「喜多仲ひろゆの俺ラジオ」のアバターができるまでの変遷について(途中で脱線した遊びを始めてしまい、時間がかかった)
ラジオでの喜多仲ひろゆのアバターは、R18業界の他メーカーさんから受けた、FLASH漫画のキャラクター「美画ちゃん」が原型です。
絵は描けないけど漫画のネームは切れた私が、ハリーさんと取り組んだ仕事です。
とっくのとうに、そのコンテンツはWEB世界から消え去りましたので、ググっても出てこないことを確認してから使用していますけどね。
で。
最初の企画段階でのキャラ設定は、絵が描けないなりに私が書きました。
コレです。
意外とシンプルですね。
自社でも絵を使ったチラシ等は作っていたので、同じ人だとバレないように「丸基本」の絵を、同胞(はらから)のハリーさんに依頼しました。
最初のイメージは、これですね。
アホ毛の追加は、二人で決めたようなハリーさんのアイディアだったような? よく覚えていません。
で。
途中はぶっ飛ばしますが、実際にWEB上で公開されたのは下記の記事に描かれている漫画です。
第二話は、コチラ。
あはは。
遊びすぎて、クライアントからアッサリ切られてしまいました。
私が勤めていた会社は副業に関する規定がない会社だったので、メイン収入は確保されています。
切られても、別にかまいませんでした。
まあ。
基本的に、WEBのオマケ的なコンテンツで、売上が速攻で伸びるハズはありませんよね。
私としては「紹介漫画=売上UP」ではなく、「バカで面白いけど、無駄=メーカー好感度UP」を目指したつもりだったのですが、ネームが通らないったらありませんでした。
「ツッコむ動物(ケダモノ)とM気質の少女」というメタファーは理解されなかったようです。
美画ちゃんはドMなので、初期ラフではマスコットキャラはフレディのような爪で描いてあります。当然のようにNGでしたね、あはは。
ツッコまれて、血まみれになっても喜ぶ(これもメタファー)という破天荒な性格を考えていました。
まあ、リョナが入ってるんですかね? 私は。
いいえ!
包帯とか眼帯はフェチ要素が高いですから、出血シーンは出さないつもりでしたよ?
それでも、クライアントにおかれましてはNGの嵐でした。
説明は最小限にして、ギャグ寄りに振っていたからだと思います。
自社のキャラクターは、直接的な顧客のバイヤーさんにもファンがいたらしいので(営業さんから聞いた)、もっとハッチャけてたんですけどね。
それから幾星霜。
マイクを手に入れてボイスチェンジャーも手に入れた私は、出費700円で最高のおもちゃを手に入れました。
音声録音ができることに気づいて、このnoteでラジオをUPすると「俺が楽しいかな?」と思いました。
しゃべりは上手くありません。
一応、「女の子」という体裁をとっています。
でも。自分の声が嫌いなだけで、男性である「ディレクター」ですら私より30%声が高いんです。
そう! 私のドブボは、異常に低くて通るのです。
でも。
自分が話したことを「他人が声をあててくれる」ことによって、自分では録音後に自分でチェックするのが楽しい。
で。
音声をあげるからにはジャケット然とした画像もあったほうがいいだろう。
実際に描いたハリーさんに了承を得て、「美画ちゃん」を「喜多仲ひろゆの声のアバター」にした、という経緯です。
固定になりましたが、最初はこの画像でしたよね?
唐突ですが――。
PCの買い替えに際して、「確実に今までできなかったコト」もやりたいと考えていました。
それは、3D分野です。
MMDなどは32bitでも動きましたが、スキンの作成は専門的で困難でした。
ずっと「3Dキャラクターを細かくキャラメイクできるソフト」を熱望していました。
古いゲームの「PSO」では、一人のキャラを作るのに2時間以上かけていたくらいですからね。
設定厨なんです。
動かなくても、いいんです。
願わくば、デッサン人形のようにポーズが取れて透明pngで出力できれば最高! と思っていました。
※著作権は「商用以外はフリー」がいいかな?
パラメータが細かくて、ユーザビリティが簡単なものがいい。
まあ。そんなソフトは「俺得」でしかなくて、誰も欲しがらない。
「自分で開発しろ」って話なんですけどね。
で、新しいPCが届くまでに、目ぼしい3Dソフトを探していたんですよ。
候補は「VRoid Studio」と「Vカツ」でした。
一番の要望としては、今ローカルで書いている「ハッピーエンドの作り方」のキャラクターたちを具現化させたかった。
そこで、見つけてしまったのです。
「カスタムオーダーメイド3D 2」です。
これなら、メイドさんが作り放題だ!
「見つけてしまった」というのはですね。
このゲーム(そう、ゲームなのです)は、「成人向け(R-18)のゲーム」だったのです。
未成年では買えません。
いや。
私は未成年では、ないのですがね。
PCを買い替えて、最初に入れるアプリが「エロゲー」というのは如何なものかと思った次第でして――。
体験版があったので、動作環境の確認がてらダウンロードしてみました。
ダウンロードDATAが、3GBとか……。まあ、いいや。
で、さっそくゲームを始めてみました。
ストーリーは「金持ちが集まるサロンで、メイドを使ってVIPたちに(性的な意味で)満足してもらって、借金を返す」というもの。
うん、どうでもいい。
さっそくキャラメイクに持ち込んだのですが、「こ れ は ヤ バ い!」と思いました。
選択式で、パーツについてはスライダーで動かすだけ。
服等の色は基本プリセットですが、肌色や瞳の色などはFREEモードにできるので異色肌とかも作れました。
流石にオッドアイは作れませんでしたが、3人のメイドさんを作りました。
著作権に関しては、以下の3つを守ればOKだそうです。
・「メーカー名『(C)KISS』」の文字を画像に入れる
・画像は75%以下に縮小する
・トリミングはOK(これは、うれしかった)
うん、必要にして十分だ。
まだ画像の加工は終わっていませんが、3人のメイドさんができました。
服はメイド服がほとんどですが、違う服もあるにはあります。
当然、選択肢は少ないですけどね。
で。
「過去に自分が作ってきたキャラクターたちを、3D化したい」という欲求が生まれました。
「チケ子」や「美画ちゃん」や、グラフィック化されていない「幼馴染ちゃん」や「春日野涼子さん(この人は白衣なので無理です)」とか。
畢竟、「俺ラジオ」のジャケットも捗るな……というか楽しい。
ここで、一つの問題が発生。
こう、ですね。
凄く複雑な心境なのですが、このゲームは18禁なんですよね。
パラメータで、「身体」系のパラメータを弄るときには「全裸」になるんですよ。
「いいじゃない!」って思う方は、このゲームの購入をオススメします。
私は、自分が「脳内で生み出したキャラクター」が全裸になるとドキッとします。
先に身体を作って背格好を整えてから、キャラクターを作ります。
顔が違えば、俺が作ったキャラクターじゃないから全裸でも気にならない。
顔を整えてから最後に身体の微調整をしようとすると、全裸になります。
「いやん☆」って気分になります。
【ココから脱線】
先日。
やっぱりハリーさんも「裸になるな、ゴルァ!」って言ってたんで、私だけではないようです。
というのも――。
ハリーさんと二人で、「蛤日記」時代から二人で育ててきた「チケ子」を作って見せあいっこしよう! という遊びをしたからです。
これは、面白い遊びです。
「原作者」と「作画者」が、同じツールで同じキャラを作ろうというんですからね。
元絵は、この記事に載っているので、お暇ならお読みください。
えと。
記事の読者数を増やしたいわけではなくて、画像の検索性が低かったので備忘録的に記事のリンクを張らせてもらいました。
画像だけなら、下記。
そして、原画担当で絵心がある、ハリーさんの仕上がりはコチラ。
※この絵は、印刷物をスキャンしたので画質は荒いです。
「【原作者VS作画担当】第一回チケ子杯争奪、キャラメイク大会」を開催
あれ? 「喜多仲ひろゆ」のアバターの話は?
いいの! 流れなんだから!
ルールは簡単。
「資料等はまったく見ずに、自分にとってのチケ子のアバターをキャラメイクする」です。
お互いに作成したアバターを見せあいっこして、どっちのチケ子がイメージに近いか?
公正な審判を約束しました。
私の方が先に作っておいたのですが、ハリーさんも乗ってきたので作ってもらいました。
最初のエントリーは、原画担当のハリーさん。
ハリーさんが作ったチケ子ちゃんは、コチラです。
身長:159cm
体重:46kg
バスト:76cm(A)
ウェスト:52cm
ヒップ:70cm
なるほど。
女子の平均身長に合わせてきていますね。
「ヒップ70cm」というのは、ちょっと発育不全が過ぎますが、ハリーさんは脳内キャラクターを視覚だけでイメージに合わせていったみたいなんで、しようがないですね。
さあ。
私の妄想力を、あまり舐めないほうがいい。
私が作ったチケ子は下記。
身長:167cm
体重:54kg
バスト:79cm(A)
ウェスト:62cm
ヒップ:85cm
本来は同じポーズにするべきなんでしょうが、ハリーさんの作ったミニスカートだと、パンツが見えそうになるので私的に却下しました。
二人で審議に入りました。
ハリーさん(以下「ハ」)「いやいや、身長167cmとか大きすぎでしょ!」
喜多仲(以下「喜」)「全体のバランスを見るべきでしょ。面長だから、身長が高くなるのは必然です!」
ハ「まあ、そうだけどさ。髪型は僕のほうが近いよね?」
喜「う……。でも、髪の色は私の方が近いですよね? 脳内でミクに寄せちゃったんじゃないですか? 私たちのほうが先ですけどね」
ハ「15年以上前の仕事だからなあ。たしかに……」
喜「でも、二人とも胸はAカップなんですよね」
ハ「そりゃ、そうだろ!」
二人『あはははは』
喜「あと。上記にあるカラーのサンプル絵だと目をつぶってますけど、瞳が大きすぎです。今の流行りに流されちゃダメでしょ?」
参考:目を開いたモノクロ絵。一番最初に世に出たチケ子ちゃん。店長は前面が真っ黒みたいですが、元原稿だとエプロンを着けています。
スキャンの際に網点が潰れてしまって、そう見えるだけです
ハ「いや。お前は相当このツールで遊んでたみたいだけど、僕は初めてなんだぞ!」
喜「言い訳とかはいいです。私はベースに『小さな瞳』を使って『瞳の大きさを大きくしてバランスをとる』という荒業を使っています」
ハ「……」
喜「じゃあ、そろそろ白黒を付けましょうか。パンダ店長だけに」
ハ「ウマいこと言ったつもりか!」
喜「ハリーさんは、どう思います?」
ハ「悔しいけど、お前の勝ちだろうな」
喜「でしょ? 俺もそう思っていました! ハリーさんも俺も『キャラクターを無機的にしたがる』じゃないですか? 低身長に拘ると、足を細くするとアンバランスになるんですよ。だからハリーさんのチケ子は肉感が少しだけ残ってますから、違うと思ったんです」
ハ「そうそう。多少でもクビレを作ろうとすると、『幼児が大人体型』みたいなアンバランスさが出ちゃう」
喜「でしょ? だから必然的にチケ子は、高身長じゃないとおかしくなるんですよ」
ハ「だな」
結果:原作者(喜多仲ひろゆ)の勝ち!
完敗に打ちひしがれる、ハリーさんチケ子ちゃん。
落としたコンタクトを探しているようにも見える。
わははは! 絵心はないが、思い入れや妄想ならハリーさんにも勝てたぞ!
読者諸賢におかれては、「いやいや、ハリーさんの方のチケ子のほうが近いだろ!」と思われるかもしれない。
だが。
これは、原作者と作画担当の真剣勝負。
二人が決めたコトなのだから、俺の勝ちなのです。
あ!
全然、表題から外れているコトに気づきました。
そんで、喜多仲ひろゆのアバターは、どうなったかと言えば――。
喜多仲ひろゆはメイド服なんて着ませんから、なぜか素材にあったジャージを着てもらいました。
私が高校時代の学年色(家人は上履きだけでしたが、私はジャージも色違いでした)、「赤」を選びました。
それでは、思いっきり読者の皆さんに媚びていただきましょう。
「喜多仲ひろゆ」さんの登場です。
ドヤ顔すんな!
そして。
部屋着だからって、ジャージに五本指靴下とは……。
あ! 腕がジャージに食い込んでるからNG(おそらく、ジャージを着たメイドさんは想定されていないのでしょう)。
別のポーズで。
なんか、作り笑いっぽくて怖いですが、喜多仲ひろゆの「媚びたくない」心意気が感じられて、いいショットになりました。
それでまあ。
前回のラジオから、画像が変わったわけですね。
こんな風に。
「俺」だったり「私」だったり「僕」だったりするのは、ラジオ内で一人称が変わる喜多仲ひろゆへの罰であり、「表記ゆれ」を故意に起こさせています。
一日中、こんなことやってて楽しいか、ですって?
楽しいに決まってるじゃないですか!
【2020/08/14追記】
ついに、喜多仲ひろゆが動きました。
動きまで私が作ったわけではないので出来合いですが、仮想カメラと仮想オーディオの仕様を覚えた結果ですので、ご容赦いただきたいです。
昨今の技術は凄いですね。
絵心のない私でも、ここまでできるんですから。
――人として軸がブレすぎて、むしろ逆に安定している。