【腎陽虚薬】参茸補血丸と海馬補腎丸はかなり高そう
「参茸補血丸」と「海馬補腎丸」に含まれる生薬は、希少性や効果の強さから市場価格が高い傾向にあります。以下に理由を詳しく説明します:
1. 参茸補血丸の高価な理由
鹿茸(ロクジョウ):
鹿の若い角を加工した生薬で、強い補陽作用を持つ。
飼育や採取に時間と労力がかかり、限られた地域でしか生産されないため、高価。
高麗人参:
人参の中でも最上級とされる品種。
栽培に6年以上かかるうえ、高品質なものほど価格が跳ね上がる。
全体的な組成:
補陽と補血の両方を強化するバランスのとれた処方。
特に疲労感や冷え、虚弱体質に適応するため、治療効果が高い。
2. 海馬補腎丸の高価な理由
海馬(タツノオトシゴ):
希少性が非常に高く、特定の海域でのみ採取可能。
漢方で補腎や強壮作用が強力とされ、需要が多い割に供給が限られている。
鹿茸(ロクジョウ):
こちらにも含まれ、参茸補血丸同様に高価な要因。
淫羊藿(イカリソウ):
腎陽を強化し、性機能改善作用があるとされ、特に中高年層に需要が高い。
処方全体の作用の強さ:
動物性生薬が多く含まれるため、効果が強力だが、これらの生薬が価格を押し上げる。
価格感の違い
参茸補血丸:
補血を強調しているため、比較的幅広い症状に対応できる万能さがあります。
鹿茸や高麗人参が主成分ですが、海馬補腎丸よりは若干価格が抑えられる場合が多い。
海馬補腎丸:
動物性生薬の割合が多く、補腎陽作用に特化しているため、効果が極めて強力。
海馬を含むことから、特に高価。
コストを抑えるためのアドバイス
純正品と模倣品に注意:
特に鹿茸や海馬は偽物も出回りやすいので、信頼できる製品を選ぶ。
効果を考慮した選択:
重症でない場合は、より穏やかな補腎薬(例:八味地黄丸や六味地黄丸)から始める。
代替薬の検討:
同様の効果が期待できる生薬を組み合わせる処方を中医師に相談する。
養生との併用:
生薬だけに頼らず、食事や生活習慣を整えることでコストを軽減可能。
高価であることは確かですが、効果が高い生薬が組み込まれているため、適切な選択と併用でコストパフォーマンスを考慮することが重要です。