続 葛藤について 先延ばしにされたストレス 2024年8月20日

無意識からの欲動と意識された社会規範との間で葛藤が生じた時、働くのが防衛機制である。

具体的には、抑圧、否認、投影などがあるが、それは問題を先送りしているにすぎない。ストレスは溜まるばかりである。

では、どうしたらいいのかをチャットGPTに聞いてみた。

「抑圧された感情や否認されていた現実を少しずつ意識に上げ、それを受け入れるプロセスが必要です」
とか
「問題の根源を見つけ、適切に対処することで、防衛機制を必要としない状態に向かうことができます」
ということであった。

私の認識とほとんど変わらないので、これを正しいとして進む。

抑圧された感情は理由があって抑圧されている。それを意識に上げるのは非常に難しい。自分の心の奥底を深くまで覗き込むと調子が悪くなって日常生活を送れない。

つまり、意識化することも難しいし、少しずつ意識に上げていくことも難しいし、それを受け入れるプロセスはさらに難しい。

ぼんやり考えていては決してできない。思い至ったことを紙に書いて定着させ、少しずつ進めるしかない。

果たして、これは全ての人にできるような作業なのだろうか。これが私の疑問である。

心理学に携わっている人も、精神分析に携わっている人も、精神医学に携わっている人も、それなりに勉強ができた人だろう。なので、このぐらいのことはできるだろうと考えて治療プロセスに取り入れたのだと思う。

もちろん、臨床の現場でも効果があっただろう。しかし、効果があったのは知的能力の高かった人の可能性がある。

「抑圧された感情や否認されていた現実を少しずつ意識に上げ、それを受け入れるプロセス」はかなりハードルが高いと思う。

知的能力がそれほど高くない人にも実践できるような治療プロセスが必要だと思う。

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