女房、酔わせてどうするつもり?」なんて言われて、荒縄を懐から出したり。
バドガールのコスを買ってきて「なぁお前、これを着てみてくれよ」とか。
そんな邪(よこしま)なコトを考えていた訳ではありません。
「ピュア&チェリーボーイ」が身上であるところのキタナカさんですから。
当時。
巡回してたブログに、リンクが貼ってあったんですわ。
その人が「『恋愛偏差値』七十以上でしたぁ」みたいな戯言をホザきやがったんでね。
「貴様が『七十以上』なら、俺は六十兆だっつの!」(子供です)
そんな理由で試してみた訳です。(「うぃんうぃん」動く、民芸品ライクなモノを隠しながら)

生年月日・性別から始まり、結構な数の質問に答えさせられるんですけど、それで「恋愛偏差値」と「結婚適齢期」が分かるらしい。
十分以上かけて、数十個の質問に対して真面目に回答する。
俺の冴え渡る完璧な恋愛美学に、度肝を抜かれるが良いよ。
パソコンが煙を吹いて、「完璧な回答ナリ、キテレツ。君とチュ~♪」とか言い始める予感。

で、結果。
「貴方の恋愛偏差値は三十八です。異性との交際に対して未熟でワガママな貴方の結婚適齢期は『二十三歳』です。もう、とうに過ぎています。今まで、なにをやってたんですか?」
的なことを言われた…。
記憶を辿って書いてるから、こんな辛辣じゃなかった気もするけど、大体こんな感じだった。
イヤ本当に。

一人暮らしの部屋で号泣したね。
「ひょっとして」とは思ってたけどさ。
まさか、こんな分かりやすくダメ出しされるなんてね。
だって、狙わないで答えた結果だったからさ。
「ウソ? 俺そんなにヒドかった?」的な気分。

ひとしきり泣いて。
「俺の『魂の年齢』が二十三歳くらいなんじゃね?」
と思い直したら、元気が出てきたと言います。

それから五年以上の時を経ましたが…。
俺は「あの時」から、なんにも変わっちゃいません。
そりゃあもう、驚くほどに。
そりゃあもう、悲しくなるほどに。

――でも、大丈夫。

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