「パソコン通信の進化」について
はい、また出てきました。
記憶が曖昧なころの記事です。
復活してからも同じようなことを書いてるので、「俺は、基本線として記憶が無くても変わらないのだな……」と思いました。
これは、普遍的な話題なので、ノーチェックでアップします。
※最低限の誤字チェックとかはしますが……
脱線や余談が多いのは、当時は出来ていた「自動筆記状態(思ったことを自動でタイピングする状態)」を再現するリハビリをしているから。
別のエントリーにしようかな? と思わないでもないが、今は精神状態があまり宜しくなく絶対に億劫になってしまうので、当面は容赦いただきたい。
以下、本文。
その昔、PCはスタンドアローンな存在だった。
外部とのDATAのやり取りは、記録メディア。
具体的には、カセットテープやフロッピーディスク(以下FD)でやり取りするのが常。
「カセットテープで、DATAをやり取りする」というのは、なんだ?
常時接続が当たり前の、今の世の中である現在に生きる皆さんには、想像もつかないだろう。
デジタルDATAをアナログの音信号化して、専用のカセットレコーダーに録音・再生するという手法だ。
そのDATAを取り出すのは、逆にその音DATAをロードする形になる。
具体的には「ピー、ガッ。ガガピーガガッ」みたいな音だ。
ただし、普通のラジカセではPCとは接続できない。
「データレコーダー」という機器を使用していた。
今だと「外付DVD-RW」みたいな存在である。
※2020年1月現在、家庭用エントリー価格帯PCの話です。現在のハイスペックPCは「Blu-ray」を標準搭載しているし、今後は万人がクラウド環境を持ち、記録媒体など持たない時代になるだろう
読み込み速度は、秒間1KB強。
FDは、デジタルDATAを磁性体に直接記憶するメディア。
PC専用の記録媒体である。
データレコーダーのように雑音が入るとエラーを起こしたり、テープが伸びてアナログ(A)>デジタル(D)変換の際に読み込めなくなったりしない。
磁性体なので、磁石を近づけると一発アウト。
ただ、当時は時代の最先端であり、企業ならいざ知らず個人が買うには高価過ぎた。
一高校生が持てるエントリー向けPCより高かったが、後に手に入れた。
一枚の記憶容量は、最高の2HDで1.4MB。
「少なっ!」と思われるかも知れないが、当時のハイスペックPCのメインRAMは640KB。
「FD10枚組」のゲームがあったくらいなので、お察しいただきたい。
しかも。
今では想像しにくいと思うが、HDDは内蔵されていなかった。
この時代に世の中のデジタル化が急速に進み、音楽はCDが主流になったし家電も「マイコン搭載」を売り文句にしていた。
次々に生まれてきたCDやMDやDATといったデジタル音楽メディアが、PCの記録媒体になるとは(少なくとも私は)想像もしていなかった。
大量生産により、価格も大幅な下落を起こしていった。
時代を戻して、本題に戻すと。
調べながら書いている訳ではないので、「私の記憶の中で」という前提でお読みいただきたい。
インターネットの前身、「パソコン通信」の初期段階は「音響カプラ」によって、もたらされた。
実にシンプルな構造で、電話の受話器をセット。
電話をかけてデータレコーダーと同じくDATAをアナログ変換して、PCでデジタルに再変換するという代物だ。
雑音には極端に弱いため、通信速度を落として確実に再変換できるように通信速度は秒間300バイトだった。
遮音性にも限界があるので、近所で道路工事をしていたら使えないレベル。
パソコン通信が広がりを見せて、需要に応えて生み出されたのがモデム。
仕組みは音響カプラと同じだが(D>A>D変換)、音声の受送信は機器内で行なわれる。
雑音を気にする必要はなく、通信速度も秒間約28KBと飛躍的に向上した。
「それでも遅っ!」と思われるだろう。
恐らくではあるが、アナログを仲介してデジタル変換するスピードの限界だったのだろう。
そもそも、「PCを持つ者=オタクであり迫害の対象」だった時代。
企業などでは汎用機が使われており、PCの通信インフラが整っていなかったのも当然のことである。
そして、1995年。
PC界のカンブリア大爆発とでも言える事態が、起こった。
お察しの通り、WINDOWS95の普及である。
WINDOWS3.1に比べて、格段に使いやすくなったGUI(まあ、とっくにアップル社が実現していたことだが)。
コマンドラインで文字を打ちながらフォルダやディスク間を移動していた時代から、敷居がグンと下がった。
昔は「IBM-PC」とカテゴライズされていたPCに適応するため、一社独占ではないから価格競争も行なわれて世界中に爆発的に普及した。
普及した遠因としては。
インターネットが身近になり「日本ではモザイクがかかる部分が世界標準では無修正」というのもあったと思う。
ビデオデッキの、βが負けてVHS圧勝的な意味である。
当時。
MAC専門店に訪れた時に、初老のお客さんが「ここではWIN95売ってないんか!」と店員を困らせていたから、「乗らなきゃいけない、このビッグウェイブに!」レベルの騒動だったのだろう。
「趣味:パソコン」の評価が、大逆転した瞬間ともいえる。
そして。
インターネットのインフラが整備され始める訳である。
とうとう電話回線を使用した「D>A>D」のモデムから、「D>D」のISDN(秒間128KB)が普及した。
そしてADSL(秒間8MB)、光回線(秒間100MB)と、通信速度も加速度的に増していき、電話代を気にせずに常時接続が当たり前の時代に突入していった。
「テレホーダイ」という単語が、死語になった。
とまれ。
日進月歩の技術革新の中。
インターネットは、PCのみではく携帯電話・スマートフォンまで浸透していった。
今後、どのように進化していくのだろうか?
――次は、「インターネットとSNS」について書こうと思う。
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