ミラノ1997
列車からタクシーからホテルへ。このホテルは色とデザインがお洒落で初めて見たものを親と思うかのように私にとって今でもミラノを象徴している。ミラノについては例によって何も下調べがない。荷物を置いて皆で散歩に出た。
この時なぜかバックパッカーの女の子2人と一緒だった。彼女たちはシチリアがとても良かったと話していた。お喋りしながら歩いていたら、道が建物の壁に行き当たった。行き当たったから見上げたそれは、巨大で屋上にたくさんの細い塔がそびえ立ちその一つずつがよく見ると聖人の彫刻になっていて、大理石の白い壁や屋根が今しも西陽を浴びて暖かみのあるオレンジ色で存在していた。ドゥオモの側面だった。
圧倒されながら表へ回る。この建物の醸し出す波長には中毒性があると思う。この後何年も恋い焦がれたのち、ほぼ同じメンバーで7年後にここに立っていたのだから。
駅からタクシー乗った時に伯母がドライバーさんにおススメの夕食を聞いたら今向かってるそのホテルの焼きリゾットだよ!と即答だったので夕食はホテルで。焼き、ていうか目の前で炎をあげてくれた(ような記憶w)おじちゃん、グラッチェ〜〜本当に美味しいんだけど〜〜(美味しい記憶は確か!)
伯母が調べていたミラノの町の中にあるアウトレットに行ってmaxmaraの一枚仕立てのグレーのウールのコートを記念に買ってもらった。もうすっかりウールがぺったんこになって袖も擦り切れたのを少し切ってリメイクして、これも未だに!七分袖のコートとして着ている。こうして書いてみると物持ちがいいなわたしw
renacienteのデパートにトイレに行った気がする(笑)そこで何故かテロテロ生地が気持ちいい下着のシャツと軽いプラスチックだけどゴールドで洒落たヘアブラシを買った。
あとは…あんまり覚えてないなあ。ガレリアのアーケードを抜けてすぐの文房具やさん、紙のカードやさんに行ったかな。買って手元にあるものでしか記憶も写真もないwそんなマイファーストミラノでした。
タイトル写真の列車チケットが96年じゃん、と思ったあなた、そうなんです。私たちも列車の中で96年じゃんと言い合いました。それがイタリア。←愛を込めて言ってます。ヒ
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