【危険】お酒と肝腎ラインのリスクと死に急ぐ可能性大
皆さんはお酒を飲まれますか?
私はほぼ飲みません(誘われたときだけ)
お酒(アルコール)は肝臓や腎臓に影響を与える可能性があり、中医学的にも「肝腎ライン」に障害をもたらすことがあります。
これは肝腎要(かんじんかなめ)という言葉もある通りかなり重要なラインであり、最悪死にます。
中医学古典の黄帝内経にも下記のようなことが書かれています。
以酒為漿、以妄為常、酔以入房、以欲竭其精、以耗散其真。不知持満、不時御神。務快其心、逆於生楽、起居無節。故半百而衰也。
とあります。
以下要約
酒をがぶがぶ飲み、節度なく、酒に酔って房事(Hのこと)をし、様々な欲に振り回され「気」を使い果たすと寿命を必要以上に消費してしまう。
満ち足りることを知らず、時宜をわきまえて神(精神)を養うことをせず。心の快楽ばかりを追求し、生命の自然な喜びに逆らい、生活の規律を守らない。その結果、50歳にも満たないうちに衰えてしまうのである。
以下に詳しく説明します。
アルコールが肝腎ラインに与える影響(中医学的視点)
1. 肝臓への影響
肝気鬱結(かんきうっけつ)
適量の飲酒は血流を促進する場合もありますが、過剰な飲酒は「肝気鬱結」を引き起こし、肝の疏泄(ストレスの調整や気の巡り)の機能を損ないます。これにより、情緒不安や瘀血、高血圧の悪化を招く可能性があります。肝血不足(かんけつぶそく)や肝陰虚(かんいんきょ)
長期間の飲酒は肝臓の負担を増やし、肝の陰液を消耗します。これが肝陰虚を悪化させ、さらに肝陽上亢(ストレスによる高血圧など)を助長することがあります。肝の解毒機能低下
アルコール代謝の過程で肝臓は大きな負担を受け、脂肪肝、アルコール性肝炎、さらには肝硬変に進行するリスクがあります。これにより、全身の代謝機能が低下します。
2. 腎臓への影響
腎陰虚や腎陽虚
飲酒によって体内の水分バランスが乱れることがあり、腎の機能(精を蓄える働きや水分代謝)が影響を受けます。特に長期の飲酒は腎陰を消耗し、腎陰虚を引き起こしやすくなります。また、アルコールは身体を冷やす性質を持つため、腎陽虚の人にとってはさらに冷えを悪化させる可能性があります。腎の解毒負担
肝臓で代謝されたアルコールの副産物(アセトアルデヒドなど)は腎臓で排泄されます。長期的にこれが続くと腎臓の負担が増え、腎機能が低下することがあります。
肝腎ラインの視点(中医学的見解)
肝腎は「同源」の関係にあります。肝と腎は密接に連携しており、一方の不調が他方にも影響を及ぼします。
例えば、肝血不足は腎精を消耗させる。
一方、腎陰虚がある場合、肝の陰を養えずに肝陽上亢が生じやすくなります。
飲酒により肝が損傷すると、腎精の不足や腎の機能低下を引き起こし、「肝腎ライン」が破綻する可能性があります。
具体的なアドバイス
飲酒量の管理
適量(日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度)に留めるか、可能であれば禁酒を目指す。
特に既に「腎陽虚」や「瘀血」の症状がある場合は、飲酒を減らすことが非常に重要です。
肝腎をサポートする方法
肝を養う食材:クコの実、なつめ、緑黄色野菜。
腎を補う食材:黒ごま、山薬、クルミ、温性の食材(生姜、シナモン)。
中医学的な処方として、肝腎同補の薬方(例えば杞菊地黄丸や六味地黄丸)を検討。
生活習慣の見直し
アルコールによる負担を減らすため、適度な休息、ストレスの軽減、そして水分補給を心がける。
まとめ
飲酒は肝腎ラインに直接的・間接的に影響を与え、特に中医学的視点では肝気鬱結、腎陰虚や腎陽虚を悪化させるリスクがあります。現状の症状を改善し、長期的な健康を維持するために、飲酒習慣の見直しが大切です。