木曜日のピーチ姫(若しくは「燃えないゴミの日」)
「ヒロユくんってば~! 遅刻しちゃうよぅ」
幼馴染ぽわわ~ん。
「皆さ~ん、ちゃんと話を聞いてくださぁい…うぅ」
泣き虫ドジッ娘委員長、うきゅきゅ~ん。
なんだかさ!
俺、幸せだよ!(頭の中がな)
どうしよう?(どうしようもないのは俺です)
どうにかなっちまいそうだよ!(どうにかして欲しいのは読んでる方です)
「ついに俺にも春が来ました!」と豪語してみたり。
そんなキタナカさん。
痛々しい目で見るな!
所詮、禍福など脳内麻薬の分泌によって電気信号的に、そう感じてるだけなんだよ!
そんな屁理屈をこねるキタナカさんに惚れるといい。
惚れなくてもいい。
いやむしろ、俺の前で胸をまろび出しつつ「キタナカさんなら、いつでも触っていいんだよ☆」って言うといい。
ありがとうありがとう。
俺の「右手の指定席」ありがとう。
あー。相変わらず、すこぶる絡み辛い。
で、ギャルゲー。
このジャンルのゲームってのは如何なものか?
一般的な(こと女性の)目で見たらキモいんだろうなぁ、やっぱ。
「モテなかった男が、俺モテモテのアナザーワールドで当時(現在)の淋しさを補完してる」とか思われてるんだろうか?
まぁそうなんだろうな、うん。
う~ん。
別に俺は、そんな不遇な青春を送っていた覚えもないのだが…。
いや。
もちろんモテモテだった訳でもないが。
いえね。
俺は小説や漫画などでも、悲恋が好きなんですよ。
うん、大好き。
結ばれない。
すれ違い。
素直になれない。
失って初めて気付く気持ち。
「思わず仲を取り持っちゃったりして。私…バカみたい。でも…苦しい! キタナカとあの娘が一緒に居るのを見てるのがつらいの! どうして…、いつも私ってこうなんだろ…」
な訳ですよ。
「君の病状では次の誕生日は迎えられないだろう」。
だから。
学校に行って、イッパイ想い出が作りたかった。
でも…。
来るんじゃなかった。
こんなにキタナカ君を好きになっちゃうなんて。
私…もっと生きたいよ。
キタナカ君と、もっと一緒に居たいよ。
胸が苦しいよ。
ねぇ。私、ワガママかな!?
な訳ですよ。
実際の自分の人生では、できれば悲恋は経験したくはない。
経験したとしても、それは喜劇として昇華したい。
だから。
キタナカさんは恋愛SLGをやり続けるんだなぁ。
なんてね。
正当化してみようと思いつつ、日記の推敲をしてみる。
「幼馴染ぽわわ~ん」。
初手から台無し!