おまけの一日

「あなたは残りの人生があと1日だったら何をしますか?」
この命題について語りあってみました。
前提としては、五体満足(病気で死ぬ訳ではない)で自分が死ぬ事は自分しか知らない、という事。

ナチスドイツでユダヤ人に行った実験で、「若いカップルを個室に閉じ込めて『30分後にお前らを殺すが、それまでは自由にしてもいい』と宣言されると、狂ったようにセックスする」という話を思い出しました。
俺だったらどうするかな?
やっぱり肉欲に狂うのでしょうか?

まず考えたのは、「貯金を使い切る」。
その次に、やっぱりエロい事を考えました。

で、出た結論は次の通り。

「昼まで惰眠を貪る。
午後から出掛け、どこかで麻薬の売人を探してヘロインを仕入れる。
いきなり、昼間からキメ込む。
午後のひと時は、新宿御苑で万能感と酩酊感をのんびり楽しむ。
夕方から新宿歌舞伎町でワザとボッタクリバーに入る。『ビール2本で22万円です』の会計に対して、『安いね』と言いながら、札を多めに投げつけて支払う。
しかる後、銀座に繰り出し最高級の店に入る。
美女に囲まれ、『チップをやるべい』などと言いつつ、空いたドレスの胸元に一円玉を入れて回る。
その店で一番気に入った美人に百万円渡して、夜っぴて抱かせてもらう」

というもの。
まったくもって肉欲の限りを尽くした刹那的な行動ですが、意外と皆こんなもんじゃないかねぇ?

その時、同席していた女性の一言。
「私は、好きな人と何でもない一日を過ごしたいな。相手には知らせずに、のほほんとのんびりと最後の日を過ごしたい…」

あ…。

「俺もそうだなぁ」
「私も絶対そう!」
「俺も俺も」

なんだか俺以外は全会一致なんですケド…。
なんだよなんだよ! 俺だけ悪者かよ!
どうせね。一緒に最後の一日を過ごしたい、好きな人なんていないよ!
自分の汚さにガッカリです。でもさぁ…相手居ないしねぇ…。

俺だって…本当は信じたいんだよ! 「愛」って奴をよ!!

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喜多仲ひろゆ
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