元「商業ライター」が、「小説」に挑戦する【備忘録】

■序

「明日から頑張る」。
じゃなくて、二月に覚醒してから頑張ってる。少しずつ。
具体的な内容は、目次でも見りゃいいんじゃね?

「読む人」さんから買った、下記のテキストを読んだんよ。

はあ? ステマだと!
お前ら、今まで書いてきた俺の「#喜多仲ひろゆの現在」が付いてるハッシュタグの記事を、全部読み直してから来い! 話はそれからだ。
※ここで「喜多仲ひろゆの原罪」って変換されて、落ち込んだりもしたけれど、私は元気です(間男の宅急便=洗濯屋ケンちゃん)。

お前らは男どアホウ甲子園か!
いいかい? 俺は曲がりなりにも、文字を打って給料もらってたんだよ。
副業も、文字とゲーム作成と漫画原作!
他人に「文章の書き方」を教えてもらう義理は無いの!
でも。
【返金可】って書いてあったから買った。
現金なもんさ、文字通り。
心の底からタメにならなきゃ、返金請求すればいい。
それくらいの覚悟でしょ? 【返金可】ってのはさ。

で、実際に読んでみた。
まあ、ご本人もライティング業務をされてるみたいだけど、大体は想定内だったよね、うん。
俺の「喜多仲ひろゆ変幻自在無手勝流奥義ライティング零式」には、到底かなわないさ、そりゃそうさ。
「百科事典」と「図鑑」の知識を土台にして、「落語」を生き抜く為に必死で勉強して、「アニメオタク」で「小説オタク」で「ゲームオタク」で「仕事でも書いてる」のに、さらに「ストレス解消の為に25年間雑文」を書いてきた俺だぜ?
※小説を読んできた量に関しては、勝てる自信は無いかな? 読むのは速いけど、何回も読むからね
まあ、俺が負けるハズが無い訳。

「俺の部屋」という、六畳一間くらいのフィールドならな!

イキってみせたけど、俺って奴ぁ小説に関しては「読み専」で、苦手分野な訳なんよ。
文章が脳内で映像化するまで読んじゃうと、それが「一人称視点」の作品か「三人称視点」の作品かすら覚束なくなる。
「文章偏執狂」ってのは、「自分の文章に異常なまでのコダワリを持つ人」であって、「文章が上手い人間」じゃないんだよ。

そういった意味では、上記の記事は「文章」ではなく「小説」を書くメソッドが書いてあるから、役に立つよね。
「本気で、若い人が『小説家を目指す』」んだったら、読んでおいて損はないんじゃないかな?
一応? 俺が? 「一人称視点」に向いてるかなって? 「気付き」をくれたことには感謝してるから? 返品はしないけど? べべべ別に、アンタに感謝してるってワケじゃないんだからね! 勘違いしないでよねッ!
「一人称視点は難しい」って、俺みたいな「文章に縛りを付けるの大好き人間」には、むしろご褒美ですわ。元から六畳くらいの世界観やしね。
しかもファンタジー(SF?)ですわ。

そんで。
俺自身が好きな「硬めだけどリズム感が良くて面白みがある小説」を書くのは時間的にも能力的にも厳しいかな? とも思ったんよ。
※森見登美彦氏の作品が好きです。あれなら「ラノベ専科」の人でも、するすると頭に入っていくと思う。文章のテンポとリズムが気持ち良いDeath

今は画一化されてきて俺的には気持ち悪いんだけど、昔の「商業ライター」ってのは結構、器用に文体を使い分けられてたのさ。
「キレイ」から「外連味(けれんみ)」から「スポーツ新聞風」まで、資料を読めば書けるんだ。
ただ。文量が少ないから、書けるってだけだけどね(2000文字くらい)。
エロ文章だと、こうだ。

「やめてください!」義父の節くれだった指が、メグミの秘芯を的確に捉えると、秘奥がじんじんとしてくる。メグミは「はしたなく濡れそぼつ」敏感な自分の肉体を呪わしく思った――。
「トー●スもビックリの、クンニ三重連結☆」
みたいに、「官能」から「エロ≒笑い」まで書けるし、「素人丸出し文章」だって必要とされれば書いた。会社員だから給料は変わらないし評価もされないけど、他部署のだって時間を作って書いた。
一応。俺ルール(矜持)として、「使うんだったら、一言一句変えないでください。書き直すんならやりますけど、一部流用とかするんだったら俺には見せないでください」ってスタンスだった。

本題に戻る。
実際に、小説って12万文字くらいだって聞いたことがある。伝聞だから確証はないけどね。
12万文字を同じ文体で書ける自信がない。似非だったらメッキが剥がれ落ちるさ。
だったら「自分が一番、書き易い文体」なら微調整で済む。
そして。
上記を踏まえて、漫画原作もしていた過去から考えると――。
台詞が多くて、馬鹿々々しい感じが許容される「ラノベ」が向いてるのかな? とも気付けた。

本っ当に、君たちは愚かだな!
ラノベをバカにしてるんじゃないんだよ!
俺には一番向かないジャンルだ、とさえ思っている。
その理由は、「ジェネレーションギャップ」と「語彙」だ。

想定読者層が若すぎる。全っ然、分からない。
そもそも、ラノベって対象年齢はどれくらいだ?
いただいた新書サイズの見本誌を見たら、定価は1000円以上だ。
コレは本当にビックリした。
多分、「絵師」の印税まで加味してるんだろね?
これってさ。中学生が「お小遣い」でポンポン買えるものなのかなあ。
子供が居ないから分からん――。
多分、主な購買層は20代前半くらいなんじゃないか知らん?
私自身における当時の想定読者層(中学生?)の知的レベルも分からないが、現在なら尚更だ。
昔は分からない言葉が出てくると辞書で調べてたけど、最近は「ドラッグしてグーグル先生に聞く」ことすら面倒な人たちが多いんでしょ?

「取り敢えず、まぁ行ってくるわ」って台詞。
「とりま、行ってくるわ」って書くの?
そう書かないと「オッサン過ぎるだろ! この作者」とか言われるの?
分からない、怖い……。

でも、そこは対策があった(なければ、官能小説側に行くつもりだった)。
幸い。家人の友人で、俺も何回か一緒に遊びに行ったことがある程度の知り合いが「そこそこ著名なラノベ作家」だ。
家人がいただいた見本誌の作品は、俺がアレルギー反応を起こさなかった。
※アニメで有名になった作品の原作を読んで、辛くて読めなかった経験がある……。「老い」は可能性を狭めますねえ

多分、話してる感じからしても「頭が良い人」なんだろうな? と思う。
寡黙な方でしたが、口を開くと俺が全っ然知らないことを知ってるんだ。
「誰の話にでも喰らい付ける」と豪語してた俺が、一言も口を挟めないレベルの教養だった(たしか「日本の昔の建築物」とかの話題だった)。
俺だってバカじゃない。「竪穴式住居」や「合掌造り」とか「高床式倉庫」くらいは知ってるよ、そりゃ。
でも。シームレスに「縄文時代から昭和初期までの変遷」まで話されると、全然ついていけない。
喋ってる全体量は俺の方が多いけど、彼(女)が話し始めると、耳を傾けちゃったもの。
やべえ、聞き逃したら損する! って思った。

それなら、その人の作品を読めばテキストになる!
俺自身は彼(女)と、さほど仲が良い訳ではないから教えは請えないし迷惑な話だ。分かってる。
彼(女)と同じ土俵で話したいなら、プロになってからだ。
でも、光明は見えた――。

■まずは、書け

ここに帰結しちゃうよね?
どこに行ったって、「読め、そして書け」で終わる。
ダイエットと一緒。「食うな! そして動け」だけで終わる。
※もちろん、「基礎代謝」とかは知ってますよ? 趣味だった頃は、身長-体重が100以下だったけど、体脂肪率は15%くらいでしたからね。今は豊満
幸いにして、「読んで」は来たつもりだ。
何故か他人から「話術」について聞かれることが多かったが、やはり同じだった。助言をしようにも、「百科事典を読むといいよ」とは言えない。
「たくさん漫画でも小説でもいいから読んで、いつでも会話内容と関連付けしてパッと引き出せるように『頭の抽斗(ひきだし)』に油を差しとくといいよ」と答えていた。
今現在の言葉で言うなら「長期記憶を重視して、情報の紐付けをガッチリすると良いと思う」かな?

で、「書く」。
実は、この「note」を始める前に、「ハッピーエンドの作り方」を書き始めてたんだ。
俺にとっては、「趣味を仕事」じゃなくて、本当に死活問題だから復活と同時に書き始めたんだよ。

でもね。
「3年間、ほとんど記憶がない」人間には、重労働だった。
「感情」が欠落していたんだわな。
元々「面白い」を学んできたつもりだったから、その「方程式」に則(のっと)って書くという「作業」だった。
でも。その文章が「面白いのかどうか」分からなかった。
まず、「キャラクターが動いてくれない」。

これは、しんどい。一つ目の壁だった。
だから、「設定」から書き始めた。
この作業は簡単だった。結構ツッコミどころが少なくて、過去に書いた日記のストックも役立つ「設定」にした。
それでも。
骨子だけ組み立てて、キャラクターを配置するまでだけで3日かかった。
主人公を考えるのは余りに苦しかったので、既存の「パンダ店長(俺のアバター)」にした。
そこから書き始めて、設定を微調整していく手法を「是」とする事にした。

ここで、二つ目の壁がきた。
20000文字くらいまで書いてみて、苦しい理由に気付いた。
「書いていること自体は苦しくないんだけど、タイピングスピードが格段に衰えていて、地味にストレスが溜まる」ということ。
それと、それだけ書いても一つ目の壁である「面白いのかどうか分からない」こと。

■書けない自分に対して、「なんの!」とポジティブな解決策

解決法を思い付いた。
「未来の自分が面白いと思う」ために書いた過去の日記を全部、読み直そう! と思った。
だが。如何せんプラットフォームがmixiだと、「自分が書いた日記の検索はプレミアム会員のみしか出来ない」という事実に行き当たった。
これは釈然としないぞ?
全然mixiは使ってない(ソシャゲ嫌いです)のに、「自分の日記を読むために金を払う」ってのが……。
その検索エンジンだって、使い勝手は未知数だ。
そもそも「SNS」であって、文章書き向きのプラットフォームじゃない。
でも。
感謝している部分もある。
「無料会員は文字修飾が出来ない」ことだ。
大昔の「テキストサイト」時代の人間は、フォント遊びが大好きだった。
それができないから、「表現で面白く」させるしかなかった。
これは大きな収穫だ。

「そうだ、引っ越ししよう」
ココが、キタナカさんの「天才」たる所以(ゆえん)さ。

・引っ越しをする:校閲すればタイピングの勘を取り戻すリハビリになる
・出来ることが少ない:「引っ越し」なら、軽作業で済むし苦しくない
・「面白い」が分からない:「校閲」によって、必然的に過去の自分が「面白い」と思った文章を読まざるを得ない
・検索性:「ハッシュタグ」と「マガジン」で、検索性が高くなる

な?
三方一両損どころか、一石四鳥ですよ!
う~ん、ヒロユちゃんってば恐ろしい子っ!

■3つ目の壁は「自己承認欲求」

引っ越し作業を終えるまで、20日ほどかかった。
自分が面白いと思った記事や、「ハッピーエンドの作り方」に使えそうなネタは、拾いやすいようにしておいた。

ここで、3つ目の壁が俺の前に立ちはだかった。
それが、「自己承認欲求」(と、「知的好奇心」)だ。
何故か、ここは読者が多い。
「スキ」を付けられると、嬉しくなってしまう自分が止められなかった。
「リハビリ」という名目で、記事を書き始めてしまったのだ。

「『note』だって、お金を生み出せるプラットフォームだ」という言い訳も自分にしてしまった。
真面目な文章」で「優しい話題」を書くと、「スキ」が増える。
他人とのコミュニケーションに飢えていた俺には、素敵な「天国」だった。
だが。
俺が書く文章は「サプリ」であって「薬」にはなり得ない。
だから全部、無料だ。そもそもがリハビリだったはずだ。
「有用な情報」は、然るべきスペシャリストが書いているからね。
「どこで道を踏み外した?」と気付くのに、二週間かかった――。

■そうだ! 断捨離しよう

それから「読まれたくない」と書いてみたり「ガウガウ(狂犬)モード」になってガブガブしたり、露悪的なことを定期的に記事に挟んでいくようにした。
「本当の俺の日常」を書いて、ピタリと「スキ」がやんだ時は寂しかったなあ、うん。
Twitterでブロックされたのも拍車をかけたねえ。悪いことは重なるものだ。
普通に半日以上、自失状態だったしPCを付けても何をしたら良いか分からなくなった。
※「小説の続きを書け!」と思えなかった俺……
でも。
3日も経てば慣れてきた。うん、俺は大丈夫だ。
「mixi」時代から、「読者、置いてけ堀」を「是」としてきたじゃないか?
全然知らない人に憐れまれて気持ち良くなるために、お前は時間を浪費するのか?
違うだろ! 本末転倒もいいところだ!

それに良い「気付き」を与えてくれる人たちにも出会えた。
これで、やっと「先に進める」と思えた。

■備忘録:「使ってるエディタ」設定

「note」では直書きだが、昔から「秀丸エディタ」を愛用してきた。
テキストデータ(.txt)を作る上で、非常に優秀だし何より軽い。
まあ「シェアウェア」なので、「慣れ切っている人」以外は、フリーのエディタを使うと良いと思う。

復活した当初は、仕事で使っていた頃と同じ設定にしていた。
仕事では「36W*17L」とかの指示が来る。
この場合は「36文字で17行」という意味だ。
こういう依頼は、WORDだとストレスが溜まる(と、思う。使ったことが無いからだ。勝手に段落を変えられたり、「・」を打ってから改行すると次にも「・」が出たりするので、仕事では使えん……。Excelは使えるけどね)。
極端に言えば、(営業依頼で)WORD納品でOKな案件でも「エディタで打ってから、WORDにコピペ」してた。
秀丸さんなら。パパっと打って、考えなくても最終行の真ん中くらいで収められる。文字詰め調整を不要にしてた。

だが。こと「長文」となると、同じ設定だと辛かった。
※「折り返し文字数」だけを、手近にあった小説の文字数を数えて変更しただけだった
9.5pt表示にしてたから、文字が多いとめげるのだ。
短文だったら、視線が動かない方が早かったから9.5ptで良かった。
※毎月「20文字で、そこはかとなくエロスを感じさせる」一行コラムとかも担当してた

小説となると、話が変わってくる。
なんか辛い。
でも、正体が分からない。
悔しいけど「小説書き向け」という触れ込みの、フリーで頒布しているエディタも試してみたよ。
重い……。キャラクター設定のタブがあったり、作品内タイムスケジュールがあったりしたが、ミステリ書きとかの人は重宝するのかな? 俺は重いだけでパスした。独自フォーマットみたいだし――。

秀丸さんに戻した。
取り敢えず、総合の文字数を見る為に「その他」>「動作環境」>「ウィンドウ」内「ステータスバー」の『詳細』で、「全体の文字数」「全体の行数」「選択範囲の文字数」にチェックを入れた
※最初は「半角換算」になってるので、文字数が倍に見える。「全角」にして「改行を含まない」とか「空白を含まない」とかした。あと、行数はディフォで画面表示にしてるけど、表示されてる方が長文の推敲の時は便利

うん、楽になった。
でも、辛い。
「表示フォントの大きさか?」と思って、「ファイルタイプ別の設定」の「フォント」で「12pt表示」にした。
※モニタ解像度や大きさにもよる(うちは、1920*1080表示モニタで19インチ、だったかな?)
凄い間延び感がして、より辛い。

フォントか!
フォントサイズと同じ要領で、変えてみた。
明朝系にしたら、辛さが消えた!
ヒラギノを勧められたが、DLも面倒なのでディフォで入っていた「教科書体」の明朝で満足してみた。
あと。細かい設定だけど、「画面スクロールの滑らかさ」をMAXにしたら、「本を捲るような気分」になれた! いいぞ。
元々は「デジタルで組む」人向けの設計だから、その方が良いんだろうが、俺は文字しか打たんから、ぬるぬるしてる方が気持ちイイ!
※通常は、マウスの真ん中のクリクリ(名前は知らん)を弄ると3行くらい動くのが、ぬるぬる動くようになった
あとは、14pt表示も捨てがたいので、使いながら模索していく。
よし! 明日から「ハッピーエンドの作り方」を書こう!

もちろん。
暇つぶしや備忘録として、「note」は継続使用する。
でも、数字は気にしないスタイルは確立できたから気にしない。
OK! 準備は整った。

明日から、6000~8000文字縛りで1つずつ書いていこう。
「毎日書けたなら」12万文字なら、半月強で書ける計算になる。
計算通りには、いかないだろうけどね。
基本的なところで言えば。
設定で工夫してあるので、モチーフさえあれば幾らでも書けるプロットだ。
それを調理する作業は、お手の物だ。
モチーフは、この「note」の中にギッシリ詰め込んである。
エンディングは、一番カタルシスが高いモチーフを使えば良い。
これで勝つる! とは言えない。ロートル人間だからね。
でも。
まあ、てれてれ書いていくさ。

ま。
肩肘は張らないように、していきますけどね。
「note」で長文を書いて、鬱憤を晴らしてもいいと思ってる。
※「文字を打つのが趣味」って、安上がりで便利だよね?
疲れたら休んでもいいし、土日休みとかでもいいだろう。

失敗したら、「官能系」も試してみるかな? くらいの気持ちで――。
アデュー。

――「コスプレ義母ひろゆ、真夏の露出奴隷」みたいなんは、考えてる。R18の「傾向と対策」は全然してないから、フランス書院系が下火ならポップなタイトルにして、作品世界観もポップにする

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喜多仲ひろゆ
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