【飲み会必須のサプリ?】酒豪伝説の中医理論的な解説!


私のお世話になっている方々が飲み会で「酒豪伝説」というサプリメントを飲んでいることに気がつきました。ウコンを主軸としており実際に効果があるようです。このサプリメントが中医学的にどのような効果効能があるのかについて解説していきたいと思います。
※私が当初考えていた飲み会時に役に立ちそうな漢方薬は、五苓散、茵蔯五苓散、晶三仙、白虎加人参湯、黄連解毒湯あたりを推測しました。あれ?そもそもウコンを生薬にした漢方薬ってなにがあったけ?と初めからつまずきました😢

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ウコン(薑黄 / きょうおう)

ウコンは中医学で非常に重要な役割を持つ生薬であり、特に肝(かん)をサポートする効果があります。酒豪伝説には4種類のウコンが含まれ、それぞれ異なる効能があります。

  • 主な効能: 活血化瘀(血液の流れを改善する)、清熱解毒(体の中の熱や毒素を取り除く)、消化機能を助ける

  • 漢方薬の例:

    • 薑黄湯(きょうおうとう): ウコンを中心に、胃腸を温めて消化を助け、肝の気を整える処方として用いられます。

    • 柴胡疎肝湯(さいこそかんとう): 肝の気を調節し、ストレスによる不調を和らげる処方。ウコンの代わりに柴胡が使われることが多いですが、ウコンも補助的に使われる場合があります。

  • 春ウコン(しゅんうこん): 肝を補い、消化を助ける作用があります。肝の気を整えて気血の巡りを促進することで、ストレスを緩和し、アルコールによる負担を軽減します。

  • 沖縄皇金(おきなわこうきん / 秋ウコン): 一般の秋ウコンに比べて抗酸化作用が高く、肝の解毒能力を強化します。この特別なウコンは「活血化瘀(かっけつけお)」の力が強く、血の巡りを良くすることで、体内に滞った血液(瘀血)を取り除き、アルコールが引き起こす体の不調を予防します。

  • 紫ウコン(むらさきうこん): 消化器官に優しく、胃の働きを助ける効果があります。アルコールによって胃が荒れるのを防ぎ、胃腸を保護する役割を果たします。また、清熱作用があり、体の中にこもった余分な熱を冷ますのに役立ちます。

  • 白ウコン(はくうこん / ハナショウガ): 消化促進と鎮静効果があります。胃の機能を助け、アルコールによる胃もたれや不快感を和らげます。

これらのウコンが組み合わさることで、肝臓への負担を軽減し、全身の気血のバランスを整えます。

ハーブ成分の中医学的な解説

  • グアバ(蕃石榴葉 / ばんせきりゅうよう)
    グァバは「清熱化湿(せいねつかしつ)」の作用を持ち、体の余分な熱や湿気を取り除きます。アルコールを摂取した後、体内に溜まる湿熱を軽減し、胃腸の調子を整えるのに効果的です。
    ※蕃石榴(バンセキリュウ)というそうです。

  • 主な効能: 清熱利湿(体内の余分な熱や湿気を取り除く)、健胃(胃の働きを整える)、下痢を改善する

  • 漢方薬の例:

    • グアバは漢方薬としてよりも民間療法や健康茶として使われることが多いです。グアバ茶は消化を助けたり、血糖値を調整するのに役立つとされています。

  • ギムネマシルベスター: 糖質の吸収を抑えるだけでなく、体内の余分な熱や毒素を排除する「清熱解毒(せいねつげどく)」の効果があります。アルコールを飲むと体が熱を帯びやすくなりますが、ギムネマシルベスターはその熱を冷ます働きをします。

    主な効能: 糖の吸収を抑える、血糖値の調整、ダイエットサポート

  • 漢方薬の例:

    • ギムネマは漢方の範疇というよりも、健康補助食品や糖尿病予防のサプリメントとして使用されることが多いです。糖質制限に関心のある方のために作られた健康食品に含まれることがあります。

  • マンジェリコンとジュリコン: これらのハーブは「化湿(かしつ)」作用を持ち、体内に溜まった余分な湿気を取り除きます。湿気が体内に溜まると、むくみや重だるさを引き起こしますが、これらのハーブがそれを防ぎます。また、「清熱解毒」の効果もあり、体の中にこもった熱を和らげてくれます。

    主な効能: 解毒、利尿作用、抗炎症作用

  • 漢方薬の例:

    • マンジェリコンとジュリコンは、主に南米の伝統医療で用いられるハーブであり、漢方の中では類似する作用を持つ生薬(例えば、茵陳蒿(いんちんこう)や五苓散(ごれいさん)など)が使われます。利尿作用を持つ漢方薬や、体内の余分な水分を排出する処方で同様の効果を期待できます。

中医学における酒豪伝説の働き

  • 肝の保護と気血の調整: 中医学では、肝は体内の気血の流れをコントロールし、解毒の役割を担っています。アルコールは肝に大きな負担をかけるため、ウコンやハーブによって肝の働きをサポートすることは非常に重要です。酒豪伝説に含まれる成分は、肝の気を疏通(そつう)させ、気血の滞りを改善し、アルコールが引き起こす体の不調を和らげます。

  • 湿熱の解消: アルコールを摂取すると、体内に湿気がこもりやすくなり、それが熱と結びついて湿熱(しつねつ)として現れることがあります。湿熱は体の重だるさ、むくみ、顔の赤みなどを引き起こします。酒豪伝説に含まれるハーブがこの湿熱を除去し、体をすっきりとさせます。

使用方法の中医学的な解釈

  • 飲酒前の摂取: 飲酒の30分前に飲むことで、肝の解毒作用が強まり、アルコールの影響を軽減する準備が整います。これにより、肝がアルコールの代謝に集中しやすくなり、体に負担がかかりにくくなります。

  • 飲酒中の摂取: お酒を飲む際に一緒に摂取することで、アルコールが体内に吸収されるスピードを緩和し、酔いにくくする効果があります。これも肝を守り、気血の巡りを整えるために有効です。

  • 就寝前の摂取: アルコールが体に残っているときは、寝る前に摂取することで、体内の熱や湿気を和らげ、快適な睡眠をサポートします。これにより、翌日の体調も良くなりやすいです。

気血津液のバランス調整

  • 気(エネルギー): 酒豪伝説は、アルコール摂取で消耗する「気」を補います。ウコンとハーブの組み合わせで、気の流れをスムーズにし、エネルギーを高めます。

  • 血(血液の循環): アルコールは血の巡りを乱し、瘀血(おけつ)を引き起こしやすくしますが、酒豪伝説は「活血化瘀」の作用で血流を良くし、瘀血を取り除きます。

  • 津液(体内の水分): 湿を取り除き、体の水分バランスを整えることで、むくみや重だるさを防ぎます。これは特に「化湿」作用のあるハーブの働きによります。

ウコン、グアバ、ギムネマシルベスター、マンジェリコン、ジュリコンは、伝統的な漢方処方の組み合わせとしてはあまり一般的ではありませんが、それぞれの成分が持つ効能を活かした漢方薬や健康補助食品は存在します。以下に、これらの成分が含まれる漢方的な組み合わせの例や用途について説明します。

総合的な漢方薬の提案

これらの成分を全て含む漢方薬は存在しないものの、以下のような漢方薬が関連する効能を持っています。

  1. 五苓散(ごれいさん)

    • 用途: 体内の余分な水分を排出し、むくみを改善する。利尿作用があり、体内の湿気を取り除くため、アルコール摂取後のむくみやだるさの改善に用いられます。

  2. 茵陳五苓散(いんちんごれいさん)

    • 用途: 五苓散に茵陳蒿(いんちんこう)を加えた処方。利胆作用があり、肝機能を改善するのに用いられ、アルコールによる肝臓への負担を軽減します。

  3. 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

    • 用途: 肝の気を整え、ストレスによる身体の不調を和らげます。体のバランスを調整し、消化を助ける効果もあります。

  4. 清熱利湿の処方

    • 清熱作用と利湿作用を持つ処方が、体の熱や湿気を取り除くのに使われます。代表的なものは「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)」など。

健康補助食品としての活用

ウコン、グアバ、ギムネマ、マンジェリコンなどを組み合わせた製品は、漢方薬というよりも、健康補助食品やサプリメントとして用いられます。特に、アルコールの摂取による体調不良を防ぐために作られた製品は、中医学の理論を取り入れて肝臓を保護し、体のバランスを整えることを目的としています。

これらの成分を活用することで、現代的な生活習慣に対応した体調管理が可能です。

まとめ

酒豪伝説は、中医学の理論に基づき、肝の保護、気血の調整、湿熱の解消を目的としたサプリメントです。アルコールを飲む人の体に生じる不調を防ぎ、健やかな毎日をサポートするために作られています。これらの成分が一緒に働くことで、アルコールによる負担を軽減し、体のバランスを整える助けになります。

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