【ブチギレ】気滞の種類と特徴が当てはまり過ぎ?

「気滞」について、中医学の観点から詳細に説明されています。具体的には、「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と「肝火上炎(かんかじょうえん)」の関係が述べられています。

気滞の種類と特徴

  1. 肝気鬱結(かんきうっけつ)

    • 概要: 肝の「疏泄(そせつ)」機能が低下し、気の流れが滞る状態を指します。これにより、体の中で「気」がスムーズに巡らなくなり、モヤモヤとした不快感や、体内での流れの停滞が生じます。例えるなら、交通渋滞に巻き込まれたときのフラストレーションのような状態です。

    • 症状: 精神的な抑圧感、胸の詰まり感、ため息が増える、腹部の張りなど。また、長期的にこの状態が続くと、感情の抑えが効かなくなる場合があります。

  2. 肝火上炎(かんかじょうえん)

    • 概要: 肝気鬱結が長期間続いたり、強い精神的ストレスや「熱邪(ねつじゃ)」に侵されたりすることで、体内に「熱」が発生し、急激な怒りや情緒不安定の状態を指します。交通渋滞でのイライラが頂点に達し、怒りが爆発する状態に似ています。

    • 症状: 短気、激しい怒り、顔の赤み、目の充血、頭痛、口が苦い感覚など。沸点が低く、些細なことで感情が爆発する特徴があります。

気滞血瘀(きたいけつお)

「気滞」が長期にわたると、気の停滞によって「瘀血(おけつ)」が発生しやすくなります。瘀血とは、血液の流れが悪くなることで起こる病態を指します。気が滞ることでエネルギーの循環が悪くなり、血液や津液(しんえき:体液)などの流れも妨げられるため、栄養やエネルギーを運べなくなります。

エネルギーの循環と物流の滞り

「気」がスムーズに流れることで、血液や体液を運び、体に必要な栄養成分を届けています。これが滞ると、「物流」の停滞が起こり、栄養やエネルギーが十分に供給されなくなります。このため、ストレスが「万病のもと」と言われるのは、気の滞りが健康に直接影響を与えるからです。

気滞の影響

気滞が起こると、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 血圧の上昇: 気滞から生じた瘀血が血圧に影響を与える。

  • 高脂血症や糖尿病のリスク: 気滞が起こると、エネルギーの流れが乱れ、代謝が悪化します。ストレスによる高血圧や高脂血症、糖尿病の発症が起こり得ます。

ストレスケアの重要性

「気の流れを常に流しておく」ことが重要であり、ストレスケアが非常に大切だと強調されています。気滞を改善するためには、適切なリラクゼーションや生活習慣の見直しが必要です。

代表的な生薬

気を巡らせる働きを持つ生薬として、香附子(こうぶし)や陳皮(ちんぴ)などが例示されています。これらの生薬は、気滞の改善を助けるために使われることが多いです。


今回は、「気滞」の概念を日常生活や交通渋滞の例えを用いて説明しつつ、その結果として起こる「肝気鬱結」や「肝火上炎」について解説しています。

また、気滞の影響でエネルギーや物流が滞ること、そしてそれが健康に与える影響も説明しました。

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