パラボラ湾口警察
ちょっとした一工夫で、質素なオカズが豪華になるよ。
一、百円ショップでコロッケを買ってくる
二、ミシュランガイドに載ってる三ツ星レストランで食事する
三、コロッケを捨てる
まぁ! まるで三ツ星レストラン並のゴージャスさ!
どうも。
口癖は「金ならあるんだ!」のキタナカです。
オ金デ、愛ハ買エナイデ~ス。(両脇に座る金髪美女2人の乳を揉みながら、無駄に外人ぽく)
という訳で、海外セレブの憧れの的であるところのキタナカさんですが。
モナコの別荘で休日を過ごしてると、秘書のジェニファーから電話が掛かってくるのです。
「ボス! 業務用スーパーで『うまい棒』が7円で売っています!」
買いだ買い! 店ごと買い占めろ!
「ボス! 『ツボを買わないと不幸になるぞ』って訪問販売の人が!」
よく分からんが買っとけ!
「ボス!在庫が捌けません、会社は火の車です!」
ななななんだってー。
「ボス! 本日限りで退職させていただきます。退職金は勝手にもらっときますね」
えー。
やっぱり「納豆味」より「コーンポタージュ味」の方が良かったかな?
そんなこんなで、あっという間に庶民的で親しみやすいキタナカさんが戻ってきたのです。
今となっては、モナコの別荘は借金の抵当に入ってます。
むしろ、お茶うけとして食べてるモナカの皮が、上あごの裏に引っ付いて難儀してる始末。
好きなキャラクターは小牧愛佳です。
ビックリすると、肛門から腸が飛び出ます。
その腸は、コノワタって珍味になります。
それナマコ。
「ねぇキタナカ。ちょっと無理してない?」
んなことは無いと思うが。
「でも、辛そうだよ? ずっと一緒にいるから…分かるよ」
そか。おまいには心配かけ通しだよなスマン…。
「謝らなくてもいいよ。仕事、辛いの?」
まぁモノ作りの部署だからって、俺にとって未知のモノも作るってのは手探りだからキツいな。
「断れないの?」
会社が厳しいのは俺も分かってるから、ワガママは言ってられないよ。
「でもでもっ」
あんがとなっ。
「ん~ん。いざとなったら、会社なんて辞めたっていいんだよ?」
そういう訳にもいかんだろう。
「私はね。お金がなくてもキタナカが笑ってくれてる方が嬉しいな」
そう言ってくれると助かるよ…。
「だ~い好きだよ! ヒロユ☆」
なんて会話を想像して、心の平穏を保つ日々です。
俺は、まだ間に合うんでしょうか?
まだ慌てるような時間じゃないんでしょうか?(ディフェンスに定評のあるキタナカ)
ギリギリアウトなんでしょうか?
それとも手遅れなんでしょうか?
――壮年性厨二病を患っているのです。