エッセイ 人類異星移住計画 2024年9月3日
あと50年後だか100年後だかは分からないが、気候変動に翻弄された人類の一部は必ず地球の外に活路を見いだそうとするだろう。
どれくらいの時間をかけて到着し、どれくらいの量を運べるかはわからないが、移住先は酸素を確保するためにドームに囲まれた空間になるだろう。
さて、何を持っていけるのだろう。発電機や酸素製造機は不可欠だろうし、Androidも連れて行くだろう。製造機械も必要だろう。
機械が壊れた時はAndroidが修理してくれるだろう。しかし、部品が摩耗して使えなくなった時、新しい部品はどうやって調達するのだろう。
新たな資源が必要になった時、どうやって地面の中の鉱脈を探し、探した鉱脈を掘り出し、鉱石を溶鉱炉で溶かし、金属の塊から部品を作り出すのだろう。鉄や亜鉛だけでなく、ニッケルなどの希少金属も。
たとえ1000人の人類が移住したとしても、このような作業は1000人にとって負担が大きすぎる。技術革新どころか、現状の技術さえ維持できない。
つまり、移住後、100年単位で見れば死滅するしかないと思う。
弱肉強食の地獄絵になりながらも地球に残った方が生存率は高いだろう。
現存の狩猟採集民が新しい血を入れる仕組みを持っているように、そもそも100人や200人程度の規模での移住では存続しないだろうが。