中国経済、どこまで悪い?
昨日のエミン・ユルマズさんとのYouTubeライブでも指摘したのですが、私は中国経済の現状が多くの人の想定以上に深刻だと心配しています。
こちら、ライブのリンクです。まさかのディープステート論議までやっています。打ち合わせなし、台本なしならではの展開。
さて中国経済。
GDPや不動産市況など、お馴染みの指標が示す以上に、実態は落ち込んでいるのではないか。
ご存知の通り、中国の経済指標は「意見」です。
代表例はGDP。他の国と比べて振れ幅が小さすぎる。そもそも、あんな大きな国であんなに早く集計できるのがおかしい。
中国のGDPは、政府目標との対比で、「我々はこれからアクセルとブレーキをこんな具合で踏みますよ」という意思表示に近いと解釈しています。
不動産価格は正確性はマシだと思いますが、景気ウオッチングには頼りにならない。遅行指標すぎるので。
以前はいわゆる「李克強指数」の3つの構成要素が目安になったのだけれど、経済の構造が変わって、こちらも参考程度かな、と。ちなみに3つは電力消費量、鉄道貨物輸送量、銀行融資、ですね。
最近、中国株が急騰したのは政策期待からでした。金融緩和と地方財政のテコ入れに加えて、財政出動もあるのでは、と期待されている。
私の雑な感想は「バブル崩壊後の日本にそっくりだな」ということ。
過剰投資のツケを公共投資で埋めるのは、応急処置にしかならない。
そんなこと、中国政府の頭の良い人たちは分かっているはずです。
それでもやらなきゃいけないほど、実態が悪いのでしょう。やっぱりかつての日本に似ています。
問題は「本当はどれほど悪いのか」です。
何かいいアンテナはないかな、と探していたのですが、「これはいけるかも」という新しい指標が見つかりました。
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