削り、掘る。
最近、土の塊を掘って作る作品が多い。
土の塊を覗き込んで、無心で土を掻き出す。
指で厚さを確かめながら、ちょっとずつ掘っていく。
土が柔らかすぎたら、ちょっと放置して、また掘ってゆく。
そして、あらかた掘ったら今度は少しずつ削っていく。
土と向き合って、削りすぎないように、破らないように。
指先の感覚だけを頼りに。
土を掘るという行為は
自分の内面を、無意識下を掘り進め
真理を探している行為に似ている。
土を掘っている時は、
土のこと、作品のことしか考えていないようで、
掘りながら自分の内面を掘っている。
自分の考えたくない、嫌なこと、逃げたいことに対峙しつつ
ゆっくり掘り進めている感じがする。
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