見出し画像

ガタケット178参加報告

8/4 新潟市産業振興センターで開催された即売会イベント「ガタケット178」のサークル参加報告です。

ガタケットについて

新潟市を中心に開催されている日本海側地域最大のオールジャンル同人即売会です。その歴史は古く1983年の第1回開催から既に40年、200回近く開催されています。主催はコミケット系列の団体です。

オールジャンルというだけあり、アニメ・ゲームを中心にサブカルチャー系のサークルが多く参加しています。二次創作としてのハンドメイドなどのサークルも多いのものオールジャンルならではでしょうか。またコスプレ参加の人数も多さや、同人同人した歴戦の強者と思えるサークル主なども多く、この地域のサブカルを支えるイベントという雰囲気を強く感じさせます。

参加にあたり

僕は、ガタケットは一昨年から年1回の頻度で参加しています。オールジャンルということもあり、ボカロサークルが単独参加では目につかないことが予測されるため、複数のボカロサークルが参加するタイミングで一緒に参加しています。

今回のガタケットではボカロサークルが計9サークル、公式サイトのサークル一覧には「VOCALOID」のジャンル付きで掲載されました(参加サークル数が少ない場合は、「その他」扱いで区分される)。

今回も新譜「初花」を携えての参加です。基本的には前回のボーマス56と内容が変わらないため、お品書きは流用しています。

「初花」をメインに据えたお品書き。ポップなアルバムですが、目に優しいカラフルさを感じます

その他に地元のボカロリスナーが目にすることを願い、Twitter/Xへのクロスフェード動画の再投稿、および開催日前々日にYouTube Shortsへの宣伝動画の投稿を行いました。

できることは少なかったのですが、まずは地元のボカロ民にボカロP達が参加していることを知ってもらうことを目標に、こうした準備を行いました。

当日の様子

気温は30℃台前半、東京のアスファルトやビルに反射した熱の暑さではなく、開放的な空間から感じる夏らしい暑さを新潟駅に降り立った際に感じました。20〜30年前の日本の夏を思い出しました。

サークル入場開始時刻直前に会場に到着しましたが、待機列はなく既に入場が始まっていました。暑さを考えれば正しい判断だと思います。

会場は結構広いんですよ。大田区産業プラザPiOとの比率で言えば、2〜2.5倍くらいですかね。参加サークルは600くらい。門戸が広い事もあり、大きな敷地に様々な種類のサークルが広がっています。サークルスペースとは別に、空白のスペースがあり、休憩や写真撮影などに使われているようでした。

10時半に一般入場が始まりましたが、来場者は昼前後から一気に増えたと思います。前日まで行われていた長岡の花火大会で夜更かしでもしたんでしょうかね。出だしはゆっくりと、そのうち気がついたら盛況になっていた印象でした。

毎年目にするレイヤーさんもいたりしました。アニメよりはゲームキャラのコスが多い印象です。アニメだと今年流行りのアニメのコスは見なかったですね(時期的に近いものだと「推しの子」や「SPY FAMILY」「ぼっち・ざ・ろっく!」や「ゲゲゲの鬼太郎」あたり。シカや若君系は見なかったですね)。会場BGMはニコニコのサービス再開前日という事もあってか、ニコニコ全盛期の頃の人気MVの音楽が流れたりして、「粋なチョイスをするね」と思ったものです。

ボカロ系のサークルは音楽と物販が半々程度。ボカロ目当ての来場者も、他の即売会やガタケット内の他ジャンルに比べれば少ないです。その分、来場者とゆっくりお話をしたり、近隣サークル間で「最近どう?」「同人活動ってさぁ」みたいな話題で盛り上がる余裕があったとも言えます。最近の余裕のない即売会達が嘘のようですw(単にみるくかふぇが忙しい即売会に慣れていないだけ)

SNSに事前に流した告知等に対するビューはそれほど多くなかったのですが、「告知を見て来ました」と言ってくれた方も居たりしました。来てもらえるきっかけになったので、「告知を頑張って良かった」と感じています。

今回も緑色の布を敷いての設営。ポップな印象があります。

地方の同人即売会について思うこと

地方の同人即売会は、本来はその地域の人たちが参加してお互いの趣味を公開しあって楽しむ場だと思います。そういう意味では、僕のような他地域のサークルが入ってきて、割り込む余地があるかといえば疑問です。また現地までの交通費・滞在費を考えると、元が取れる規模ではないのも確かですね。

ただ同人即売会の意義は「『自分の好き』のお裾分け」的な部分も強いです。それ故、自分の地元の即売会での売り上げで補填できるのであれば、よほど絶望的な場所でない限りはその地域の皆に会いに、自分の創作物を手に携えて出かけていってもいいのかなとも思っています。

特に新潟の場合は、地元のボカロPが「ボカロP達が参加できる場所にしたい」と言っている事もあり、そのために伝手のあるボカロP達が都合の良さそうなタイミングで集まっています。

今はまだボカロ目当ての来場者も少ないです。卵が先か鶏が先か。ボカロサークルの参加数が今の倍以上に増えれば、ボカロ目当ての地元の来場者も増えるのではないか、という淡い期待も新潟には抱いています。とにかく「サブカル好きの多い街」という印象を感じる街なので。

国内の他の街、例えば仙台や広島、福岡辺りのボカロP達からは、僕が知らないだけかもしれませんが「集まろうよ」という声は聞こえてきません(「来てくれても何もないし、がっかりするだけだよ」と言われたことはあります)。こうした熱意もまだこの新潟の地にはあるので、当面年1度の新潟詣でを行いつつ、ボカロ民の足が向くことを願っていようと思っています。そのうち、良いきっかけがあるかもしれませんしね!

話題は変わりますが、アニバーサリーでした

ガタケット当日の8/4は、僕のボカロPデビュー11周年の記念日でした。お知らせのツイートは、100名を超える方から反応いただきました。11年の間に積み上げてきたものの大切さを再認識しています。

派手な活躍をしたり知名度の高い人気曲のあるボカロPではありませんが、「知る人ぞ知るボカロP」として、また「各地のボカロ好きに会いに行くボカロP」として12年目も活動を楽しんでいこうと思います。

今後の即売会参加予定

  • 2024/8/24〜8/25 VOCASTAR(ソウル貿易展示コンベンションセンター, 대한민국/서울무역전시컨벤션센터 SETEC) Voc 32

  • 2024/9/23 VOCALOID STREET 09(申込み中、京都勧業館みやこめっせ)

  • 2024/10/27 M3 2024秋(東京流通センター) N-05a

執筆者プロフィール

メタル&ロック系ボカロ曲制作者。人の内なる成長や希望を、メタルやロックをベースとした音楽で表現することを目指しています。
2013年活動開始、年10回前後の合成音声系即売会へ参加、11枚のアルバムをリリース。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?