CEO純情
「ほうほう。最近は結構、真面目に日記を書いているようじゃないか?」
あ、お久しぶりです。お姉さまメイドさんチース。
「ネタ的な部分は弱い気がするが、あとは勘が戻れば…ってとこか?」
手厳しいッスね。正直、その辺は自分でも思ってますけどね。てひひ。
「まぁ、書いて『やっぱつまらんから上げんのよそう』を繰り返すよりは良いと思うぞ」
そう言っていただけると助かります。
「しかしだな…」
はい。
「困った時に下ネタで誤魔化そうとするのは…どうかと思うぞ?」(頬を赤らめる)
お見通しですねスイマセン。
「うむ。でもまぁ別に…そんなキタナカも嫌いではないというかなんというか…ごにょごにょ」
そうやって、ゲキを飛ばしてくれる人がいるって嬉しいです! 押忍!
「や、やめろ! 照れるじゃないか…。褒めたって何も出ないぞ?」(耳まで真っ赤)
お姉さまメイドさんと話してると、「女の子」って構えないで済むんで助かります。
「え…?」
「頼れる兄貴」って感じですよね、尊敬します。よっ! 男前!
「…」(ゴゴゴゴゴ…)
ゴンッ!(無言で、俺の頭を殴るお姉さまメイドさん)
痛ったぁ! 突然、何すんですか?
「お前が悪いんだぞ、うんうん」(腕組みして、こくこくと頷く)
どうも。
男前系ツンデレが大好物なキタナカです。
「久々だからなのか? 私の言動も、ぎこちないぞ」(ちょっと拗ねたような表情)
…どうもスミマセン。
会社の喫煙室での会話。
「キタナカ君、**に勧められて『けいおん!』観たけどおもろいなぁ」
まぁ澪が可愛いって評判ですよね。
「そうそう! 澪が良かった!」
複合萌え要素を持ってますから。弄られキャラでツンデレでボケてもいる。
「おぉ、さすがキタナカ分かってるな。うん、澪は良かったわ本当に」
ま。
「?」
私は、残念ながら「けいおん!」は観たことないですけど。
『…』
なぜ、俺が「けいおん!」を観てることを前提に話を振るんでしょう?
そんな、意外そうな顔で俺を見ないでください。
たしかに。
「化物語」はおさえてる。
「とある科学の超電磁砲」もおさえてる。
ちょっと遡れば。
「らき☆すた」も「涼宮ハルヒ」も「ひぐらし」「うみねこ」の流れもおさえてる。
「咲」は途中で飽きた。
でも!
でもですよ!
俺が「けいおん!」を観てる理由には、ならないじゃないですか!
まったく。
「キタナカ君はヲタクやから観とるやろ」
って、それって差別だと思いま~す。(学級会での優等生女子風味)
そりゃあね。
近日、機会があったら観れたらな? とは思ってましたよ?
それと「観てるに決まってる」は違う訳ですよ。
ぷんすか☆
何が一番、問題かと申し上げれば。
俺と、そんなヲタク会話をしてるのが弊社の社長だってことですよ。
その場で言えなかったことを、ここで書かせていただきますよ。
「『けいおん!』のDVD、持ってるんだったら貸してください!」
ってね。
追記:
――社長室に乗り込んで、お願いしてみようかな…。