「シングルタスク人間」と「マルチタスク人間」
もういい!
過去の自分と現在の自分が乖離してるからって、そもそも「キタナカヒロユ」と「喜多仲ひろゆ」は同一人物だ。
書く時に「自分にフィットする方の一人称」で書くことにした。
えらい面倒くさいったら、もう!(キュートに頬を膨らませて拗ねます)
俺は、究極の「シングルタスク人間」である。
元々。問題は感じていなかったし、社会人として二十年以上の期間を過ごしてきたが、そもそも「自分がおかしい」とも考えてもいなかった。
逆に、「この人、器用だな」と思っていたくらい。
自己診断すると、「サヴァン症候群」とか「自閉症」に近いと思うのだが、そこまで顕著なモノでは無い。
「個性」という言葉で片づけられるレベルだと思う。
定義付けされると呪われそうなので、『擬態』と呼んでいる。
「過去は優等生」
「会社員としては有能(だったと思う)」
【三項目省略】
「賃金交渉で『昇給ザラメ500g』の要求を飲まれずに、退社。無職に」
「三年間の冬眠を終え、『note』に過去の日記を引っ越しさせて、自分がアウトプットしたい情報を手慰みに書いてる(今ココ)」
これだけの「擬態」を熟(こな)してきた。
いや。
最後の俺は擬態じゃないのかな? 浮世離れして、ようやく辿り着いた気がする「自分」だから。
■特徴
言葉の通り。二つのことを同時に処理できないのだが、「抜きん出て」出来ない気がする。逆に集中力は凄く、「論理的思考」が大好き。あるテーマで考え始めると、普通に十二時間くらい過ぎていたりする。
以下、症状。
・ラジオを聞きながら、勉強が出来ない(これが最初に気付いた瞬間)。
・音楽をかけると、まったく他のことが出来ない(集中してしまう為、「ライナーノーツ」を手に持って、リラックスできる環境で聴くようにしている)。
・仕事のプライオリティ(優先順位)は付けられるが、突発的に案件が増えると、処理能力がガタ落ちする。
・二個の仕事を同時進行すると、合計が100になる「50:50」にすることが出来ず、驚くほど効率が下がる(イメージ的には「30:30」くらい)。
・同様にして、会社で有線が掛かっているだけで集中できないので、耳栓常備(無音ではないが「ノイズ」が減った感じになるので、仕事が捗る)。
・小説や漫画を読む(或いはアニメ視聴)にあたって――。
「一回目は読み流ししかできず、叙事的にしか捉えることしかできない」
「二回目は世界観や登場人物たち一人々々の感情や表情を考えながら」
「三回目は登場人物像を頭の中で作り上げる(文章で説明されていない部分や、顔や声などまで作り込む)」
「四回目は、アニメや映画を見ているような気分で読む(やっと、ここで「読んでる」と実感できる)」
「五回目は、登場人物を深く掘り下げて心情等を加味して物語を「観る」
(以下、エンドレスエイト)。
好きなコンテンツは、一〇回以上は読まないと「頭に落とし込めた」気分になれない。
読むスピードは速いので、それほど困ってませんけどね。
・また。優良コンテンツを自分に取り込む際に、ノイズが入ると集中力が途切れて章の最初から読み返したりする。
※巻抜けがある漫画や小説は絶対に読めないのも、この類型か?
・会話の途中で知らない単語が出てくると、その意味を思考してしまって会話から置いてかれる。思考を話題に追いつかせるために、超高速で思考して会話との時間差を埋めようとする。
・一〇〇人からの人前でレジュメ無しで普通に講演できるが、質疑が入ると思考のモードが切り替わってしまい、大いに混乱してた。「質疑は最後にまとめて――」という魔法の言葉を覚えるまでは、難儀した。
・「人の記憶は『海馬』により関連付け(連想)され、再構築を行なっている」と聞いたことがあるが、思考が上滑りして「連想」が系統樹のような状態になって難儀する(分かりにくい表現ですよね。 スイマセン……)。
こんな感じでしょうか?
書いてて、自分で導き出した結論は、「興味の範囲が異常に広い、軽度の自閉症」といった感じになるのかな?
「サヴァン」にも「普通」にもなれない、コウモリさん。(超音波で威嚇)
片や、マルチタスク人間。
俺の家人が、まさにそれだ。
自分とは違うジャンルのパソコン関連の仕事を在宅でしているが(まあイベント関連とかも積極的に、そして精力的に行なっているので家にいない事が多いが)。
パソコンの画面を覗いてみると、「SNSで連絡」を取りながら「仕事のアプリを起動して作業」しながら「youtubeを視聴」しながら「メール返信」している状態で、俺と会話したりできる。
作業の背面で流しているyoutubeで笑っても、笑いながら手を動かしてる。
モニタで、あっちこっちのウィンドウをアクティブにして作業している。
時によっては、更に「マックブックエア」をデスクトップPCの横に置いて、膝に液晶タブレットを置いてイラストを描いたりしてる。
彼女は「超」が付くレベルの「マルチタスク人間」だと思うのだが……。
もしかして、できないのって俺だけなん?
職人技を見ているような気分になる。
一回、(ツイッターがアクティブで表示されていたので)「それって、仕事してんの?」と皮肉交じりで聞いてみたら、「え? 普通じゃない?」と言われて、「あれ? 俺の方が変……、なのか?」と思った。
そこで「ラジオを聞きながら勉強が出来なくて、中学校で話題に入れなかった」エピソードを話したら、凄いビックリされた。
――「自分の常識は他人の非常識」という言葉を、体感した瞬間である。