ひろわど:ことばコンサルティング

勇気も愛も売上も、強い言葉が生み育てる。コピーライター、クリエイティブディレクター。ブランディング案件多め。旭通出向を経てリクルート、学校広報→車→ゼクシィと異動して独立。TCC新人賞、新聞広告賞、宣伝会議賞など。取材3000人以上。企業や宣伝会議で講師歴多数。著書「辞めるな!」

ひろわど:ことばコンサルティング

勇気も愛も売上も、強い言葉が生み育てる。コピーライター、クリエイティブディレクター。ブランディング案件多め。旭通出向を経てリクルート、学校広報→車→ゼクシィと異動して独立。TCC新人賞、新聞広告賞、宣伝会議賞など。取材3000人以上。企業や宣伝会議で講師歴多数。著書「辞めるな!」

最近の記事

「具体的」が勝つ。

私は常々、もう10年以上も、各種のライティング講座で「反応を取るためには、“具体的”が必須ですよ」と言い続けてきました。 今回、この「具体的」が見事に成果を挙げた事例が、この日本であったので言及します。 衆院選の、各党のキャッチフレーズです。 だいたいこれまでポスターを見ると、未来をどうとか、クリーンな○○とか、抽象的なものばかりでした。で、貴党に票を入れると、私の暮らしはどう変わるの?がさっぱり見えてこない。 この背景には、テーマを絞りすぎるとそれはもはやひとつの公

    • 発信に人格を

      ここ3年間、WebーDMやLPなどの文面に「人格を立てるように」主張してきた。コンサル先での話である。 法人、というくらいだから人格があり、いわゆる「中の人」を想起させて親近感と信頼性を醸成する、という定番のストーリーだ。 この試みは今のところ順調に、反応へと結びついている。目標数値を時に大きく上回ったり、中期目標の前倒し達成などが実現している。 ・・・ここでふと思った。企業からの発信にキャラを立てるということは、つまりコミュニケーションのSNS化ではないのかと。 イ

      • 幸せな仕事

        めずらしく電話でのご依頼、「新しい事業を始めるので、ブランディングなどもろもろ手伝ってほしい」。 Webミーティングまで時間があったので、その会社の現サイトはもとより、社長様や依頼者の方の名前を検索してみた。すると、0から様々な事業を立ち上げてきたということがわかった。電話をかけてきたのは専務さんだった。 沿革を拝見すると、自分の学生の頃からの経験と接点があったり、これまでお世話になった企業様とのご縁が見て取れたり。 あ、この方々とは感覚が合いそう、と期待していたら、社

        • 久々に読み返してみたら、ここに私のすべてがありました。

          機会を与えていただいた「それからデザイン」様、 そしてライターの方の力量に感謝です。 [前編] https://sole-color-blog.com/blog/1824/ [後編] https://sole-color-blog.com/blog/1826/

          競合のコスト構造にプレッシャーを

          お世話になっている企業様で、最近、ちらほら話題に出ること。競合と認識している企業群の表現が、なんかウチと似てきたよね、と。 通常ならベンチマークされているのなら嬉しいし、こっちもよりがんばらないと、で終わるのですが、もうひとつポイントが。 それは、いただいているコンサルフィーの最低でも2倍、月によっては4倍近い成果物を「私が勝手に」提供していること。 ここから先はすごく僭越な物言いになりますが、もし通常の代理店経由でいま提供している水準のコピーを入手するとなると、それな

          競合のコスト構造にプレッシャーを

          コピーはすべてブランディングにつながる

          商品コピーやサービスコピーなど、いわゆる「売るためのコピー」を求められることはよくあります。というか、ふだんからオファーをいただき、取り組んでおります。 その場合、「売る」の向こうに何があるか、ここを会話し、たとえ私の空回りになったとしても、しっかり語らせていただくようにしています。 ストーリーはこうです。その商品が売れることで、買った人たちの暮らしは、未来は、どう変わるのか。瞬間的な満足値だけではなく、お客さまの将来の夢や望みや願いは、どう叶っていくのか。 そして、そ

          コピーはすべてブランディングにつながる

          真の課題は何か?

          こんな話がありました。 営業セクションを管轄する部署に、手練れの営業経験者が配属された。そこでは売上が上がらずに困っている、「営業の人間がスキル不足」だという課題が持ち上がっていました。 配属された彼が、経験に基づいて最初にやったこと。自ら営業先リストに基づいて現場を回ってみたんですね。すべてを現場のせいにする状況に違和感を覚えたわけです。 すると彼は、リストにあった企業が軒並み廃業していたこと知りました。つまり、訪問先がそもそも減っていた、という事実がわかったのです。こ

          変化は家族。

          たいていの場合、インナーブランディングのテーマは「変化への対応」です。 未来を見すえて中長期の経営計画を立てる、その中には終わっていく事業が必ず混じってきます。もっと言えば、時代の変化を先取りして主役を変えていく動きを取るわけで、正しい意味でのリストラと言えるでしょうか。 そうした中で、主役でなくなる事業に従事している方々は、皆さん一様に不安になり、時に憤り、抵抗を示されると思います。今までこの会社を支えてきたのに、その扱いは何ごとかと。 ここから先は冷たく聞こえるかも

          それ、世の中のためになるか?

          私の最近のテーマは「ハッキリものを言う」(笑) その一環での主張ですが、「その見積もりの根拠はなに?」と、同業他社さんに驚いています。 商品フレーズや企業フレーズ、パーパスなどを開発するにあたり、 たとえば今年だけでも ・同じ依頼なのに、見積もりで他社は10倍以上だった ・私の価格設定がリーズナブルなのは、見積もりを取り寄せてよくわかった さらに過去では、 ・これできますか?他社では1000万の見積もりが上がってきたんですけど・・・ ・このプロジェクト、広瀬さ

          それ、世の中のためになるか?

          便乗は危険

          これまで何度も社長インタビューに呼ばれて、お話を伺ってきました。 そこで何度か見かけたのが、「せっかく社長に会えるのだから、売り込みもかけよう」という営業サイドの動きです。 事前に広報や秘書室を通じて、そうした会話もさせてください、というやりとりが成立していれば問題ないとは思います。 しかし、中には、「インタビューの時間を巻いてくれ、空いた時間で提案したいから」と、乱暴な進行を要求されることもありました。で、これは最悪なんですね。 まず、社長に取り次いだ、社内の部署や人

          研修での未来予測って、意味あるの?

          つらつらとWebを眺めていたら、インナー研修の定番として「未来を予測してみましょう」というのが、あった。 正直、いまだにそんなこと推奨してるの?と思ってしまった。 ここ数年を見ても、コロナ、ウクライナ、オープンAI、EVなどなど、まったく予測の付かない事件や現象が世界を覆い、プレイヤーのポジションががらっと変わった。大谷翔平さんだって、予測不能の最たるものでしょ? 予測できる範囲の未来を前提にしての立ち位置など、無意味と言っていいほどの大波が当たり前のようにやって来る。

          研修での未来予測って、意味あるの?

          熱意をストーリーに変換する。

          WebDM、ボディコピー、営業企画書、事業企計画書、ピッチ・・・。そうした文書、文章に必須の要素。それがストーリーです。補足すると、「流れ」や「物語」と言い換えることができるでしょうか。 これまで、企画書やピッチの添削をさせていただく機会が何度かありました。共通してしまうパターンが、 1)言いたいことを 2)順番に並べて 3)矢印でつなぐ(章として並べる) というもの。この順番がひとつの物語になっていないと、読み手にとって、理解への負荷を大きくかかることになってしまいま

          熱意をストーリーに変換する。

          マーケティングから意識できるクリエイターは、どこにいるのか。

          ちょっと過激な論調かもしれませんが、よくあるマーケティングの記事を読んだり、ウェビナーに参加して思うことです。 作り込んださすがの理論を読んだり聞きたりするたびに感じるのが、では、私の業界や顧客は「具体的に」どうしたら良い?という疑問です。 その「具体的な」の内訳の急先鋒が、その理論を実践する表現への接続、特に言葉の振り回し方なんですね。 たいてい先例の説明の中に、実績としての表現や言葉も含まれている。それを自分事化する際に、手法はあてはめることができたとしても、手法の

          マーケティングから意識できるクリエイターは、どこにいるのか。

          [取材演習:インタビューメモからわかる、聞き癖・書き癖]

          私の一番人気の講義(演習の添削)ですが、多忙のため宣伝会議での定例をご辞退させていただいて以来、しばらくお蔵入り状態でした。(講義実績1,000人超) しかしながら今日、客先で久しぶりに行ったところ、やっぱり好評で・・・! 周囲を見渡すと、私の寿命もいつまであるかわからず(今はまだ元気です)、悔いなく生きたいと思いました。 そこで、ご興味のある個人様や企業様、団体様があれば、個別にご対応いたします。(受講料は、人数がまとまるほど割引きになります) 事務所サイトからメール

          [取材演習:インタビューメモからわかる、聞き癖・書き癖]

          新しく、サイトに盛り込んだ文章です

          [中小企業さま、予算が乏しい企業さまの味方です] ●企業スローガンやミッション・ビジョン・バリュー、さらには採用キャッチフレーズに商品ネーミング。「実は他社から、唖然とする金額の見積もりが・・・」といったお客さまからのカミングアウト、毎年、本当に、たくさんいただきます。「どう考えても、御社の10倍の理由がわからない」と、具体的に言われたことまで・・・。 ●私は安さを売り物にはしていませんが、フレーズひとつで500万、1000万の設定は、たしかに理解が難しいところです。高給

          新しく、サイトに盛り込んだ文章です

          混沌の整理/お悩み相談

          実は、それが本業?と思うくらい、喜ばれていることです。 講義やセミナー等の後、受講生からの質問を多数いただきます。その中には、講義内容とはまったく異なるテーマもよくありました。代表的なものが、“自分の置かれている状況での立ち回り”や、“将来のキャリアプラン”などです。 こうした場合に役立つのは3000人以上の取材経験と、5社にわたる自分自身の就業体験です。「その場合は、過去にこんな成功事例がある」「先々、予想外ことが起きやすいから、今のうちから気を付けて」など、即答を提供