人生の目的👣

人生の目的 五木寛之さんの著書を読んだので皆さんにシェアいたします。


この本はポジティブな言葉やワクワクしてこれを読んでプラスな考えを得ようというものではないです。鼓舞もなければ励ましもありません。
ネガティブな思考からスタートします。
五木寛之さんだからこそ伝えられるメッセージがあり、心を落ち着かせてくれる本です。
表題にある人生の目的はあるのか?
仏教の考え(主に親鸞の教え)と所々にキリスト教の考えを随所に交えて書かれていました。
本書のあとがきに素晴らしいメッセージがあったのでそれをシェアします。


●あとがきにかえて
人生に決められた目的はない、と私は思う。
しかし、目的のない人生は寂しい。さびしいだけではなく、むなしい。むなしい人生は、何か大きな困難にぶつかったときに、つづかない。
人生の目的は、「自分の人生の目的」をさがすことである。自分ひとりの目的、世界中の誰とも違う自分だけの「生きる意味」をさがすことである。
そのためには生きなければならない。生きつづけていてこそ、目的も明らかになるのである。
その目的は、私たちが生きているあいだには、なかなか見つからないのかもしれない。
確実に見つかるのは目的ではなく「目標」である。
だが目標は達成すれば終わる。そしてやがては単なる記憶に変色してしまう。
しかし、目的は色あせることがない。失われることもない。
人生の目的とは、おそらく最後まで見出すことのできないものなのだろう。それが嫌だと思うなら、もうひとつ、「自分でつくる」という道もある。ひとつの物語をつくることだ。それを信じて生きる。

雨にも負け、風にも負け、それでも生き続ける。

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