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【恋愛詩】ひとりぼっちのクリスマス


耳をカットしてある野良猫は
さくらねこ っていうんだって
ちなみにわたしは さくら女子
さくらねこは
さくら女子を見ると逃げだすらしい
仲良くしてほしいのに

先週オトコが逃げた
誰もいない部屋で
クリスマスをむかえた
1人でアニメをみた
クロサワキヨシのやつ
みんな死んじゃう話

子供の頃
息を止めてサンタを待った
「お前どんな夢見る?」
オトコがきいた
わたしは黄色い水玉ドレスをきて
ツリーに吊り下がってる と答えた
苦笑いされた

アカルイミライッテナンダッケ

女の子は
赤い兵隊さんや
虹色の天使と
ツリーに仲良く吊り下がってるの
赤い大きなリボンをつけて、、、
「サンタはいるよね ママ」

ミライハヒカリカガヤイテイタ

耳にはヒーターの音と
乾燥した木の割れる音
野良猫の鳴き声
雨が降ってきた
くすんだ金色のベルを
赤いリスが鳴らしている

電子レンジで
唐揚げを温めて食べた
時間通りに痛み出す背骨
ストーブの温度を2度上げて
小さな音でMISIAをかけて
頭まで毛布をかぶって泣き寝した
 
それでも未来は光り輝いている

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