戸谷浩隆

パーマカルチャーをコンセプトにティール 組織型で運営している多世代シェアハウス「ウェル洋光台」の大家。約35人前後が暮らす同ハウスで初期住人同士だった妻と結婚し、シェアハウスでの子育て歴は7年目。横浜生まれ。ICU、東工大を経て、普段は大手電機メーカに勤務しています。クリスチャン

戸谷浩隆

パーマカルチャーをコンセプトにティール 組織型で運営している多世代シェアハウス「ウェル洋光台」の大家。約35人前後が暮らす同ハウスで初期住人同士だった妻と結婚し、シェアハウスでの子育て歴は7年目。横浜生まれ。ICU、東工大を経て、普段は大手電機メーカに勤務しています。クリスチャン

マガジン

  • ウェル洋光台のもちよる暮らし〜ティール組織型の暮らし場運営術

    パーマカルチャーをコンセプトにした25世帯の多世代シェアハウス「ウェル洋光台」のティール 組織型コミュニティ運営論をまとめた冊子「ウェル洋光台のもちよる暮らし」第二版(2017年)の電子版

  • 小さなティール 組織〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方

最近の記事

いただく喜び、与える喜びの中に生きる。

我々は仏心に浮かぶ泡のよう。心風景は仏心に浮かぶ泡のよう。 表れに実態はなく、表れが尽きることもない。 大きないのちの海の中で、すべてのいのちはつながり、許されて生かされている。 すべては、最も深いところですでに受け入れられている。 通り良き管としての空洞。 そのものを掴めず、その実態のない様はまるで「私」の有様。 声に出して伝えずとも、仏様は願いも想い煩いも すべてご存知でいらっしゃる。 ただ恵みを受けとるシンプルな祈りの美しさ。 頑な見方を緩めさり、自然を素直に眺めたい

    • 互いに大事にしあうことの豊かさ、「愛と親切」でつながりあうことの豊かさ

      この文章は2018年7月にいのちのことば社の取材を機に作成したものを(当時の内容を保ちつつ)改変したものです。もともとクリスチャン向けに書いたものなので読みづらいところがあったらそういう背景があったんだなと思ってもらえたらと思います。 伝統的知恵を未来に引き継いでいく ウェル洋光台は24世帯、32人が暮らすシェアハウスです。私たちも家族4人で住んでいます。ほかにもたくさんの家族やカップル、そして独身の方が住んでいます。アメリカやフランス、台湾、ギニアなど海外から来られた方々

      • シェアする暮らしのカオスマップ

        2019年1月の無印良品のウェル洋光台の記事「多世代シェアハウスが体現する豊かな暮らし(前編)(後編)」では、現在のシェアハウスをめぐる状況について、思いがけず突っ込んだ質問をされて、水回りという観点から、私の見えている景色をすこし述べさせていただきました。 当日のインタビューではきちんと述べきれなかったこともいろいろあったが、ちょうどその後、大家の学校でシェアする暮らし場をこれから作ろうとされている方々に講演をさせていただく機会を2019年2月にいただいたので、ちょうどい

        • そしてすべてが共感へ〜水城ゆうさんの思い出

          2020年7月の終わり。水城ゆうさんからまたピアノのエッセイが届いた。 先月投稿した突拍子もないアイデアを最初にきちんとお話したのは水城ゆうさんだったように思う(もちろん家族やハウスメイト達はそのスタイルが芽を吹く前から見守ってくれていたけれども)。 水城さんと初めて出会ったのは、GEN-Japanが主催する持続可能な社会づくり講座に同じ日程で講師としてアズワン鈴鹿に呼ばれた時のことだった。水城ゆうさんのピアノや朗読はとても優しくまた心強くて、生き方そのものが詩的に映った

        マガジン

        • ウェル洋光台のもちよる暮らし〜ティール組織型の暮らし場運営術
          3本
        • 小さなティール 組織〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方
          9本

        記事

          ティール 組織と効果性や人の幸福との関係性

          ティール 組織と、効果的なチームの5条件(Google Re:work)、人の幸福の3条件(アドラー心理学)、パーマカルチャーの3つの倫理(私の過去記事参照)、暮らし場の3つの羅針盤(ウェル洋光台)、福音の3つのテーマなどとの関係性を表にしてみました。 ティール 組織については、こちらでよくある誤解などいろいろ私なりに解説しています。 乱暴すぎるでしょうか?でも、ティール 組織の語源となったケン・ウィルバーのインテグラル理論では、組織発達論だけでなく、様々な分野の発達段階

          ティール 組織と効果性や人の幸福との関係性

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(最終回)

          刃を研ぐ – 立ち止まってふりかえる 全6回に分けて投稿を予定している、会社や地域の中のあなたの小さなチームにおける地に足のついた運営論としての「ティール 組織」のお話。最終回の第六回目では、ティール 組織が正しく導入されているかどうかを定期的に自己確認するための問いを取り扱います。感想お待ちしています。 導入は穏健に行なわれているだろうか ティール組織が、会社や組織、人の批判・評論の道具にならないように願っています。「ありのままの他者」を受け入れていくことは、「ありのま

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(最終回)

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(5)

          進化する目的 – 本来性に耳を澄ます全6回に分けて投稿を予定している、会社や地域の中のあなたの小さなチームにおける地に足のついた運営論としての「ティール 組織」のお話。第五回目では、ティール 組織の3つのブレークスルーの三つ目「進化する目的」を取り扱います。理念やコンセンサスに頼らないことで、かえって意義深くなっていくあり方です。感想お待ちしています。 Wikipediaのように制作する。すべての制作物は原則として誰でも許可なく編集することができるようにします。もし、編集合

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(5)

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(4)

          ホールネス – ありのままを、活かしあう全6回に分けて投稿を予定している、会社や地域の中のあなたの小さなチームにおける地に足のついた運営論としての「ティール 組織」のお話。第四回目では、ティール 組織の3つのブレークスルーの二つ目「ホールネス」を取り扱います。イメージは生物多様性のある豊かな生態系。トップダウンでもフラットでもない、心理的安全性を育み状況に応じて自在に変化する第三のあり方になります。感想お待ちしています。 立場は違えども、上下なし。リーダは、職場が割り振った

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(4)

          ウェル洋光台の公開資料と非公開資料

          ウェル洋光台のコンセプト資料や他の公開資料の一覧はこちらにあります。 そのほかの非公開資料については、ウェル洋光台のコミュニティ運営の論の自主出版冊子にセットでつけて提供しています。以下のサイトで冊子の一部を公開しています。 ただ、欲しい方がいたら自由料金で電子版を差し上げることもしてきました。私と住んでいる町や勤務先が同じ方、物件をお持ちでシェアハウス運営を真剣に検討されている方には無料で差し上げます。こちらまで連絡ください。ぜひ情報交換していきましょう。

          ウェル洋光台の公開資料と非公開資料

          ティール組織のよくある誤解

          小さなティール 組織シリーズの続きは来週以降に更新しますが、今回は、ティール 組織についてのよくある誤解・見解とそれに対する私の考えを書いてみたいと思います。どうでしょう?ご意見お願いします。 リテラシーの高い知的組織でしか適用できない。また、情報を共有するための情報インフラ(IT)が欠かせない。 議論とコンセンサス(意識共有)ではなく、共感によるため、リテラシーは必要条件ではありません。また、ITを取り扱えない人が多数の組織でも十分に機能します。日本では、たとえば、半数バ

          ティール組織のよくある誤解

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(3)

          セルフマネジメント – よく話して自由にやってみる 全6回に分けて投稿を予定している、会社や地域の中のあなたの小さなチームにおける地に足のついた運営論としての「ティール 組織」のお話。第三回目では、ティール 組織の3つのブレークスルーのひとつ「セルフマネジメント」を取り扱います。これ「各メンバに高い権限を割り振るから、経営感覚と高い責任感を持って自己管理してね」みたいな話じゃぜんぜんじゃないですよ。感想お待ちしています。 議論や指示をやめて、共感だけにしてみる。感情抜きで冷

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(3)

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(2)

          組織を再発明する - 農家のように働く 前回から全6回に分けて投稿を予定している、会社や地域の中のあなたの小さなチームにおける地に足のついた運営論としての「ティール 組織」のお話。第二回からは、いよいよ、本編。まずは、前提となるティール 組織の視座を取り扱います。キーワードとして浮かんできた言葉は「農家のように働く」。パーマカルチャーをコンセプトにしたシェアハウスに取り組んできた私ならではでしょうか?でも、ご存知の方も多いと思いますが、ティール 組織の著者、ラルーも今はエコ

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(2)

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(1)

          会社や地域の中のあなたの小さなチームにおける地に足のついた運営論としての「ティール 組織」のお話。職場でも地域でも、自分がチームを持った時にはどこでもこのやり方で進めることができます(一度コツをつかんだらきっと今までの方法には戻れなくなると思います)。指示も納期もノルマも担当も、そして議論さえもいらない。コンセンサスによらないため全体会議もほぼない方法になります。生まれた余力を用いて、あらゆるやりとりが共感的なコミュニケーション(NVC)になっていきます。第一回では、私がこの

          小さなティール 組織 〜贈りあいと共感でなりたつチームの作り方(1)

          パーマカルチャーの3つの倫理

          パーマカルチャーの3つの倫理の解説を自分の言葉で一から書き直してみました。ほかのパーマカルチャリストたちに「あまり聞いたことがない表現だけれども、これはこれで、たしかにパーマカルチャーの3つの倫理の核心を表しているなぁ」と思ってもらえるといいのですが。私と同じようにティール 組織の3つのブレイクスルーとの対応関係に気がつく人もいるかもしれません。福音から多くを学んできた私には福音の言葉で表現することもできるのだけれども、それは、また、次の機会に。仏教の言葉で同じことを表現でき

          パーマカルチャーの3つの倫理

          Noteはじめてみました。

          Noteは、そのうちやってみようと思いながら、なかなかきっかけがないままに数年が経ってしまいました。Noteを通じて、いろいろな人や意見に新しく出会うことができたらいいなと思っています。当面は、一部の人に「戸谷ファイル」といわれている非公開資料(ウェル洋光台の冊子を購入していただいた方とハウスメイトたちや一部の方にはプレゼントで共有していました)から、すこしづつ投稿を行なっていきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いします。

          Noteはじめてみました。