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2024年12月2日(火) 7:30 p.m.
南海電車に揺られ、待ち合わせの駅に1人向かう。

今日は、クボ(The Dahlia/Ba.)と2人で呑みに行く。
事前に予定を立てて呑みに行くなんて柄にもない事を
2人してノリノリで決めた日。

お互い前日まで連絡を取り合うこともなければ、日の昇っている時間に会ったこともない。
まぁ今回も夜やけど。

待ち合わせの駅に着き、見慣れない景色のなか指定された喫煙所を探すがどこにもない。
クボっちに連絡して何とか合流。
夜の街が賑わう中、男2人で向かう先は日本酒が豊富にある居酒屋。

「呑む」以外の予定無し。

さぁ、呑もう!

2人とも楽しくなっっさそうやな

ここはおでんが有名らしい。

正直、俺はおでんを下に見てる。
料理をしない俺はおでんを手抜き料理と認識してる。
だから「こんなもん美味いにしても上限が決まってる」と常々思ってる。

だからって食わず嫌いは違うよな。色々頼んだ。

そしたらビックリ仰天天地逆転ノーオデンノーライフ
頼んだおでん全部違う出汁に浸かって一品ずつ出てきた。
おいおい、俺の知ってるおでんとちゃうがな。
どうゆうこっちゃ!

てかこれ、おでんか?
もはや一品料理やん。

おでんの枠をおでんが超えちゃーいかんのや。
いや、俺が"美味い"おでんを知らんかっただけか。
誰がこんなん食った後にコンビニのおでん食えんねん。

大満足漢二漢は豊富にある日本酒をガブガブ浴びる。

原因不明やが、酔うたわ。

酔うて忘れるから呑んだ酒全部写真は撮ってた偉い。

気分上々鰻登りの2人は、先輩であり呑み友の磯﨑くん(50/50's / Vo)の召喚に成功。

店を変え、終電までの1時間と少しをバンドマンの呑み会とは思えない程関係の無い話をして過ごした。

終電も迫り、時間を気にしながら呑む。
まだいけるか、と過信して呑む。
走れば間に合う、と謎の自信で呑む。

駅はシャッターが降りていた。

今夜は世にも珍しく「終電で絶対に帰る!」と全員が口を揃えて言っていた。なのにこの有り様。

滑稽とは、
深夜0時の橋の上に佇む男3人の事を言うのであろう。

まぁ、まだ話したい事もあるし。
切り替えて行こ!

つぎつぎ〜

「ずっと行きたかったバーがある」とクボンヌ。

住所を知っているのはクボンヌだけなので兄さんと俺は後ろを着いて行った。

到着。

ドアに手をかけ引くと、鍵がかかっていた。
閉まってますやん。でも一応ノック。
すると中から店主さんが顔を出して、

「誰かの紹介ですか?」

おいおい、一見さん入れんやんけ。
と思ったら、HEROクボがお店を知った経緯を説明。

「そうなんですね!少し片付けるので待っていて下さい」

入れんのかい。
HEROクボくんありがとう。

片付けを待っている間、会員制(?)のバーなんて行ったことのない男3人は緊張のあまり、せっかく蓄えたアルコールがみるみる抜けていった。

「ここでは音楽の話をしよう」
「カッコいい酒を頼もう」
「落ち着いた雰囲気で話そう」

などと小規模な作戦会議を行い、いざ入店。
すごく素敵な店内に怖気づきながら注文。

クボ「麦のソーダ割りで」
わい「麦のお茶割りで」
磯﨑「アードベッグロックで」


アードベッグロック!!??

いつもビールしか呑まんやないか!!
だが、ツッコミを入れれる雰囲気じゃない。
この男、キメにきた。

その後、作戦通り音楽の話を一通りしていると、店主さんが話に合わせた音楽をかけてくれる粋さ。
それに心撃ち抜かれた3人は、迷惑はかけまいと2,3杯呑んで店を出た。

凄く良い店やった。
クボンヌありがとう。

皆んな明日は仕事やし、磯﨑くんちに帰って泊めてもらおうと帰路に着く。

夜の店の前を埋め尽くすタクシーの間をすり抜けて帰っている途中、ふと右を見ると知ってる顔が。

そこには小脇にどん兵衛を隠し持って俯きながら歩くおりばーくん。

あんなにもどん兵衛を盗まれまいと大切に持ちながら歩いてる人は初めて見た。

「おりばーくん!」

向かい側から声をかけると、こちらに気づいたおりばーくんが笑顔でなにか言いながら寄ってきた。

「¥%4\〒=・%んでいるんですか!!??」

めちゃくちゃベロベロやないか。
何言うてるか半分ぐらい聞き取れんけど、ベロベロのおりばーくんの良い所は、聞き返さなくても3回ぐらい早口で同じ事を言ってくれるので、その3回の平均を取れば大体何を言ってるのか分かるとゆうこと。

とりあえずこのメンバーで呑んでる事が珍しかったのか、驚いていた。

全員ベクトルの違う酒癖の悪さを持ち合わせてる4人が揃ってしまい、梅田の繁華街のファミマ前は少々のカオスが充満し始めていた。
通りすがりのおじさんが話しかけてくる事も。
それに絡み返す4人も。

この場にいては危ない。

皆んなここまできたら顔真っ白やで

とりあえず少し歩いて話していた。
ここから、もうええ感じの店でシメたし帰って寝たい3人vsせっかく会ったんやから呑み直したいおりばーくんで意見が対立しあった。

とりあえずコンビニの酒を奢られ、それを呑みながら歩こうと言われ、なぜか磯﨑くんが恋みくじを見つける度に引くノリが生まれ、それを笑ってる内にいつの間にか居酒屋の席に座っていた。

「あれ?なんでや?いつの間に?」

俺とクボンヌは驚きを隠せなかったが、磯﨑くんとおりばーくんは何食わぬ顔で話しながら座っていた。

恐ろしい。

さっきまで磯﨑くんが1番帰りたがってたのに。

別のやつも合わせて4回ぐらい引いてた

おりばーくんが「おれが奢るから一杯だけ!」と誘惑をかけ、それに負けてしまった。

ここには書けない色んな話をして呑んでいると、となりのテーブルで呑んでいた男女2:2のちょいおじ&若お姉さんたちが話しかけてきた。

側から見たらメチャクチャ楽しそうに呑んでたらしい。

恥ずいわ。
もう帰りたいとか言うといて結局楽しいんかい。

結局一杯では済まず、始発間際まで呑んでた。
磯﨑くんも明日早いし、おりばーくんもライブなので、俺とクボンヌは先に帰る事にした。(後日聞くと磯﨑くんはその後寄り道して帰り、仕事は遅刻したらしい。なにしとんねん!)

なんやかんや、楽しかったなー。

そんな事を話しながらクボンヌと難波駅に向かう。
お互い話したい事も話せて良い時間やった。

クボンヌともここで別れ、お互い帰路についた。
午前6時17分。

身体は疲れながら心は満足している
妙に気持ちの良い朝が寄り添っていた。

あーー楽しかった。

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