
【国家資格に挑戦!!】基本情報技術者試験~合格までの道のり~
こんにちは。情報科教員のひろです。
先日、基本情報技術者試験(1月CBT方式)の合格発表がありました。
基本情報技術者試験(FE)に合格しました。努力は裏切りませんね。
この記事では、この基本情報技術者試験の概要とこの資格を取ろうと思った理由、合格に至るまでの道のりをご紹介します。
【基本情報技術者試験とは?】
基本情報技術者とは、「情報処理の促進に関する法律第29条第1項」に基づいて経済産業大臣が行う国家試験「情報処理技術者試験」の区分の一つです。
対象者像として「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」と、記載されています。
その名前の通り、主にプログラマー・システムエンジニアなどのIT職に従事する人、あるいはこれから従事しようとする人達を対象とした試験になります。
共通キャリア・スキルフレームワークにおいてレベル1のITパスポート試験がIT社会へのパスポートという意味合いだったのに対して、レベル2の基本情報技術者はIT業界へのパスポートと位置つけることができるでしょう。
基本情報技術者試験(FE)は午前試験(150分)と午後試験(150分)に分かれています。午前試験は一問一答のような問題、午後試験は文章問題とプログラミング問題と考えて下さい。
【取ろうと思った動機】
私自身、このコロナ禍で教員という職業を色々と考えました・・・。自分の中での答えとして、情報科の教員というのは、いったん教員という枠を外れて、他の職業で学んでから再度教員になった方が教員としての厚みがでるんじゃないかと考えました。そこで教員以外の職にチャレンジしようという気持ちから、まずは資格から取ってみようという思いに至りました。
【基本情報技術者試験(FE)に向けて】
始めに、12月中頃、転職サイトを眺めていると「持っていた方がいい資格欄:基本情報技術者試験」という一文が書かれている募集記事を多く目にしました。ここで、IPA(情報の資格を取り扱っている団体)のサイトに飛び、受けてみることを決意しました。申し込みは簡単でしたお金もコンビニ支払いができます。受験日は1月19日に設定しました。2月3月に伸ばしても仕事上勉強する時間が無いと考え、お正月の短期決戦と思って受験日を設定しました。
【勉強に使ったもの】
・基本情報技術者 午前 一問一答問題集
・キタミ式イラストIT塾基本情報技術者 最新版
以上、3つです。
上から説明していくと、1つ目のドットコムは全ての過去問を解くことができるサイトになっています。また、IDを登録すると受験日までの日数や正解数によって段位を獲得できるなど、やる気をアップさせてくれる要素が詰まっていました。2つ目のアプリは通勤時間や暇な時間にいつでも手軽に午前問題を勉強できるアプリです。3つ目は超有名なキタミ式の本です。かなり分厚いので、初めは抵抗感あると思います。しかし、読んでみると可愛いキャラクターの絵で解説してくれて、とても面白く学ぶことができました。LINEのスタンプにもなっているみたいですね。
【勉強の仕方】
まずはじめにしたこと3つ
①ドットコムで過去問2回分を解く。
図のように試験に向けて、合格まではどのくらい知識が足りなくて、どのくらい勉強すれば合格できるのかを見つけます。(左端が0%で右端が100%だと考えて下さい。)
私自身は最初に解いたときは午前試験で4割(40点)ほどでした。午前でこれなので、午後も含めると2~3割ほどだったと思います。受かるかどうか不安が増して、更にやる気がでてきました。
②午後試験でPythonの設問を解くためにPythonの勉強を始める。
Pythonはプログラミング言語の中でとても人気が出てきている言語になっています。特に機械学習(AI分野)に長けている言語ということもあり、勉強して損は無いなと思って始めました。今でも、Pythonで色々と遊んでいます。
③参考本を買う。
PCで検索して、人気No.1キタミ式をすぐ購入する。これだけです。
この①~③を2日でやりました。授業でも同じですが、導入に時間をかけていたら何も進みません。
次にしたこと3つ
①午前試験の問題をひたすらぶん回す
基本情報試験ドットコムの過去問道場の模擬試験形式で過去5年分から生成、選択肢ランダムで何回も行いました。(時間が無いときは半分の問題数で実施(40問)で行う。)
②キタミ式を辞書にして午前試験を勉強する
これは私、独自の勉強法になります。紹介したアプリで午前の試験問題を出して、キタミ式を辞書のような形で使用し、問題を”必ず”正解するように解いていきました。このように行うことで、一問一答で答えだけ覚えるだけではなく、その周辺の知識理解に大いに役立ちました。この勉強法をすることで、午後の選択問題にも活かすことができました。
③午後試験の問題は過去2回分を行い、分析を行う。
分析した結果、必須問題でいかに点数を稼ぐことこそが合格への鍵だと思いました。選択問題は午前試験で知識を蓄えれば、意外と解けたのです。試験まで時間が無いので、選択問題はノー勉という戦略にでました。(後々、これが仇となります。)
必須問題は情報セキュリティ(20点)、データ構造及びアルゴリズム(25点)、プログラミング言語(25点)の3つ(配点は合計で70点分)です。ここだけ、ひたすら過去問を回しました。
最後にしたこと3つ
①前日はラストスパートをかける
午前試験は全範囲から出題モードにして解きました。初めて見る問題が多くて、とても時間がかかりました。ただ、これで60%超えたので自信になりました。
午後試験も追い込みます。ここにきて、初めてデータ構造及びアルゴリズムを全問正解しました。一番古い過去問から取り組んで平成30年の春期でやっと全問正解。これはこれで家で「よっしゃあああ」と叫んでました(笑)
そのときの机の上の様子です。ちなみにアップスと関係性はありません。
②当日は勉強しません
300分勝負なので、脳の力は蓄えておきます。少し早めに到着して、受験会場横のマックでカフェラテ飲んでゆっくりしました。(申し込んだあとに午前と午後試験を別の日に設定できることを知りました。)
③午前試験終わったあと、すぐにレポートを確認する
ドキドキしている時間がもったいないというか、ドキドキしていたら疲れるので、すぐに午後に切り替えることを意識しました。といっても、もちろん勉強はしません。一時間休憩して、午後試験を待ちました。
下の写真が午後試験のレポートになります。え、これで受かってるの!?って思うかもしれません。配点×%の合計点で62点になります。これでもギリギリ合格します!
必須問題の情報セキュリティ60%、データ構造及びアルゴリズム60%、Pythonで48%ってなんやねん!!あれだけ勉強したのに、物凄く悔しいです。特にPythonは、試験中に意味がわからな過ぎてムカつくくらい、解けませんでした。(個人的な感想なので、参考まで。)
ちなみに、午後試験で仇になったことはラスト40分ほど大慌てで選択問題に取り組みました。すると、一問目から全く分からない選択肢に取り組んでしまい、10分は無駄に使いました。結局別の問題にして、53%という結果です。安定合格を目指すなら、選択問題も過去問をぶん回すべきですね!(当たり前だろって自分にツッコミたくなります。)
試験後やったこと3つ
①Pythonを更に学ぶ
せっかく学んだ、Pythonで遊んでいます。本当に色々なことができて感動しています。(これも、今後記事にしていきます。)
②応用情報技術者試験(4月)の申し込みをする
終わったあともすぐに次のステップに行動です。学びを止めてはもったいないので、次の目標設定をします。(ただいま、勉強中…。基本的にFEと同じように勉強をしています。)
③仕事に気持ちを戻す
2月の学年末試験に向けて、定期テスト作成などに気持ちを切り替えました。合格するまでドキドキしていましたが、このドキドキで時間を無駄にしたことは言うまでもありませんね・・・。
まとめ
CBT方式になり、受験できる回数も幅も増えました。短期集中型の勉強ができたので個人的には取り組みやすかったです。また、資格を獲得することで自信がつきました。目標に向かって前に進んでいこうと思います。更に、この記事を書くことで自分自身の応用情報試験(AP)に向けて、どのように勉強すべきかまとめることができました。
この記事によって、これから受けてみようと考えている人の参考になれば幸いです。また、落ちてしまった人は凹んでいる場合ではありません。次に向かって行動しましょう。(どちらも短期集中が大事!)
読んでいただきありがとうございました!参考になった方はスキを貰えると励みになります!