卓球Tリーグに行ってきた。
愛知刈谷遠征のお話を書かなきゃいけないけれど
卓球Tリーグの招待事業(こういうことをしなければいけないほど観客動員に苦戦しているのだろう)を使って、試合を見に行ったので、
「興行としてどうなのか」ということを確かめに行ってきた。
というか、2月にライジングゼファーフクオカが北九州でホーム戦を
やるので、会場の北九州市総合体育館がどこにあって、福岡から
どういう交通手段を使えばたどり着けるか、確かめに行ったともいう。
結論から言うと、アクセスはものすごく楽。
天神バスセンターから小倉砂津行き高速バス「いとうづ号」に乗り、
到津の森公園というバス停で降りて、降りた道をセブンイレブンまで
逆行して右に曲がり、坂道をくねくね登ると圧倒的な存在感で登場する。
圧倒的な存在感で登場はしたものの、近くに寄ると興行の匂いがしない。
日本生命、という興行に不慣れな企業、とは言えどこからどう入ればいい
のか、分からない、わからないところでA4の紙一枚に手書きで
「観客入り口は西側矢印」と書かれて、しかも湿気やらなにやらで
見えなくなる、それ、興行として最低ですよ。
・・・なぎの落語会を思い出して、少し嫌な気持ちになってしまう。
あとチケット応募もTリーグのIDをなんだかんだするのだが、
ぴあと提携している卓球Tリーグ以外の興行団体はID=メールアドレス
ぴあでも買収したゲッティという会員組織を利用しているところは
半角数字のランダムで過去届いたメール自体を探ればなんとかなるのに、
ローソンチケットを使うとIDが一体何なのかわからなくなる。
わからなくなるからパスワード変更を使って確認して、
更にいうと肝腎の変更したパスワードがわからないの以下ループ。
これじゃ、買いたくても買えないや。
で、当日券でふらっと入ろうと考えても到津近くにローソンがない、
ローソンがないから店内端末叩いてチケットを買えない、
当日会場まで行ってもコロナ禍の影響で現金を直に触ることができない
故に現地での当日券販売はできない、という悪循環。
当日券販売ができないから開場したとしてもドアが常に閉まっていて
招待事業のチケット受け渡しをどこでどうすればいいのかわからない。
そこも初めて、と言うか初見の人には高い障壁なのかもしれない。
「関係者チケット受付」だけでは「わたし、関係者じゃない」と
いう認識の違いが生まれるので「招待事業チケット受付」も書き加えないと
ほんとうに戸惑う。
で、なんとかチケットをやり取りして緑色の椅子の範囲でしたら
ということを聞き、ふくやさんのパンを貰って良い席を探す。
本来の体育館を二面に分けて大型映像装置が近いサイドに試合面を作り、
反対側の面は前座の小学生大会(後援が西日本シティ銀行とは!)の
会場になっている、これだったら無駄がない。
大型映像装置で映し出される広告も、いろんな場内演出も、
いつか何処かで見た光景、いつか何処かで見ることになる光景。
そこにいないのは何も知らずとも楽しんでいるごくごく普通の観客のみ。
Tリーグという存在によって、卓球は「球技」であってなおかつ
ネットを挟んだ身体接触のない格闘技に変化しつつある。
ゲームごとの選手がコーチと相談するところだってボクシングの
セコンドタイムそのものだった。
格闘技の面から見手も楽しめるのに、その楽しみを拒否しているのは
どうなんだろう?