新たな関係 24-25第4節 マドリーvsベティス(H)

[情報]


スタメン


交代
65‘ セバージョス、メンディ→ブラヒム、フラン
ブラヒムが右のIHで433に。
83‘ エンバペ→モドリッチ
モドリッチがインサイド、ブラヒムがSHに。ロドリゴがトップ
89‘ ロドリゴ→エンドリッキ

セットプレーキッカー ロドリゴ→モドリッチ(前半セバージョスが蹴る場面あり)

保持244
非保持442(451)ヴィニの匙加減


[前置き]

引き続きカマヴィンガやベリンガムはいない。この日はセバージョスがトップ下に抜擢。元々所属していたかつ、今夏移籍を志願していたとされるベティス戦での起用。この辺は策士カルロ。バルセロナとの勝ち点差、ホームであることなどを考えると負けられない一戦。


[試合]

やはりこの試合で注目すべき点としてはセバージョスの起用。本来このポジションはベリンガムのものである。マドリーに所属している選手の中で限りなくベリンガムのプレースタイルに似ているのは彼。ここまではベリンガム以外のトップ下を組み込むにはどうするかというニュアンスだったが、ベリンガムが復帰したらどうかというニュアンスだったような気もする。実際、ベリンガムは424で上手くいかなかった試合以降いない。その彼がこの代表ウィーク後に復帰することが既定路線。よって興味深い試合。


セバージョスを起用したことによって3センターのような立ち位置でプレー。バルベルデはダブルボランチではなく、インサイドハーフのような位置取り。ビルドアップの時はメンディの位置を上げてセバージョスがいわゆるクロースロールのような振る舞いをし、チュアメニがアンカーとして振る舞う。バルベルデは2トップの一角からインサイドハーフを行き来する様子。


エンバペは今までのようにCFに留まることなく、左サイドに張ったり、裏抜けの動きを多数。エンバペが左に流れた時はヴィニがインサイドの立ち位置でプレー。昨シーズンからの積み上げが出た場面で良かった。ちなみに、この日のエンバペは相当ガチ。動き出しも多いし、シュートもたくさん。


ベティスとの相性の問題なのか、オープンな展開が多く発生。攻撃のワクワク感やコンビネーションが良くなってきたのは事実だが、攻守の入れ替わりが激しいところはあまりよく思えない。そこを軽減していたのがチュアメニとセバージョスで、特にチュアメニはカゼミロが思い出されるくらいだった。


この日の主役になったのは紛れもなくエンバペだったが、それを演出したのは途中から出てきたブラヒムとフランだった。途中出場して1分で先制点を演出。フランのクロスが流れて(精度は良くなってる!)ブラヒムが拾い、相手を引き付けて後ろでサポートしていたロドリゴへ。平行方向にドリブル侵入、バルベルデに渡してあのヒールパス、エンバペのゴールだった。

2点目も自陣でボールを受けたブラヒムが敵のプレッシャーをいなしながらボックス付近まで持ち込みスルーパス、ここでヴィニがPKゲット。それをエンバペが決めた。前節の不憫な使われ方をパワーにしているようにも見えた。昨シーズンマドリーに復帰した彼だが、重要度は右肩上がりである。エンドリッキが入ってからも絶妙なクロスで決定機を演出。ジョーカーとして非常に優秀。スタメンに入り込んでいくことが今シーズンの目標。


[最後に]

この試合でやっとゴールが決まったエンバペ。フランス代表での彼を少し薄めたのが彼のマドリーにおけるCF像になっていくのではないかと思っているのだがどうだろうか。この試合後にセバージョスの負傷離脱(足首)も発表され、怪我人が多くなってきているが、どう乗り切っていくのかも注目。

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