見出し画像

フィレンツェ1997

27才。生まれて初めての飛行機で成田へ。デトロイトからニューヨークからフィレンツェ。スマホもなく残ってる写真は「写るんです」(使い捨てカメラというものがあったのですよ)の写真。

東京の伯母(ハワイ島①に登場)について来たイタリア。まったく予備知識なくやって来た。アルノ川沿いの花柄ロビーのプチホテル。荷物は階段を持って上がる。川が名所なのだから、窓が大きくとってある。

画像5

画像2

レトロなのかモダンなのかよくわからないバスルーム。まあよくある話でビデを覗き込むw

画像4

翌日早朝からウフィツィ美術館に並ぶ。何も知らず入って行ったわたしの前に「春」と「ヴィーナスの誕生」が現れる。有名な絵だと思って一秒、次の一秒には圧倒されて泣いていた。どちらも散りばめられてる花が綺麗で見飽きないんだよなあ。翌年のヴィーナスのカレンダーとミニミニアートブックを買った。12000リラ(かな?)の入場券。

画像2

もう順番も何も覚えていない。

母と母の妹とフェラガモの本店で靴を一足ずつ買った。紙幣がリラだったし今の値段の10分の1だったんじゃないかな。履き潰したいまも捨てられず香港の下町などを汚れながら歩く旅に活躍している。お店の皆さんがアットホームで居心地良かった思い出。

東京の伯母の友達の息子さんがテンペラの修復の学生としてフィレンツェにいて、地元で人気のシーフードレストランを紹介してもらう。いまもイタリアにいらっしゃるのだろうか。

ポンテべッキオを渡り職人さんの工房通りへ。版画工房でフィレンツェの古地図のポスターを。革工房で母たちがコインパースを。その隙に向かいに小さな鞄のお店を見つけ一目惚れの小さなポシェットを買う。1万円以下だから買えたんだと思うんだけどそれがPOLLINIだった。

私はチーズが嫌いだったので日頃グラタンもピザも食べていなかった。粉チーズも嫌なので最初はイタリアに来てどうしようかと思った。日本ならピザのトロけるチーズを剥がして食べるけどもう全面モツァレラなので仕方なく食べたらイタリアではものすごく好きだった(笑)プロセスチーズとトロけるチーズが嫌いなだけだったw今ではブルーチーズが一番好き。

食べたものの写真もぜんぜんないのだが一つ忘れられない味を覚えた。キアナ牛ステーキで有名なお店の…スープ(笑)ポルチーニ茸の味を、私はここのスープで覚えたのだった。死ぬ前に飲みたいのはあれ、としばらく熱く語っていた。

ジェラートを食べたかどうかも覚えてないけどお店と記念撮影。旅が初めてで写真を残す意味もわからず人が撮ってくれた写真しかない。

画像3

具体的な記憶がほとんどないのに、私がこのあと何年も戻りたい!と切望したのはフィレンツェだった。なんなのかな。前世で住んでたのかな。ヒ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?