「風船買って」

1980年に長野の建具屋の長女として生まれる
上に兄　下に弟がいる3人兄弟

父も母も朝から晩まで仕事
ご飯だけは炊いてもらい、おかずがなく醤油をかけて食べてこともあった
母は心配性で「うちはお金がない」がいつも口癖だった
それでも父は子ども好きで、子ども3人連れてサーカスに連れて行ってくれることがあった

こんなことってある〜‼︎

めちゃくちゃ嬉しかった
ワクワクして
そしてね父が言った
「風船でも買うか？」
サーカスで彩る風船はサーカスそのもの

私は妄想の中で風船を持って浮かんでいた

そして　私が言った言葉は　「いい」だった
心の中がざわついた

そして

そのまま「欲しい」「買って」が言えず帰宅した
一人で悶々として機嫌悪くしていた

もう　あの頃から私は
我慢癖がついてしまった
彼氏にも　本当は食べたいものを食べたいと言えず　
行きたいところも察して‼︎

拗らせ女だ

言いたいことが言えず人間関係がうまくいかなかったのは
全部自分のせいだった

40年の時を経て
今、ようやく言えるようになったの
40年分のこの振り幅があるからこそ
言えることへの幸せを感じている

だからね
私と同じような人がいたら　言えるようになったらめちゃくちゃ
何十年分の幸せ感じられるようになるよ
味わって
幸せ味わって♡

小さなことから　つぶやきでいいから　声に出してごらん
大丈夫だから‼︎

私は自分に　あの頃の自分のために　甘えん坊お化けを作った

お化けはこう言うよ　「風船買って‼︎」