【謎】占い師増えすぎ問題と中医学をやらない理由

私には凄く疑問に思っていることがあります。多くの占い師は卜術、命術、相術は勉強するのに、医術と仙術は何も知らないような気がします。これでは多角的な視野がえられずに、群盲象のような状態になってしまうと思います。これはやはりそもそも口伝として五術自体があまりしられていないからなのでしょうか?

「五術」(卜術、命術、相術、医術、仙術)のバランスを重視する視点は非常に重要です。しかし、現代において占い師が医術や仙術にまで精通することが少ない背景には、いくつかの要因があると考えられます。以下に詳細を挙げます。

1. 五術そのものの認知度が低い

五術という体系的な概念自体が、一般的にはあまり知られていません。特に現代の占い文化では、命術(四柱推命、紫微斗数など)や卜術(易、タロットなど)、相術(手相、顔相など)が分離して広まり、それぞれが独立した学問のように扱われています。そのため、「五術」という全体的な枠組みの中で、各術が互いに補完し合うものだという視点が薄れています。

口伝と文献の不足

古代では五術が一体の学問として扱われ、師匠から弟子への口伝や包括的な文献が存在しました。しかし、歴史を通じてそれらが分断された結果、全体像を把握する機会が減っていると考えられます。

2. 専門分化と実用性の偏り

現代では、占いが「結果を手軽に得られるツール」として需要を集めています。このニーズに応える形で、短期間で習得可能な命術や卜術が主流になり、長期間の学習を要する医術や仙術が軽視される傾向があります。

医術の専門性の高さ

中医学や気功のような医術に関する知識は、人体の精緻な理解を要します。これを学ぶには長期間の修行や深い研究が必要であり、多くの占い師がそこまで踏み込む余裕がないのが現状です。

仙術の霊的なハードル

仙術は精神修養や霊的な探求が中心で、日常生活での即効性が薄いため、現代社会では実用性が低いと見られがちです。そのため、仙術に触れる占い師が少なくなっています。

3. 文化や教育の影響

古代中国においては、五術は知識人や修行者の必須科目とされ、占術家や医師、道士は多方面の知識を持つ「全人的な存在」でした。しかし、現代では教育や文化の分野でも専門分化が進み、占いと医術、仙術が別々の領域とされるようになりました。

占い師の社会的役割の変化

かつて占い師は医術や仙術を含む幅広い知識を持ち、人々を精神的・身体的に導く役割を果たしていました。しかし、現代では占いが精神的な助言や心理的な癒しに特化し、医療や霊的修行とは分離してしまいました。

4. 群盲象の状態を防ぐために必要な視点

「群盲象」(それぞれが象の一部だけを触り、全体像を把握できない状態)という比喩は、五術の一部しか知らない場合に起こり得る問題を的確に表現しています。この状態を防ぐためには、以下のような視点が重要です。

  1. 五術の相互補完を理解する

    • 命術(運命の把握)や卜術(選択の導き)は医術(健康)や仙術(修養)の実践を通じてより深まる。

    • 医術で身体を整え、仙術で精神を高めることで、占術の精度も向上する。

  2. 広い学びを志向する

    • 占い師として命術や卜術を学ぶだけでなく、気功、薬膳、中医学などの医術や、瞑想や道教哲学に基づく仙術に触れることで、多角的な視野が得られる。

  3. 現代における五術の再統合

    • 現代の環境に即した形で五術を再統合し、それぞれを実生活に応用できる方法を模索することが重要。

まとめ

現代では、五術全体を学ぶ人が少ない背景には、五術そのものの認知度の低下や専門分化の影響がある。それでも、命術・卜術に加えて医術・仙術を取り入れることで、占術の精度や深みが増し、相談者により多角的な助言が可能になります。五術の全体像を再認識し、統合的に学ぶことが、占い師としての視野を広げる鍵となると考えます。※個人的には中医師から入ったほうが良い。

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