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【伸び上がるストレートの3条件!】

今回は「ホップストレートの3条件」についてです。

藤川球児選手、ゲリット・コール選手、杉内俊哉選手の様に同じストレートでも「球質」は身に見えて違います。

俗にいう伸び上がるストレートやキレのあるストレート、スピードガン表示が速いだけのストレートなどといった所でしょうか。

選手側は狙って球質を使い分けているかもしれませんが、それぞれの特徴をしっかり把握をして練習をするとより練習の狙いがハッキリとして、試合で役立てる事ができるでしょう。

自分のストレートに磨きをかけたい方は、一度「自分がどんなストレートを投げているのか」を確認してみると良いでしょう。


〜縦ホップ型ストレートの特徴〜

日本では藤川球児選手、メジャーではジョシュ・ヘイダー選手が代表的です。伸び上がるストレートとして分かっていても当たらないストレートです。

ホップ成分を出す為にはどの様な要素が必要なのだろうか。以下の3つの条件が揃っている時にボールはホップしていきます。


①「回転軸の左右の傾き」が限りなく少ない

これはボールがより「縦回転」であるという事です。回転軸がより地面に対して平行であればボールは縦回転になります。
回転軸に傾きが起きてくるとホップ成分が減ってしまい、変化球の要素が増してきます。


②「回転軸のジャイロ方向への傾き」が限りなく少ない

この要素は最近になって重要な点として考えられていますが、回転軸が「ホームベースに向かっている」度合いをみていきます。
回転軸がホームベースに完全に向いている時は「100%のジャイロボール=回転効率100%」として捉えられます。

主にメジャーリーグの選手が回転効率の数値が高いという結果が出ています。これはメジャーの各球団が実際に投手の球質をデータベースで管理をして、修正を促しているからです。


③「回転数」が限りなく多い

これは一番イメージがつきやすいと思いますが、毎秒何回転をしているかで決められます。日本でいうと藤川選手で毎秒45回転(2700rpm)、山本昌選手で毎秒51回転(3060rpm)とされています。

実はメジャーはトップ選手でもこの数値よりも低いという結果が出ています。MLB平均で2300rpm程度となっています。トップ選手だと今年ドジャースに移籍したバウアー選手が約2800rpmと山本昌選手よりも200rpm程低くなっています。


全てが揃っていれば究極ではありますが「フォーシームの完成形」に限りなく近づくのではないでしょうか。ここまで追求をするにはそれなりの機材や頭を使った練習が必要になってきます。

ですがストレートという誰でも投げる事ができる球種でも、ここまで奥が深いのも魅力です。

投手をやっている選手であればここに目を向けたトレーニングも必要だと思います。

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