【逆プラシーボ?】漢方薬と西洋薬の飲み分けはどうする?
今回は、漢方薬と西洋薬の飲み分けについての解説をします。
さんざん解説してきましたが、今の医療は99%西洋薬です。漢方薬にマイナスイメージを持っている人も少なくありません。
1. 根治と標治の違い
漢方薬の根治: 漢方医学では、病気を表面的に治すのではなく、身体の根本的なバランスを整えて治療することが目的です。漢方は体質や病気の原因となる要因(例えば、体の冷えや気の不足など)にアプローチして、体内環境を整え、病気の再発を防ぐ働きをします。長期的に体調を改善することを目指します。
西洋薬の標治: 西洋医学は、病気や症状を直接取り除くことに焦点を当てます。即効性があり、特定の症状(例えば、痛みや炎症、感染症など)を迅速に抑えることができますが、体質改善には繋がりません。したがって、根本的な原因を放置している場合は、症状が再発することもあります。
2. 緊急性の有無
西洋薬の使用が適切な場面: 緊急性のある症状(例: 急な激しい痛み、高熱、アナフィラキシーショック、重度の感染症など)では、即効性のある西洋薬が必要です。これには、抗生物質、鎮痛薬、解熱薬などが含まれます。
漢方薬の使用が適切な場面: 慢性疾患や体質改善を目的とする場合は、漢方薬が役立ちます。例えば、慢性的な疲労感、不眠、冷え性、便秘、慢性のアレルギー症状などに対して、漢方は体の調和を図ることで根本からの治療を目指します。
3. 服用する人の意識と信念
漢方薬の効果と信念: 漢方薬を服用する際には、ある程度の信念や理解が重要です。漢方薬は即効性がない場合が多いため、服用者が「漢方薬は本当に効くのか?」と疑念を持ちながら飲むと、心理的要因が効果に影響を与えることがあります。これは、プラシーボ効果の逆バージョンと考えられ、漢方の効果が妨げられる可能性があります。
理解の重要性: 特に男性に多い傾向として、漢方薬に対して懐疑的な人がいる場合があります。逆に、漢方薬の効果を理解し、体質改善のために根気よく服用する人は、良い結果を得られることが多いです。
※中医学を胡散臭い学問という人は中医学を学んでみると良いと思います。おそらく習得できずに挫折します。
4. 西洋薬の長期使用と漢方薬の影響
西洋薬の依存状態: 長期間にわたり西洋薬(例: 抗生物質、睡眠薬、鎮痛薬など)を服用していると、体はその薬に依存することがあります。このような場合、漢方薬を服用すると、体に刺激が加わるため、初めのうちは眠気やだるさなどの反応が出ることがあります。しかし、これは体が漢方薬の影響を受け、元の状態に戻ろうとする過程で起こるものです。
減薬のプロセス: 長く使ってきた西洋薬は、急にやめると副作用や離脱症状が出ることがあるため、少しずつ減薬する必要があります。この際に、漢方薬が体質改善をサポートし、西洋薬の効果が強く感じられるようになる場合があります。このプロセスを慎重に進めることで、体調を徐々に改善することが期待されます。
5. 漢方薬の国際的な認知と普及
国による認知の違い: 漢方薬の認知度や法的な位置づけは国ごとに異なります。例えば、ニュージーランドやオーストラリアでは、漢方薬は一定の認可を受けており、医薬品として利用されています。しかし、その多くは中国人が関与する店舗やクリニックで販売されています。
販売の信頼性: こうした国では、中国人経営者が正規の資格を取得して販売している場合もありますが、非認可の店舗がハーブや漢方薬を自由に売っているケースも存在します。そのため、漢方薬を使用する際には、信頼できる場所で購入することが重要です。
※某医療系YouTuberが漢方薬は世界で使われていませんと言われていますが、嘘です。
6. 国ごとの医薬品の分類の違い
漢方薬は、日本では医薬品として認定されていますが、他の国ではサプリメントとして扱われることがあります。この違いにより、漢方薬の使用方法や規制が異なることがあるため、各国の法制度を理解して使う必要があります。
このように、西洋薬と漢方薬は、それぞれの特徴を理解した上で、症状や目的に応じて適切に使い分けることが大切です。特に、体質改善や長期的な健康維持を目指す場合は、漢方薬が有効な選択肢となりますが、緊急時には西洋薬の使用が必須です。