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Juneteenth

ジューンティーンス。6月19日を指してこう呼ぶ。これまで州によって祝日の扱いは違ったそうだが、2021年から国の祝日となったそうだ。テレビやSNSで最近この字面をよく目にすることが多く、なんだろうとは思っていたが特に深堀することもなくジューンティーンスを向かえた。

アメリカ人の同僚に聞いてみたところ、アフリカ系アメリカ人の解放記念日で最近祝日になったんだよ、とのこと。この町では、白人が大多数を占めることや、できたばかりの祝日ということもあってか、メディアで目にするほどジューンティーンスの存在感を身近に感じることはなかった。

オフィスでもジューンティーンスについての話題はこれまで無し。皆無関心なのか、なんとなくバツが悪いのか、あるいは有色人種の私に気を遣うのか。そのあたりの感覚を理解するのは非常に難しい。

一般常識が無く恥ずかしいが、ジューンティーンスの日曜日は、その日の歴史的意義も知らず、のんきにビーチで週末の解放感を満喫していた。雲一つない空の下、海風に身を任せ、ボードウオークのベンチに腰掛け、持参したおにぎりをほうばり、打ち寄せる波を眺める。

幸いにも、マイノリティとしての差別された経験やヘイトクライムの危険を感じたことはまだ無いし、同僚からもそういう意識を感じ取ったことは無い。しかし、私がのんきに解放感を感じると同時に、解放を勝ち取るための闘いを続けてきた人々がいて、まだその闘いはあらゆる場面で続いていて、この社会は成り立っているんだと考えさせられた。まだまだアメリカ社会を表層的にしか捉えられていない。

2022年はジューンティーンスが日曜とかぶるため、月曜を休みにする会社もあるそう。郵便局や銀行など閉まってるみたい。どうりで町が休みの雰囲気を引きづっているわけだ。しかし、わが社は関係なく出社。何故だ!!そういうところから頑張って自己主張してみようか。

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