現実を受け容れることの難しさ
お子様ランチ会長!
「こども店長」の対抗馬として、鮮烈なデビュー!
え?
サマランチ会長は、もう故人だって?
あっそ。
どうも。
空気を読めない上に、ジャギ並に感じが悪いと評判のキタナカです。
「俺の名前を言ってみろ!」
「なんか、最近のキタナカってば面白くなくなってきたよね?」
おぉぅっ、藪から棒にとんでもねぇ宇宙の真理! E=MC^2? それとも実質的引退宣言?
「はぁ……。そうやってエントロピーが高い発言をしていれば、面白いと思ってる訳ぇ?」
アスカ的ツンデレ娘に言われたくないわ! むしろ抱きしめられたいわ!!
「はぁ…(「やれやれ」ポーズ)。ま、好きにすればいいんじゃない?」
フンだ! アンタなんか、もう知らないんだから! 今さら謝ったって遅いんだからね?
「私の口調を真似るんじゃな~い! テキストベースだから読んでる人が戸惑うでしょうが!」
『べろんちょ身体検査』。(「つーん!」って、そっぽを向く)
「そうやって、太古のR18ゲームのタイトルを言ってもダメ!」
大体なぁ――。
「?」
お前は俺に厳しすぎる。なんだよ、エクスクラメーションマークを多用しやがって…。
「だって!」
シャラップ! Shut... UP!「つまらない」ってヒドくなくなくなくない?
「それって『ヒドくない』って意味だけど…」
うっせ! その良く回る口を、俺の44マグナム1/3スケールで塞いだろか!っつか、小っさ!
「ツッコミをする隙すら与えない、自虐的ノリツッコミ!?」
ま、自分でも分かってたんよ…。R18漫画はさ。誇張して大きく描いてるんだって信じていたかった…。
「うわ! 体育座りで畳を毟りながら黄昏れる、タチの悪い落ち込み方!」(カッコ悪いフラれ方)
そりゃさ、俺も分かってるんよ。
「それでも『玉子サンド女』口調は、やめない訳ね」
なんかね? 惰性ですべてが動いてるの…。
「また唐突に、訳が分からないコトを…」
ん~、たとえが難しいが。えと、「魂が震える」ような創作物に出会うことってあるよな?
「うん?」
ネットスラングで言えば、「『**』が面白すぎて、生きるのが辛い」って奴のことだ。
「あー」
そのレベルの作品に最近、出会えてないと思うんだよ。
「でも、『けいおん!』だ『化物語』だ『とらドラ!』だって夢中になってたじゃない?」
まぁ、たしかに「化物語」は面白かったけどさ。
「じゃあ何が不満なの?」
つまりだ。
こうね。自分の根幹にある「創作意欲」ってのを、根底からダメ出しされたようなショック。
それくらいのインパクトが欲しいのよ。
「どうして俺は、このプロットに思い至れないのか?」
「俺は、一生このレベルには到達できないだろうな」というような絶望感。
そのレベルのショックが欲しい訳。
最近では、ゲームの「シュタインズ・ゲート」がソレだったんだけどね。
※アニメを先に観た人は不幸。「ゲーム>アニメ」の順番が正解
そのレベルの創作物に出会いたいの。
そうすっとね。
脳が活性化して、「無駄なこと」を突き詰めて考えるようになるから、自分で楽しいの。
「ふ~ん」
なんだなんだ? かなり恥ずかしい告白をしたのに、反応が薄いなヲイ。
「それってさ」
ほぇ?
「キタナカの感性が『オヤジ化』してて、本来は受けるべき刺激をスルーするようになってるんじゃ?」
そ、そんなことは…。
「でも、若者たちは『けいおん!』のOPを観て『新世界が始まった!』とか言ってるんでしょ?」
いやでもさぁ、アレは作品全般の雰囲気がヌルいっしょ?
「オリコン1位になったりした、事実関係まで否定する訳?」
う゛っ…。
「諦めなって。きっと『根底からダメ出しされる気分』って時点で、厨二的な勘違いだよ」
ヤだヤだ! 「あの素晴らしい絶望感をもう一度」なんだい! 「あの素晴らしい弁当を二度三度」なんだい!
「『ヘナチョコシステム』かよ…」
俺は諦めないぞ!とりあえず、実績がある「CHAOS;HEAD NOAH」を買うんだい!
「はいはい。ガッカリしないことを祈ってるわ」
…という訳で、閉塞感からの脱出を図るため、「CHAOS;HEAD NOAH」を買うことにしました。
廉価版も出てるしな!
外れて元々、当たれば儲けな気持ちで臨みますわ。
――あ、たしかに面白くないな俺……。