見出し画像

【WACK外伝】盲目の吟遊詩人1-09「時の棺桶⚰」後編

火🔥と水🌊と風🌀と石🪨の世界
四元素と時🕘を操る神さまの話👼

第1章 旅のはじまり

第09話 「時の棺桶⚰」後編

【前回までのあらすじ】
🌀風の王子フーゴは街に向かう途中、🪨石の国の王子″石頭“と六人衆の罠にハマり、広大な魔法陣″🕘時の監獄“に囲まれ大ピンチ、さらに石頭はフーゴを、“時の棺桶⚰“に閉じ込める計画を実行する。そして、石頭が語る″あの方″とは?

【登場人物】
フーゴ 風の国王子、メンドくさがり
Hiro 🐦フーゴの相棒、神の遣い
石頭 六人衆の頭、石の国王子
六人衆 ガイコツの戦士集団
天空の竜 風の国守護神、心配性

【特別出演】
白ちゃん 白オオカミ🐺牙狼拳使い手
ワディさん 勇者様🙋‍♂️魔法剣士
ドゥギーさん ヘイスト加速の使い手
ゆきみんさん ルーン守りの使い手
パイ(phi)さん 蒼魔法🧙‍♀️の使い手
ピカ山君ちゃん ⚡️雷魔法の使い手

—————————————————-

第09 時の棺桶⚰(後半)

石の国の王子″石頭“は、小高い丘から望遠鏡で、フーゴが″天空の竜″を召喚する様子を見ていた。

「あのガキようやく出しやがった」

フーゴのまわりに竜巻の🌪ように、草木を巻き上げ天まで昇った

「ん?意外と小さいな?伝説によれば全長20mの巨大な竜だと、言い伝えられていたが‥」

まあ、昔の言い伝えなんて、そんなもんだろと、少し拍子抜けした

「ちょっと慎重になり過ぎたか‥、“あの方“にまた石橋を叩いて渡ってると笑われるなぁ‥」

魔力のムダ使いもイヤなので、石頭は腰の革製のベルトに、銀の装飾品をあしらった白い角笛を取り出した。

「ぶうぉー、ぶうぉー、ぶおー」

直径2kmほどの広大な魔法陣が、フーゴの竜巻🌪を覆い隠すように、だんだん小さくなっていく

「さあ、仕上げだ、″あの方″をお呼びし、フーゴを“時の棺桶“に閉じ込めて頂くとしよう」

————————————————

ヘイスト加速でフーゴを助けに来たドゥギーは、様子の変化に気がついた。

「!魔法陣が‥」

シールドのように弾き返された、薄い氷のような魔法陣がだんだん遠ざかっている

ドゥギーの動きを封じた、ガイコツ戦士の1人が、ドゥギーを振り返った

「命拾いしたな若造、悪いことはいわん、そこでじっとしておれ」

ドゥギーは金縛りのように動けなかった体が自由になった

「!」

ドゥギーは、腰が抜けたように、その場に座りこみ、だんだん小さくなる魔法陣と、だんだん遠ざかるガイコツ戦士の背中を見ていた

「クソっ!」

圧倒的な力の差と、己の不甲斐なさに怒りが込みあがり、両手で地面を打ちつけた

(つづく)

次回「黒装束の魔女」

【オマケ】

「夢の描き方」
 〜はじめたきっかけ〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?