いつもの試練 24−25第8節 マドリーvsアトレティコ(A)
[情報]
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交代
85‘ モドリッチ→ルーカス
バルベルデがボランチでルーカスがSH
87‘ ヴィニ→エンドリッキ
90‘ ロドリゴ→フラン
左サイドを全てフランが担当し、撤退では6バックに。
プレースキッカー モドリッチ
FKでモドリッチ、ロドリゴの落としからバルベルデ砲あり。
保持244
非保持442
モドリッチとバルベルデで右SBの位置を共有し、どちらかがインサイドハーフ、カルバハルが大外で433気味の保持もあり。
[試合]
苦しい中での一発を必要とするイメージがあるアトレティコ戦。その回数が上回るかどうか。この試合も苦しかった。
目の敵にされているヴィニに対しては、モリ―ナ、右SHに入るデパウルとCBのルノルマンでしつこく対応される。その上、ヴィニから右サイドへの展開も、大外のカルバハルに対してアルバレスが付いてくることで一定程度防がれていた。ただ、まあアルバレスもずっとついてこられるわけではないし、モドリッチとバルベルデがいるサイドなので何とかやっていたけど。
左サイドは苦しかった中、アトレティコのブロックを崩していたのは右サイド。カルバハルが大外、バルベルデが内側、モドリッチがポケットにランニング。この形で何度かチャンスに。そこにロドリゴ、ベリンガムが流れて関わっていくことが多々。特にベリンガム。
結局得点はミリトンだし、崩しきれた場面はほぼなかったな。ブロック組まれたときは大体飛び道具で得点を決めることが多いしな。他のラリーガクラブに比べるとアトレティコはシンプルに個人能力が高いし、ミドルはオブラクで止められるからな。仕方ない部分はありつつも、崩しはできるようになりたい。CLで引かれたら終わっちゃうし、今は自分たちが引けるブロック強度はないし。
最近のマドリーの最大の謎、ミリトンとリュディガーの位置交換。前節の試合のアラベス戦で急にやったのだけど、この試合も継続。僕はチュアメニやアラバの組み合わせでのお試しかなとか思っていたと書いていたのだけど、この試合での運用を見ているとセルロット対策だったのかなと。おそらく彼が左サイドに流れて起点になることはスカウト済みだったのだろうね。実際、グリーズマンが中央から右で起点になっていた以外は基本セルロットに当てての前進ばかりだったし。
まあ理由としてミリトンとリュディガーの守備方法の違いかなと。ミリトンはFWがボールを受けるときに一発目から奪いに行く。状況が悪くてもインターセプトを狙う。リュディガーは状況が悪かったら最初は相手の動きを止めるところから。そして相手が仕掛けるまで待つ。カルロがナチョを表現するときによく言っていた悲観的か楽観的かみたいな話でいうと、ミリトンは楽観的でリュディガーは悲観的なCBなのだろう。そうなると、ずっとマークをつくべき相手がいるならリュディガーに相手させたいよな。CLでもそんな場面があるかもしれないから良い取り組みだったのではないかと思う。
[最後に]
最初はセルロット+アルバレスで押し込み、次はリノをサイドに入れてアルバレスを中央、最後はまた違うタイプのコレアを入れてきてたくさんマドリーを崩す手を打ってきた。もちろんマドリーも最終的な逃げ切りを選手交代によって行おうとした。それは悪いものではなかったし、合理的だったが最終的に追いつかれた。試合の締め方が結果的に悪いということが続くと苦しいので、悪い流れを断ち切りたいね。