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スーパーから納豆巻きが消えた日【育児記録】

子供との何気ない日々のやりとりも、後に私の宝物になる。
当たり前だけど、今日のこの瞬間の子供には明日は会えない。
今はただ、日々の出来事の記録でも、きっと何年か後には、この記事を読んで懐かしくて、ちょっと切なくてあったかい気持ちになるはず。
今、この瞬間の子供の育児記録。



私が子供の頃、節分と言えば、豆まきでした。
それは今も変わらないのですが、いつからか『恵方巻きを食べる』ということも豆まきと同じくらい、『節分の日にやるべき事』となったのです。

しかし、子供が生まれてから、我が家では恵方巻きを食べていませんでした。
子供がお刺身などの生物はまだ食べられないので、豆まきだけの節分でした。

それが今年は、何となく恵方巻きを食べようかなという思いになり、久しぶりに恵方巻きを購入することにしました。
生物がまだ食べられない子供の分は、恵方巻きではなく大好きな納豆巻きを買うことにしました。
「明日は節分だから、納豆巻きを食べようね。」と前日、子供に話すと、「いえーい!よっしゃー!納豆巻きー!」と、ずいぶん大袈裟に喜んでくれました。

私も数年振りの恵方巻きになんだかわくわくしながら、スーパーに向かいました。
スーパーには、美味しそうな恵方巻きがたくさん並んでいて値段もピンキリ。
楽しみながら大人の分の恵方巻きを選び終わり、子供の納豆巻きを買おうとしました。
すると、なんと納豆巻きが売ってないんです。
節分だから普通の海苔巻きを販売していないのか、はたまた売り切れてしまったのかわかりませんが、(おそらく前者でしょう)子供が完全に納豆巻きを食べる気分でいることに間違いはないのです。

どうしても納豆巻きが食べたいと言う子供と一緒に、コンビニ2件、スーパー3件と探しましたが、やはり納豆巻きは売っていませんでした。
おそらく節分の日に、こんなに納豆巻きを探し求めてコンビニやスーパーをハシゴしたのは私達くらいでしょう。

ただ、最後に行ったスーパーでたまたま子供が「いちごのパンだ〜」と菓子パンに興味を示し、納豆巻き探しの旅は幕を下ろすことができたのです。
「納豆巻き、今日はどこにも売っていないから、このいちごのパンを買って帰ろう。」という私の提案に、「え、帰ってこのパン食べていいの?」と嬉しそうに答える子供。
普段、菓子パンを買うことがほとんどないので、子供にとっては納豆巻きよりもいちごのパンだったのでしょう。

その日の献立は、サラダ、人参のしりしり、恵方巻き(子供は納豆巻き)、豚汁という組み合わせだったのですが、子供は納豆巻きがいちごの菓子パンに変わり、何とも言えない組み合わせになってしまいました。
さらに、コンビニとスーパーのハシゴで疲れてしまい、豆まきもしない節分です。
それでも、クリームを口の周りいっぱいにつけながら幸せそうにいちごのパンを食べる子供を見ていると、恵方巻きと言う名の納豆巻きを食べずとも、豆まきをせずとも、この笑顔からたくさんの福がやってきそうだなと思えたのです。




ちなみに、子供は幼稚園では豆まきをしてきました。
鬼に扮した先生がやってくると言うタイプではなく、ダンボールの鬼に向かって投げるタイプだったようです。
「弱虫鬼をやっつけたよー」と報告してくれました。
「すごいじゃん!じゃぁ明日からもう泣かないね」と言う私に元気に「うん!!」と答える子供。
しかし、次の日も、いつも通り泣きました。笑
でもわざわざ弱虫鬼を選んだってことは、自覚があるのかなー、それはそれで成長だなと思った母でした。

そして、節分の日になると、毎年保育園での節分を思い出すのです。
保育園では、鬼に扮した園長先生が教室にやってくるのですが、当時、2歳だった我が子はもちろん泣きました。
しかし、鬼が去っていくと、まだ泣いているお友達に「もう泣かなくて大丈夫だよ」と声をかけてあげていたそうです。
自分も泣いていたくせに可愛いなぁと思ったのと、まだ2歳の我が子がちゃんとお友達と関われていることにすごく嬉しくなったのを覚えています。

来年の節分もきっと、この保育園での出来事を思い出すでしょう。
そして、今年の納豆巻きを探しまくったことも。
こうやって、どんどん増えていく子供との何気ない日々の思い出。忘れたくないから、なるべくここに残していきたいです。



日々の子供との日常が、ここに書くことでかけがえのない特別なものだと再認識できる。
子供との限られた時間を毎日大切に、子育てをしていきたい。


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