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THE VOC@LOID M@STER 56(ボーマス56)参加報告

7/21 大田区産業プラザPiOでの即売会イベント「THE VOC@LOID M@STER 56」(ボーマス56)のサークル参加報告です。


2007年から続く、東京を拠点としたボカロ専門の同人即売会です。ボカロ系では最大の即売会と言っても過言ではありません。最近は開催の頻度も増え、また新参のボカロPやボカロサークルがまず最初にサークル参加するイベントとして、一定の認知を確保し続けています。

参加にあたり

同日に名古屋で比較的規模の大きな合成音声の即売会(AHSession)があるため、またニコニコ動画の長期メンテ中という条件も重なり、盛り上がりとしては控えめになることが予測されました。

それでも「ボカロPがたくさん集まる即売会」ということもあり、ボカロ曲を全面に押し出してPRしていくことには変わりません。先月新譜として出したばかりのGUMI & ついなちゃんのアルバム「初花」を中心に据えて告知を行いました。

6月に頒布を開始した新譜「初花」

「初花」は既にニコニコとYouTubeへXFD動画を投稿していますが、ニコニコのメンテ中という状況を踏まえ、Twitter/X用に2分15秒のショート版XFD動画を編集して前々日となる金曜夜に掲載を行いました。

Twitter/Xは今年の春以降、ユーザーが普段見ているフォロー先や話題以外はほとんど表示されなくなってしまっているため、拡散力に不安がありました。ただ、GUMIおよびついなちゃん公式アカウントによるリツイート等の助力があり、インプレッションについてはある程度の数字になったように思えます。

お品書きは、前回のついなちゃんドゥルル祭からの流用です。「流星到来!」「Wish and Endings」など在庫が残り少ないタイトルがあるため、その情報を追加するなどの手直しをした程度になりました。今回のPRの肝はGUMIさんとついなちゃんのため、この2人が好きな人達の興味を惹きたいという考えもありました。

今回もドーンとA3サイズでの制作です

併せて、前週となる7/11に収録曲の「カノカ」をYouTubeにて公開しました。7月という時期に似合った曲であるとともに、全体的に澄んだ明るさを持つこのアルバムの雰囲気を伝えるのにもとても良い曲であると感じていた点などがあります。

当日の様子

気温も35℃超えの非常に暑い1日でした。いつもなら入場待機列は一般・サークルともに建物の外に並ばされますが、今回は屋内となりました。

入場者数は少なくはないものの、いつものボーマスほどではありません。AHSession側にボイロやAHSのキャラクター好きが行ってしまっていることもあり、今回はボカロ好きが中心にこちらに参加している印象でした。ずんだもんや琴葉姉妹の影が薄い即売会というもの久々に見たかもしれない。

会場入り口に掲載祭されていた、今回のメインビジュアル。数ある合成音声即売会の中でも「ボカロ専門」ということもあり、ボカロ色が非常に強いですね。

僕のブースは、今回はCDを積んでみました。来場者数控えめなので、とりあえず目に止まりたいというのと、あとは強気の姿勢を見せることが大事という考えからですかね。。。「大量に売れ残ったら恥ずかしい」という気持ちもあったのですが、今回は目標部数よりも多めに持ってきたので、まずは目標数をクリアすることです。

強気で山積みしてみました。普段のオジレンジとは異なる黄緑色(GUMIの髪色をイメージ)の布を敷いています。余談ですが、中央のハリネズミはflowerアルバムのイラストを書いているEMU氏のマスコット。「目立ち過ぎ」と本人から指摘されましたが、これの写真を撮っていく来場者さんもいるくらいの聖地になってますw

参加サークル数も控え気味なのか、会場の通路はいつもよりも広めに確保されており、一般参加者もゆったりと各ブースを見て回っている雰囲気も感じました。僕のブースも10分ごとに人が訪ねてくるといった感じ。「おい、いつも『暇、暇』言っていてた、いつものみるくかふぇはどこへ行った?」という状況でした。

立ち寄ってくださる方達のパターンは大きく分けて2つ。まず新譜である「初花」を目当てに来た方達。

ついなちゃんの界隈は先月のドゥルル祭で買って行った方も多いため、今回は「新譜はとにかく買っていく」勢と、GUMIさんやVOCAROCK好き勢が買っていく感じでした。会場で初めて僕を知った方たちも多かった印象です。

もう一つは、v_flower・Ci_flowerを買いに来る勢。こちらは僕の既存のTwitter/XのフォロワーさんやボカロPの方達が多い印象でした。

「『Wish and Endings』の終売が近いこともあるので、確保しておきたかった」と口にしていた方が何人もいらっしゃいました。自分で振り返っても「確かにあんなにエネルギーの詰まったアルバムを、買わない方がもったいない」と思える自信作です(自画自賛)。今回の即売会で、ついに在庫が1桁になりました。

昨年7月に頒布を開始した「Wish and Endings」。僕の代表作と言えるアルバムになりました

Ci flowerのEPも順調に出ていました。もっともこちらは次期v_flowerのアルバムまでの繋ぎとしてある程度の数しか作っていないので、こちらも早いうちに完売しそうです。

EPの「Swan」。Ci_flowerの音楽系頒布物を扱うサークルはまだ少ないので、まだまだこれからのキャラクターと言えます。

サブスク時代ということもあり、再生装置が必要となる同人アルバムの存在意義が気になる今日この頃です。それでも創作者へのリスペクトとして「物理で持っておきたい」という気持ちを向けてもらえることは、創作者冥利に尽きることだと感じています。

振り返りとアクション

新譜が目標数に届かなかった!!

今回、全体としてよく数は出たのですが、新譜「初花」が目標数にギリ届かなかったという点が気になります。

来場者数が控えめだったとはいえ、たとえ多くても僕のブースを気に留めたりはしないと思います。そこから考えると、基本的には「PR不足に尽きる」ということでしょう。「ボーマスの来場者への事前アプローチは、どうしたらいいのだろう」と頭を捻る必要があります。Twitter/Xでのタグを付けての拡散もそれほど来場者にピンポイントに届いたようには感じていません。

告知内容が悪いのかもしれませんし、拡散されないようなやり方をしているのかもしれません。SNSでのインプレッションは昨年秋のボーマスの3割増しくらいでしたが、「いいね」「リツイート」といったエンゲージメントの数は半分程度に下がっています。以前に実施したYouTube Shortsのような、SNS以外でのリッチコンテンツの投稿による告知ももっと積極的に取り組む必要があるのかもしれませんね。

実のところ、「YouTube Shorts」はすっぽり頭から抜けてしまっていました。今後は告知のタスクリストのようなものを用意しておくと、実施を忘れないで済むかもしれません。思いつきは大事だけど、全てを思いつきでこなそうとするのはヨクナイ。

今後に向けて

8/4の新潟でのガタケットが終わると、いよいよ今年2枚目の新譜が登場します。今日時点でまだ製作中ですが、8/5からニコニコが再開すること、また頒布開始の8/24はロックがメインストリームではないソウルという都市での頒布開始になること。そこまでの準備の道のりと挑む機会の難易度を考えると、非常に武者震いがしますね。

きちっと目標数は売り切る、そのつもりでしっかりと準備を進めていきたいと思います。

今後の即売会参加予定

  • 2024/8/4 ガタケット178(新潟市産業振興センター) A-05a

  • 2024/8/24〜8/25 VOCASTAR(ソウル貿易展示コンベンションセンター SETEC)

  • 2024/9/23 VOCALOID STREET 09(申込み中、京都勧業館みやこめっせ)

  • 2024/10/27 M3 2024秋(申し込み中、東京流通センター)

執筆者プロフィール

メタル&ロック系ボカロ曲制作者。人の内なる成長や希望を、メタルやロックをベースとした音楽で表現することを目指しています。
2013年活動開始、年10回前後の合成音声系即売会へ参加、11枚のアルバムをリリース。


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