ジムについて語るときに僕の語ること
-プロローグ-
人間というのは大別するとだいたい二つのタイプにわかれる。つまりジムに行く人間とジムに行かない人間である。
べつに前者がちょっと右翼的で愛国の気持ちに富んでいて、後者がその逆で、という難しい話ではない。ただ単にジムに行くか行かないかという極めて単純な次元での話である。
これは僕がジムに行くことについて語るというだけの、ごくごく退屈な話だ。
僕がこの話を君に訊かせることが正しい選択であったかどうか、僕はいまもって確信ができない。たぶんそれは正しいとか正しくな