【手引き改正令和4年度】登録販売者試験
登録販売者試験:令和4年度 手引き改正のポイント解説
少し古いですが令和4年度の手引き改正で追加・変更された内容は、試験で出題される可能性が高いためしっかり押さえておきましょう。以下、重要なポイントを解説します。
1. 子供の年齢区分の追加
新生児の定義が追加されました。
新生児: 生後4週未満。
乳児・幼児・小児の年齢区分にも下限が記載され、具体的な範囲が明確になりました。
乳児: 生後4週以上1歳未満。
幼児: 1歳以上7歳未満。
小児: 7歳以上15歳未満。
覚え方:
「新生児よしみちゃんが生まれたよ!いいな行こう!」(よしみ=4週未満)。
2. セルフメディケーションと税制
日本の課題: 健康寿命を延ばし、医療費負担を減らすこと。
健康寿命: 健康上の問題なく生活できる期間。
セルフメディケーション税制:
一定条件を満たす人が対象。
対象品目: スイッチOTC医薬品 + 一般用医薬品(腰痛、肩こり、風邪、アレルギーに対応)。
所得控除の対象になる(年間1万2,000円以上購入した場合に申請可)。
覚え方:
セルフメディケーション=自分の健康は自分で管理!
3. ドーピング注意事項
一般用医薬品にも、使用するとドーピングに該当する成分が含まれるものがあります。
例: マオウ(漢方成分)。
スポーツ競技者から相談があれば、薬剤師など専門家に確認する必要があります。
4. 薬害の歴史に追加された内容
C型肝炎訴訟が追記。
概要:
フィブリノゲン製剤や血液凝固第Ⅸ因子製剤が原因でC型肝炎ウイルス感染。
現在も和解を進めている。
制度:
医薬品等行政評価監視委員会の設置。
5. 剤型ごとの違い
軟膏剤とクリーム剤の記載が変更されました。
軟膏剤:
油性基剤。
刺激が弱い。
患部が乾燥・ジュクジュクしていても使用可能。
覚え方: ジュクジュク鍋OK!
クリーム剤:
油性基剤 + 水分。
刺激が強いため、傷には不適。
覚え方: 臭い(クサイ)=刺激が強い。
6. 感覚器系の副作用
閉塞隅角緑内障について記載が強化。
抗コリン薬が瞳孔を散大させる → 隅角が狭くなる → 眼圧上昇。
急性緑内障発作の恐れあり。
注意が必要な薬剤:
抗コリン薬(気管支拡張薬など)。
7. 殺虫剤・忌避剤
ディートとイカリジンの違い。
ディート:
効果が高いが、生後6か月未満の乳児には使用不可。
イカリジン:
年齢による使用制限がない。
覚え方:
赤ちゃんはデート(ディート)しない、怒るのはOK(イカリジン)。
8. 内服アレルギー用薬の追加
抗ヒスタミン成分の記載が追加。
エピナスチン塩酸塩(アレジオン)。
フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ)。
ロラタジン(クラリチン)。
覚え方: 「花粉症の強い味方、アレジオン・アレグラ・クラリチン!」
9. 黄体形成ホルモンキット
排卵日予測検査薬の記載が追加。
検査結果が陰性でも避妊目的では使用不可。
10. 添付文書の電子化
医療用医薬品: 紙の添付文書は廃止 → 電子的提供。
一般用医薬品: 引き続き紙の添付文書を同梱。
11. 登録販売者の研修
毎年度受講が義務化。
実施者は厚生労働大臣に届け出を行った者。
試験対策ポイント
追加された定義や範囲をしっかり覚える(例: 新生児、緑内障、セルフメディケーション)。
改定前後の違いを比較して確認する(例: 軟膏剤 vs クリーム剤)。
語呂合わせで効率よく暗記(例: ディートとイカリジン、ジュクジュク鍋OK)。
最後まで頑張ってください!試験合格を応援しています!