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秋の夜長はゲームでも〜『魔法使いの夜』紹介〜

この記事は、大谷義則さんの企画への参加作品です。

とつぜんですが、魔法と魔術の違い、知ってますか?

僕はゲームで、その違いを知りました。

″魔術″は繰り返し、繰り返しの鍛錬により身に付ける、体術のようなイメージで、長年の修練に訓練により身に付けるモノ

それに対し、″魔法″はもっとどデカいイメージで、自然現象や、世界の秩序や、理の一部で、本来は人間の力でどうこうできるようなシロモノではなく、ヘタに手を出せば地球どころか、世界がひっくりかえるような存在です。

聴け、万物の霊長

告げる

秩序を示す我が銘において告げる

全ては正しく

秩序は、ここに崩れ落ちた

『魔法使いの夜』より

これは、物語の主人公でもあり、ヒロインでもある、蒼崎青子が放つ、魔法の詠唱です。

なんかよくわからないけど、とにかくえらくカッコいいなと、ゲームをプレイした時の衝撃を思い出し、今でも鳥肌が立っちゃいます。

こんな感じのゲームです↓↓↓

1.『魔法使いの夜』とは

元々は、今から12年前の、2012年4月12日に発売されたゲームです。

このゲームは、″ビジュアルノベルゲーム″というジャンルで、一般的なアドベンチャーゲームのように、プレイヤーがコマンドを選択し、ストーリーを進めタイプではなく、ひたすらビジュアル付きの小説を読むように、セリフを次に送るだけの、ボタン操作しかありません。

登場人物

⚫︎蒼崎青子

現代に生きる魔法使い。 ただし見習い。 中学校までは魔術世界とは関わりのない日常を送っていたが、高校入学から魔術師として祖父の遺産を継ぐ事になった、もと、フツーの女子高生。

これだけ聞くと、あーはいはい、学園モノからの、怪奇現象系のアドベンチャーゲームだよねーと、スルーされてしまいそうな内容ですが、この作品、ちょっとヤバいです。

この作品を手がけている制作会社は、TYPE-MOONという会社で、『鬼滅の刃』で有名になったアニメ製作会社ufotableとタッグを組んでいる会社です。

ufotableも今でこそ有名ですが、当時はそれほど世の中に認知されていない、知る人ぞ知るアニメ制作会社でした。

なおこのゲーム、アニメ化も決定しています。

2.主題歌

『星が瞬くこんな夜に』

ゲームを盛り上げてくれるのは、やはり音楽

終盤に流れるこの曲は、物語の世界観とも相まって、聴いただけで、グッときちゃいます。

3.心に響いたセリフ

「知らないの?生きていく上で一番の観客っていうのはね、他ならぬ自分自身なのよ。だから人生ってのは油断ならないんじゃない。」

by蒼崎青子

好き好みはハッキリわかれますが、とにかくセリフがやたらとカッコよくて、美しいビジュアルと、音楽でぐいぐいと、世界に引き込まれてしまいます。

僕がSwitch版でゲームをプレイした時は、まさに時を忘れて、ゲーム世界に没頭していたことを、今でもなつかしいです。

4.記事紹介

キョウトさんの記事

この作品を、noteで取り上げていた方が、他にもいらっしゃったので、紹介いたします。

キョウトさんのほうが、より詳しく解説されているので、もし興味のある方は、ぜひのぞいてみてください。↓↓↓

5.引用

『ベーオウルフ』

このゲームの世界では、魔法の力の源は物語です。引用が古ければ、古いほど、その力は強大なモノになります。

物語をひたすら過去にさかのぼれば、もはや神話の世界にたどり着く。

『ロード・オブ・ザ・リング』で有名な、J・R・R・トールキン氏の愛読書でもある、ローズマリ・サトクリフ氏の『ベーオウルフ』

古本屋で見つけた『ベーオウルフ』


1920〜1992年の時代をかけた、イギリスを代表する歴史小説家の、ローズマリ・サトクリフ氏の『ベーオウルフ』は、ゲーム『魔法使いの夜』でも登場します。

物語の終盤、ラスボスの切り札としても登場します。

″ゲーム″と聞くと、幼稚で稚拙なイメージを持たれる方も多いと思いますが、大人が本気で作った作品というのは、やはり中二の心を打ち砕くほどの熱量があります。

ちょっとでも、ゲームに興味を持ってもらえたらうれしいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

(おわり)

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