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オーストラリア横断の旅へ



僕は求人を探し、シドニーとは真逆の西オーストラリアにある ダンピア という街で、真珠養殖の仕事 を見つけた。

「ここで働けば、オーストラリア人と一緒に生活できる。そして、英語を本気で学べる。」

未知の世界に飛び込む覚悟を決め、僕はシドニーを離れることにした。

長距離バスのチケットを購入し、シドニーから メルボルン、パース を経由し、ダンピアへ向かう ――。

この旅が、僕にとって 本当の意味での「オーストラリア生活」 の始まりだった。

壮絶なバス移動…

オーストラリアの国土は日本の 20倍。
東から西へ横断するには 時差が2時間 もあるほど広い。

果てしなく続く大地。

赤茶けた土、ポツポツと生えるユーカリの木、時折現れるカンガルーやエミュー。
バスの窓から見える景色は単調に思えるかもしれない。

しかし、不思議と飽きることはなかった。

どこまでも続く地平線…

燃えるような夕焼けが、果てしない大地を黄金色に染めていく…。

夜になれば、小さな町の休憩所に停まり、乗客たちはストレッチをしたり、軽食を買ったりする。

見知らぬ土地、見知らぬ人々。
それなのに、どこか懐かしく、自由な気持ちになれる――そんな旅だった。

メルボルンでは、ヨーロッパ調の街並みを散策し、カフェでコーヒーを飲みながら旅の計画を練った。


パースでは、インド洋に沈む夕日を眺め、これから始まる新たな生活に思いを馳せた。


そして、ついに ダンピア へ到着。


そこは小さな街だった…

鉄鉱石を採掘している大きな工場
塩田のある風景を初めてみた…

バス停には、こじんまりとしたスーパーとパブだけがあった。


この街が、自分の新しい人生の舞台になるのだと思うと胸が高鳴った。

何も無い自分と重なった…

「ここで、自分はどこまでやれるのか」


そう自分に問いかけながら、僕は新たな一歩を踏み出した。

つづく…

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