ワーママ最初の試練を思い出した朝【育児記録】
子供との何気ない日々のやりとりも、後に私の宝物になる。
当たり前だけど、今日のこの瞬間の子供には明日は会えない。
今はただ、日々の出来事の記録でも、きっと何年か後には、この記事を読んで懐かしくて、ちょっと切なくてあったかい気持ちになるはず。
今、この瞬間の子供の育児記録。
世の中のママが育休から復帰にするにあたっての、最初の試練は、保育園の慣らし保育だと私は思います。
到底、慣らし保育期間中に完全に保育園に慣れるのは難しく、しばらくの間、試練は続くのです。
私は、子供が1歳になってすぐのとき、仕事に復帰しました。そして私の仕事復帰と同時に子供は、保育園児となったのです。
最初は、数時間から慣らしていくのですが、預けるときから、お迎えに行くまでずーっと泣いていた子供に、心が折れそうになりました。
そして、保育園の帰りの抱っこ紐の中で、安心したように眠る我が子を見て、私自身も何度も泣きました。
子供が保育園に慣れるとういうのは、保育園の先生や環境に慣れるということだけではなく、子供の体も保育園に慣れる必要があります。
と言うのも、保育園に行き出すと必ずと言っていいほど体調を崩すのです。
うちの子もそれは例外ではなく、慣らし保育がやっと午後までできるようになったと喜んだ矢先、子供が胃腸炎になってしまったのです。
何か少しでも口にすると吐いてしまうし、なんなら全て吐ききって胃液を吐いてしまったほどです。こんなに小さくてまだ弱々しい我が子に、こんな思いまでさせて仕事復帰するべきなのかと精神的にかなり落ち込んだのを覚えています。
そんな辛かった仕事復帰初期の頃を思い出す出来事が、先日ありました。
朝、いつも通り幼稚園に子供を送りに行くと(今は保育園でなく幼稚園に通っています)、いつもならすんなりと幼稚園に入っていく子供がその日は、なかなか歩き出そうとしません。
「どうしたの?行ってらっしゃい」と言う私の言葉に、子供は言葉を発することなく、ただ私の体にくっついてきました。
特に具合が悪いわけでもなかったので、なんとなく気分がのらず、行きたくなかったのでしょう。
いつもは門までなのですが、「入口まで一緒に行ってあげるね。」と言うと、私の体にくっつきながらも、ようやく一緒に歩き出してくれました。
行きたくないと言ったところで行かなきゃいけないのは、子供ながらにわかっているようでしたが、浮かない顔に、「泣き出したらどうしよう」と少し焦る私でした。
そんな時、入口から担任の先生がこちらに走ってきてくれたのが見えました。
「ほら、先生いるよ」と声をかけると、担任の先生ではなく他の先生かと思った様子の子供は、また私の体に近づいてきました。
しかし、顔を上げて、担任の先生だとわかるとササーっと私から先生の方に歩いて行きました。
この時私は、担任の先生がたまたまいてくれて、かけよって来てくれて良かったなぁと思ったのと同時に、私の体にくっついていた子供が離れていくのが、なんだか少し寂しく感じたのです。
そして、保育園の慣らし保育中のことを思い出し、子供の成長を実感しつつ、少しセンチメンタルになりながら、仕事場に向かったのでした。
保育園に通い始めた頃は、私を求めてたくさん泣いてくれた子供も今は成長して、自分の足で私から先生の方へ歩いていく。
きっと私から離れていくのも、あっという間なんだろうな。
成長は嬉しいものの、寂しくもある。
だけど、まだまだ甘えん坊な一面もたくさんある4歳児。
どうかもう少し、近い距離で成長を見守らせてほしい。
日々の子供との日常が、ここに書くことでかけがえのない特別なものだと再認識できる。
子供との限られた時間を毎日大切に、子育てをしていきたい。