
強権政治の波と新型コロナ
きょうも日経から気になった記事を2つご紹介します。
ひとつはメルケル元首相の回顧録出版。タイトルは「Freiheit(自由」だそうです。
メルケル氏については、対ロシア政策が宥和的すぎたのでは、中国とロシアに依存した経済成長のツケが回ってきている、と退任時より評価は辛めになっていますが、欧州政治の一時代を築いた顔ですから、これは邦訳が出たら読みたい。
記事ではトランプ氏について記述が抜粋してありまして、17年の首脳会談で握手しようとして無視されたことや、「問題解決が彼の目的ではなかった」と付き合い方に苦労した話が披露されているようです。
トランプ流外交は「ある国の成功はある国にとって失敗」というゼロサム的思考であり、「全てを不動産業者の視点で判断する人物だ」と痛烈に批判しています。
この辺りは予想の範囲内ではあるのですけど、私がハッとしたのは記事の最後にあるプーチン氏との関係に新型コロナウイルスがどう影響したか、という下りです。
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