【身体重心を使いこなすにはハムストリングスを鍛える!】
スポーツ時において自分の身体重心を把握して身体を動かせる選手は「身体の使い方(身体操作)」がとてもうまい。
アスリートは前方推進や方向転換・回転運動・垂直推進など多種多様な動きが必要になってくる。ルールもあるがこの能力が比較的高い選手はどのスポーツをやらせても一定のレベルには到達がしやすいのではないだろうか。
身体操作の中に、地面反力を利用した「作用反作用」という運動学がある。地面に足部をつけて行うスポーツであれば誰しもが自然と利用しているものだ。
この作用反作用も身体重心のコントロールによって最大限のパワーを発揮することができる。
例えば「人間が地面に対して100の力をかけると、地面から人間に対して100の力が返ってくる」というもの。この地面反力を利用して、身体重心(身体)は前方に送り出されることになる。
〜ハムストリングス(太腿裏)を利用した圧倒的な力発揮〜
スポーツにおいて地面反力を利用する大切さは先述したが、ただ前方推進の時のみ使用される訳ではない。
「野球のバッティング時における軸足の回転運動」
「真上にジャンプなどの垂直推進」
「バッティングやピッチング時における前足の急停止運動」
スポーツの多くの動作に「地面反力」というものは存在している。この地面反力のキーとなるのが、「ハムストリングス」という筋肉なのです。
身体重心はよく「丹田」という場所に位置していると呼ばれているが、これに密接に関わっているのがハムストリングスです。
・身体の中心ラインに沿って存在している
・身体重心のすぐ真下に存在している
・身体重心を左右から挟み込む位置に存在している
他にも大臀筋や内転筋群が近くに存在するが、一番影響を受けやすい場所にあるのがハムストリングスになります。
ハムを効率良く使えない場合、地面反力(100の力)を膝や足首などの他部位で受け止めようとしてケガに繋がってしまう。これが肩や肘に負担がくることも例外ではない。
逆にこのハムストリングスの機能(筋出力・柔軟性)が高いことはスポーツの多様な動きに対応ができる為、身体能力を高めることに繋がるのです。